声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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及川ひとみの声優道

声優としてさまざまな役を演じるだけでなく、音響監督としても数々の作品を手がけてきた及川さん。そして同時に、インターナショナル・メディア学院でたくさんの声優を育てている。 そんな及川さんが語る声優道には、声優になるための具体的なアドバイスがいっぱい詰まっている!

プロフィール

及川ひとみ おいかわひとみ……11月10日生まれ。アズリードカンパニー所属。主な出演作は『タイムボカンシリーズ イタダキマン』(三蔵法子)、『牧場の少女カトリ』(カトリ)、『みゆき』(安子)、『六三四の剣』(小宮もなみ)、『名探偵ホームズ』(ピュリー)、『シティーハンター2』(南野千尋)、『地獄先生ぬ~べ~』(篠崎愛)、OVA『くりぃむレモン』シリーズ(野々村亜美)ほか、CM、ナレーションなど多数。音響監督としても活躍している。

声優養成所 インターナショナル・メディア学院

IAM 電子出版

IAM MUSIC

①自分は声優になるものと信じて疑わなかった

  友達とボイスドラマを作って遊んでいた少女時代

 小さいころから物を書いたり演じたりといった遊びが好きでした。最初はマンガを描いていたんですが、そのうちに絵の方面には限界を感じて、小説を書くようになったんです。結局、文章にも限界を感じて辞めてしまったんですけどね(笑)。それから、なにか楽しいことはできないかなと考えて、思いついたのがボイスドラマ。それで元になる物語を作って、それを友達と何人かで演じてテープレコーダーで録音し、担任の先生に聞いてもらったりしてました。

 そんな遊びをしていたのに、声優という職業があることをまったく知らなかったんです。中学3年のとき、ある雑誌で「声優になるにはどうしたらいいですか?」という悩み相談を読んで、初めて「声優ってなんだろう」と思ったんです。それがきっかけで、アニメや洋画に声を入れている人を声優と呼ぶということを知りました。それまでもアニメなどはよく見ていたのに、絵と声を別々に作っているなんて考えもしなかったんです。こんな職業があるのなら、私もその仕事に就きたいと思って、担任の先生に「高校には行かない。声優になる」といったところ、先生が大変慌てまして「ちょっと待て!」といって養成所などのパンフレットや案内書を取り寄せてくれました。それを見たら高卒以上の学歴が必要と書いてあったので、しかたなく高校に進学しました。高校3年間は、ただただ卒業後の進路を夢みて過ごしたようなものですね。どこで聞いたのかは忘れてしまったんですが、演劇部などに入っていると変なクセが付いてしまうという話を聞いたこともあり、部活にも所属しませんでした。

 両親からは「自分のお金でやるんだったら、反対はしない」といわれていたので、高校卒業後はどこかに就職してお金を貯めて、それから声優の養成所に通おうと考えていたんです。でも私の性格からすると、どう考えてもOL向きじゃない。だったら声を使う仕事に就こうと思い、1ヶ月間だけ専門の学校に通って資格を取って電話交換手になりました。その後、最初のボーナスをもらってから声優養成所に通い始めたんです。

 

養成所と仕事の両立も苦にはならなかった

 それからは仕事をしつつ週1回養成所に通うという生活でしたが、思い返してみてもあまり苦労したとか大変だったという覚えがないんです。それまでまったく演劇経験がなく、養成所のレッスンも初めて体験することばかりでしたが、特にカルチャーショックみたいなものは感じませんでしたね。私は「声優になりたい」ではなく、自分が声優になるのは当然というくらい疑っていなかったので、どんなことがあっても当たり前と受け止めていたのかも知れません。仕事との両立という意味では、声優デビューしてからのほうが大変でした。養成所は土日のレッスンでしたが、声優の仕事は平日に入ることも多いので、そのたびに電話交換手の仕事は休まなければなりません。それでもしばらくは会社に居続けたんですが、レギュラーの仕事が決まったのをきっかけに退職しました。

ただ、私は幸運なほうだったと思います。養成所を卒業をした時点ではどこの事務所にも入れなくて、舞台に立ってみたり、着ぐるみのアルバイトをしてみたりと、少しでもお芝居に関連することを続けていたんです。

そんなとき、情報誌の仲間募集みたいなコーナーで「声優の卵募集」という告知を見つけたんです。自主運営グループだったんですが、プロの外画ディレクターの方が週2回レッスンをしてくださるという、かなり恵まれた環境でした。そこに所属してから少しずつCMのナレーションなど単発のお仕事を戴くようになり、アニメのオーディションにも合格して『タイムボカンシリーズ イタダキマン』の三蔵法子役で初レギュラーということになりました。さすがに正社員なのに週1回は必ず仕事を休むというわけにもいかなくて会社を辞めたんですが、もちろんレギュラー1本だけでは食べていけなかったので、音響制作会社のデスクのアルバイトなども紹介してもらいました。その自主運営グループには本当にお世話になりましたね。
 

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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