声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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森功至の声優道

さまざまなアニメやナレーションで活躍するだけでなく、自らが主宰するナレーター・声優研究所V−1アカデミーで後進の指導に当たっている森功至さん。その「声優道」のなかで培ってきた演技やナレーションの秘訣について3回に分けてお送りします。

プロフィール

森功至 もりかつじ…7月10日生まれ。オフィスもり代表。代表作は『マッハGoGoGo』(三船剛)、『科学忍者隊ガッチャマン』(大鷲の健)、『機動戦士ガンダム』(ガルマ・ザビ)、『北斗の拳』(南斗白鷺拳のシュウ)、『銀河英雄伝説』(ウォルフガング・ミッターマイヤー)、『うえきの法則』(小林先生)、『RD 潜脳調査室』(波留真理)、TV『めざましテレビ』『いきなり!黄金伝説』『学べるニュースショー』(ナレーション)ほか。
ナレーター・声優研究所V−1アカデミー
オフィスもり

①どんな経験でも全て演技に活きている

最初は声優になりたいとは思っていなかった

森功至

僕は10歳のときに児童劇団に入ったんですよ。当時、昭和30年代はテレビがなかった時代で、ラジオでさまざまなお子様向け番組をやってたんです。そんなときに、あるラジオ局が『少年猿飛佐助』というラジオドラマの主役を一般公募したことがあって、僕の親もそれに応募したんですよ。

ところが面接通知のハガキが届いたのが面接の翌日で、ラジオ局に電話して事情を話したんだけどどうにもならなかったんです。そのころは僕も10歳の子供でしたから、応募しただけで自分が主役になれるような気分でいたこともあり、子供心にひどく落胆して泣いた記憶があります。それで困った親が連れていってくれたのが児童劇団の入団試験でした。それから何年かして大人のプロダクションに移ったんですが、今でいう俳協、当時は前身の太平洋テレビジョンですね。児童劇団にいたころはアニメとか外画の吹き替えもなかったから、いわゆる声優になりたいっていう考えはまったくありませんでした。

 

壁につきあたって役者をやめたこともある

森功至15歳か16歳のころにNHKの時代劇にレギュラー出演させてもらったのが、俳優活動の始まりかな。でも子役上がりって何年かすると必ず壁にぶち当たるんですよ。同期の俳優で、今も芸能界に残っている人はほとんどいませんね。唯一の例外で大メジャーになったのが、吉永小百合さん。それとラジオで共演した今はささきいさおの奥さんになってる上田みゆきさんで、彼女とは家が近かったこともあって、この世界での唯一幼なじみですかね。

今はアニメブームも定着して、声優養成所もたくさんあるから、みんな「声優」っていう職業を目指してこの世界に入ってきますよね。でも僕らの世代は、気がついたらこの世界にいたとか、俳優活動をしているうちにいつの間にかこの歳になっちゃったっていう人が多いんじゃないでしょうか。僕自身も、絶対に役者になりたいっていう意識や将来のビジョンはなかったんです。大人にいわれるがままにスタジオに行って演技をするの繰り返しだったので、この世界にいてもいいんだろうかと不安になったり、壁にぶち当たったりしたこともありました。だから何回か役者を辞めた時期もあるんですよ。俳協でデスクやマネージャーをやったこともあるし、結構いろいろな体験をしました。今になってみると、そういう経験も演技に生きてるから、この世界に戻ってきてよかったのかなとも思いますね。

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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