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スクールでばりばり修行中の先輩たちから、あなたへの貴重なアドバイス


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北﨑仁美さん vol.31

“自分を知る”ことに貪欲に取り組んできた北﨑さん。現在も自分についての分析をしながら、目標設定を明確にして、レッスンに励んでいます。そんな彼女が、自己分析力やセルフプロデュース能力を培ったきっかけとは?

松濤アクターズギムナジウム

北﨑さんが声優を目指したきっかけを教えてください。

 中学2年生のとき、兄がやっていた美少女のキャラクターが出てくるゲームがあって、私もやってみたら泣くほど感動してしまったんです。シナリオが良かったというのもあるんですが、そのとき演じていた“声優さん”の存在を知りました。そこからアニメなどでも声優さんに注目するようになって、自分も目指すようになりました。

高校卒業後に、松濤アクターズギムナジウム(以下SAG)に入ったのですか?

IMG_2333本番本当は、中学を卒業したら高校卒業の認定をもらえる学校に進学したかったのですが、親に反対されて・・。結局、親の出身校である高校に進んで、演劇部に入りました。その演劇部というのが廃部寸前で、「私がこの部を立て直す」と1年生から部長をかって出ました。それで、次の年には県大会に行くことができたんです。この演劇部でお芝居の楽しさを知ったことで、それまでは「(声優として)ゲームの仕事をしたい、アニメに出たい」という気持ちだけだったのが、「芝居が面白い」っていう気持ちも加わって、夢に対する気持ちは高まりました。・・と思っていたら、今度はその頃一緒に暮らしていた祖父母に反対されてしまって、短大に進むことに。いろいろな声優さんのインタビュー記事を読んでも「大学に行っておけば良かった」という方もいらっしゃるし、「人生経験のすべてが芝居に活きる」という言葉もあったので、短大に進んで、短大卒業後にSAGに入りました。

SAGを選んだ理由は?

地元の熊本では近くに声優学校がなくて、福岡まで行って何校か説明会に参加したんですけど、その時点で「SAGが良いな」と思ったんです。「もう決めてしまおうか」というくらいの気持ちだったんですけど、「やっぱり東京の学校も見てからにしよう」とさらに東京でもいくつかの学校の見学に行きました。でも結局、「SAGが一番良い」という結論になりました。というのは、説明会でSAGの教務の方(当時)が、業界の良い面だけではない部分を飾ることなく話してくださって、その方の人柄に惹かれたんです。「こんな誠実な方がいらっしゃる学校なら・・」と思い、決めました。

特待生オーディションに合格して入学されたそうですが、オーディションで工夫したことなどはありますか?

セリフ読みと自己PR、歌と質疑応答という内容だったのですが、演劇部時代のことが役に立ったと思います。廃部寸前の部だったこともあり、部長の私が「演劇部をどうしたら良い方向へ導けるのか?」と考えていて、プロデュース的なことをしていたんですね。そこでセルフプロデュース能力みたいなものを培っていたので、「自分をどう売るのか?」ということを考えてオーディションに臨めました。歌にしても、歌詞に自分が感情移入しやすい曲の方がうまく歌えるとか、自分の得意なことを客観的に分析できたと思います。

SAGに入って、実際に授業を受けてみていかがでしたか?

きちんとお芝居を教えてもらうのは初めてだったので、すっごく楽しかったです!! 人からプロデュースをしてもらう立場になって、自分で考えていた“私”と客観的に見た“私”は違うということに気づきました。やっぱり、自分を俯瞰で見ているつもりでも、本当に外から自分を見ることはできないので。あらためて自分を知ること、自分と出会えることが面白かったです。そこからまたセルフプロデュースを深めていけますし。(入所1年目は)あらためて自分を知っては構築していくという一年でした。

自己分析をしてきて、北﨑さんの得意なこと、苦手なことは?

IMG_2333本番得意なのは、人と違う視点から物事を考えられることです。台本の解釈も、あえて正面からとらえずに「逆に、これは成立するのかな?」と、違う発想から入ることにしています。苦手なのは、自分を俯瞰で見てしまいがちなので、冷静すぎるんですね。それによって、いまいち吹っ切れていなかったりします。お姉さんキャラは得意なんですけど、ブリッ子キャラだと「無理している自分がいるな」って感じてしまったり・・・。この辺は、今の課題ですね。

SAGではイベントも多いそうですね。

はい。去年はダンスや朗読を含めると、発表会が4回ありました。落語もあって、一人で何役も演じ分けをするので、すごくためになりました。またダンスでパフォーマンスを学んだり、それぞれ印象に残っています。修了発表会では、練習中から感極まって何度も泣いてしまいました。お芝居中はとにかく、気持ちから出てくる言葉(セリフ)を大事にしようと心がけました。“頭で考えるのをやめる”ということが、最初は難しかったですね。行動する前に考えてしまうクセがあって・・。演劇時代のクセなんですけど、“演出家目線”になってしまいがちなんです。だから“役者として”の意識に変えていくのに苦労しました。

では、最後に今後の目標を聞かせてください。

将来は、元気系の役やお姉さん系の役をやっていきたいと思っています。最初の頃は「やれたら何でもやりたい」と思っていたのですが、そういうぼんやりした気持ちじゃダメなんだと気づきました。自分がその役をやりたい気持ちが明確でないと、お芝居でも伝わらない。やりたい気持ちはお芝居に乗ると思うんです。とにかく積極的に、周りの方々の意見も聞きながら、自分の目標に向かっていきたいと思います。

学校から一言
事務局 加藤さん

入所した頃はあまり印象に残るタイプではなかったのですが、1年後期のレッスンでやった模擬オーディションでは自分の殻を破ろうとしている意志を感じました。演劇部で全体を見ていた経験からバランス感覚がとても良く、何でもソツなくこなすだけの平均点はとれていますが、今後はさらにズバ抜けた“強み”を見つけてほしいと思います。
バランスの良さは活かしつつ、真面目なだけではないユニークな部分をうまく引き出してほしいですね。

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