声優道

超ベテラン声優からあなたへ、声優になるための極意を伝授します。


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高橋広樹の声優道

少年時代はプロレスラーに憧れ、18歳のとき“エンターテイナー”を目指して役者の道へ。声優としてアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』『テニスの王子様』などに出演し、また舞台俳優、歌手として幅広いジャンルで活躍している高橋広樹さん。彼が歩んできた声優道を、全3回のトークでお届けします。

プロフィール

高橋広樹 たかはしひろき・・・9月7日、東京都生まれ。マックミック所属。アニメ『マクロス7』(金龍ほか)、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』(城之内克也、ヘルモス)、『HUNTER×HUNTER』(ヒソカ=モロウほか)、『テニスの王子様』(菊丸英二ほか)のほか、洋画吹替えも多数。男性声優ユニット「STA☆MEN」のメンバーとして音楽活動も展開。11/30~12/4に舞台「Run for Your Wife」(Zeppブルーシアター六本木)に出演する。

③最期まで役者で。舞台の上で死ぬのが究極の夢!!

アニメの仕事をしたいなら、声優は目指さない方がいい

 僕の声優としてのキャリアは22年になりますが、どうしてここまで続けてこられたのかは自分でも全く分からないです。ただ、20代、30代の頃は、あまり「声優を続けたい」とは思っていなかったかもしれない。「お芝居を続けたい」ということをずっと考えていて、声優ということにはこだわらなかった。それが良かったのかなとも思います。

 僕がデビューしたばかりの時代は、声優って、もっと職人の仕事というか、専門職だったと思うんですよ。でも今の時代、声優の仕事ってすごく多様化していますよね。新人発掘や育成のやり方も、昔とは随分と質が変わってきています。

 そんな中で、今すでにデビューしている人たちは_DSC6842_atari立派だと思います。細かい数字は忘れたけど、何千人という人たちが声優学校や養成所に通っていて、最近は大学にも声優学科ができている。そのものすごい競争率を勝ち抜いて、業界に入ってきているわけですからね。僕なんかは「下手だったけど、何とか拾ってもらって育ててもらった」という感じでしたが、今の若い人たちは早いうちに実力をつけてアピール力もつけて世に出てきたわけだから、みんな肝が据わっているし、素晴らしいと思います。

 最近の業界は、コンテンツ量は変わらないのに役者の数が増えていて、しのぎの削り合いになっているから大変だと思います。こういう時代が今後もしばらく続くだろうし、これからもっとデフレの状態になっていくと思うので、気持ちが萎えないようにしてほしいと思います。声優の“アフレコの仕事”の割合は減っていくはずなので、そこでめげないでほしいですね。

 その代わりに、いろんなメディア露出や広報活動があったり、CDを出したり、プロデュース公演の朗読会やいろんな催し物があったりする。「そういう時代になっていくぜ」ということは僕も覚悟しているし、みんなにも思っていてほしいかな。今の人たちは分かっていると思いますけど。

 今、声優を目指している人たちは、アニメの雑誌に載るような声優たちがどういう活動をしているか知っているはずなので、あえて言いますが・・・アニメの仕事がしたいなら、声優は目指さない方がいいと思います。それよりも、アニメの制作会社に入った方がアニメに関わることができますからね。声優を目指すなら「エンターテイナーを目指す」とかね。そういう気持ちでないと、後からいろんな環境の変化に追われることになると思います。

 僕もたまに専門学校に講師として呼ばれたりするんですが、「声優ってどんな感じかな?」「自分にできるかな?」「やってみようかな?」って感じの、割と曖昧な気持ちの子が多いんです。まぁ、自分も最初はそうだったから、あまり強くは言えないんですけど(苦笑)。

 ただ、「自分は何がやりたいのか?」「何のためにレッスンを受けるのか?」ということは早いうちに意識しておいた方が良いんじゃないかなって思います。「アニメのキャラクターのようなセリフが言いたい」と思うんだったら、劇団に入って演劇を志した方がいいだろうし。演劇をやっていれば、そのうち声の仕事も来たりしますから。学校選びの段階で自分が自分が何をしたくて、声優の何に憧れていて、何のために勉強したいのかということをしっかり意識してレッスンをしたり、学校を選んだ方が良いと思います。

最期まで役者で。舞台の上で死ぬのが究極の夢!!

 僕の場合、アニメ『遊☆戯☆王~』以降は、お陰様でアルバイトをしなくても食べていけるようになりました。でも泣かず飛ばずの数年間というのは、アルバイトか演劇の日々でした。演劇も2カ月に1公演ぐらいのペースでしたが、お客さんが少ないながらも芝居をやり続けて役者でい続けられていたので、それがモチベーションになっていました。

 そもそも「声優を目指してなかったのに声優になれた」という時点で奇跡だったので、_DSC6842_atari「夢の時間は終わった・・」なんて思っていました。声の仕事がなくてもそれで腐ることはなかったし、たまに仕事が来ると「ありがたいな」くらいに思っていました。それよりは「舞台役者としてどうしていこうかな」と考えていて、「30歳までに役者としてのステータスを得られなければ辞めよう」と思っていました。いろんな人たちとのご縁で舞台に出させていただいたり、出させてほしいと自分から言いに行ったりして、演劇の公演があることが僕のモチベーションでした。

 そう、演劇と言えば、11/30から舞台をやります。。ちょっと強引な話の流れではありますが・・(笑)。演劇ユニット・ラフィングライブの第2回公演『Run for Your Wife』という本格コメディで、僕にとって初めての翻訳劇です。翻訳劇はずっとやりたかったし、どっぷり演劇というのがやりたかったので、それらの夢が叶うことが非常にうれしいですね。

 究極の夢を言いますと、僕は仕事中に死にたいんです。まぁ、人に迷惑をかけてしまう死に方ではありますけどね(笑)。とにかく「最期まで現役」というのが夢です。舞台の上で死ねたら、伝説みたいでかっこいいなって。

高橋広樹さんが出演する「Run for Your Wife」は11/30(水)~12/4(日)まで、
Zeppブルーシアター六本木にて上演! チケット好評発売中! runforyourwife

Run for Your Wife (作:レイ・クーニー、演出:野坂実)

▼CAST
山寺宏一 as ジョン・スミス
高垣彩陽 as メアリー・スミス
寿美菜子 as バーバラ・スミス
岩崎ひろし as ポーターハウス警部
高橋広樹 as トラウトン警部
小野賢章 as ボビー・フランクリンrunforyourwife2
横田健介 as 新聞記者
水島裕 as スタンリー・ガードナー

▼TICKET
チケット料金:6,800円(全席指定・税込)

▼チケットの購入方法など、詳しくは下記URLをチェック!
http://seigura.com/news/20160927_19717.html

先輩から学ぼう!

声優相談室、柴田がカツ
最強声優データベース、声優名鑑

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