声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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関智一の声優道

『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュのような熱いヒーローから、『新世紀エヴァンゲリオン』の関西弁キャラ・鈴原トウジ、『ドラえもん』のスネ夫といった小学生まで何でもこなす関さん。その、いつも元気で朗らか、少しの下ネタが加わったお人柄は、多くのファンや仲間から愛されています。そんな関さんが子供の頃に経験した驚きの出来事から、後進の指導にあたる現在まで、これまで歩んできた「声優道」に迫ります!

プロフィール

関智一  せきともかず…9月8日生まれ。アトミックモンキー所属。TV『機動武闘伝Gガンダム』ドモン・カッシュ、『ドラえもん』スネ夫、『のだめカンタービレ』千秋真一、『はじめの一歩 New Challenger』宮田一郎、『NANA』寺島伸夫、『史上最強の弟子ケンイチ』白浜兼一、『機動戦士ガンダムSEED』イザーク、映画『猟奇的な彼女』キョヌ、『父親たちの星条旗』レイニーほか多数。

① 思い立ったらすぐ行動! パワフルな子供時代

永井豪先生に直撃し、水木しげる先生に質問電話
とにかく好奇心旺盛な子供でした

役者で、演出家で、ジャイアン(?)だった小学生

関智一

僕は一人っ子で、両親は共働きだったので、家に一人でいる時間が長かったですね。だから、その時間を潰すために、よくテレビを見ていました。そこから影響を受けて、タレントや歌手のものまねをよくしていましたよ。
そして、ものまねをみんなに見てもらいたい……という、目立ちたがり屋の面がありました。近所の公園に友達を集めて、ものまねショーをしたこともあります。ちょっと高い台をステージにしてそこに立ち、観客のみんなを座らせて。まるでジャイアンリサイタルみたいですね(笑)。
反面、冷めたところもありました。親や年長者の顔色をうかがって、「こうしたら喜ぶんでしょ?」と、計算して行動するような、大人びたところがあったんです。周りが大人ばかりだったからかな。どうやったら怒られないかを常に考えていました。……そんな二面性を持った子供でした。

 はっきりと、役者を目指し始めたきっかけを覚えてはいませんが、小学校の頃から演じることは身近にありました。 小学校の頃、班ごとに何か出し物をする機会があったのですが、僕がいる班はいつも劇をやっていました。とはいえ小学生のやる寸劇ですから、『仮面ライダー』のマスクを作って、仮面ライダーショーのまねごとのような感じ。でも、迫力を出すために、大量のクラッカーを用意して、怪人がやられたときに一気に鳴らして爆発を表現したり、いろいろと工夫していたんですよ。
僕は主役のライダー役をやりませんでした。自分が好きだからって、適していないのに主役をやるっていうのが、嫌だったんです。クラスで一番運動神経がよかった子を自分の班にスカウトしてきて、ライダー役をやってもらいました。そして、自分は怪人役。……実を言うと、怪人役がオイシイということも、分かっていたんですけどね(笑)。クライマックスでバーンとクラッカーが炸裂しますし。それに、けっこう演技力が必要な役だなあ……と、漠然とそんなことを考えながら演じていた記憶があります。
そういった日々の影響だったのかな。一番最初に、自分の「将来の夢」についての記述が出てくるのは小学校の卒業アルバムで、そこには「声優になりたい」と書いてありました。

 

とてつもない行動力で得た、かけがえのない思い出

関智一小学校2、3年だったと思いますが……当時文化放送さんでやっていたラジオ番組『アニメトピア』に出演なさっていた田中真弓さん、島津冴子さん、三ツ矢雄二さん。そのラジオの内容がとにかくおもしろくて、三人ともキャラが立っていました。よく、夜中に寝たフリをしてこっそり聞きました。
そして、その田中真弓さんにどうしても会いたくて、行動に出ました。当時、NHK『小学四年理科』の、男の子と女の子役で、田中さんと島津さんが出演なさっていたんです。そこで、NHKに自分で直接電話をかけて「スタジオ見学させてください!」と頼みました。なんと快くOKしていただき、僕一人だけをスタジオに呼んでくれたんです! 忘れもしません、秋川渓谷の、川の蛇行の実験でした(笑)。そこでお二人がアフレコしている現場を見学し、サインをいただきました。

 実は僕、漫画家になりたいとも思っていたんです。特に永井豪さんが大好きで。そこで、104(電話番号案内)で「ダイナミックプロ」の電話番号を調べて、「見学に行っていいですか?」と電話をかけました。そして奇跡的に、呼んでいただくことができたんです!
外出中だった先生が帰ってくるまで、ダイナミックプロの漫画家さんたちに遊んでいただいたことを覚えています。「これ描いて~」と、あだち充先生の絵を差し出したり(!)、チャンバラをしたり。そして先生が帰ってきたら、しっかりとサインをいただきました。
水木しげる先生にも電話したことがあるんですよ。当時、自分で漫画を描いていたのですが、その漫画に妖怪「樹木子(じゅぼっこ)」という、人を襲って血を吸う木の妖怪を登場させたんです。でも、この樹木子の弱点がどうしてもわからなくて、水木先生に聞こうと思って電話しました。「すみませーん、樹木子の弱点はなんですか?」と尋ねたら「木だから火に弱いかな」とお答えいただきましたよ。
とにかく、好奇心は旺盛でしたね。

 漫画家と声優。二つの夢を持っていましたが、ターニングポイントは高校受験です。 美術学校と普通校、両方を受験したのですが、普通校の方に先に合格したので、そちらに入学したんです。もしもそこで美術学校に入学していたら、絵の方に進んでいたかもしれませんね。 入学した普通校では、一応部活などはやっていたのですけど、なんだか物足りなくて。そこで、声優養成所に通い始めたんです。

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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