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――まず改めて作品の印象を教えて下さい。
後藤 ファンタジーの王道っていう感じの作品ですよね。パーティーがあって、それぞれ得意技があって、強大な敵とグループで戦うっていう設定がまさに王道。ここまで本格的な王道ファンタジーって、最近見てなかったような気がするんです。
――確かに、最近のアニメの中で見ると新鮮ですよね。
後藤 そうなんです。「ナイトウィザード」の設定自体は何年も前のもので、その元の設定が改良されて改良されて、しっかり煮詰められて現代に来たっていう感じで、世界観が安定して固まっているというか、ファンタジーとして洗練されているような印象を受けました。7つの宝玉を集めるって言ったら、もう私たちの世代で言ったらファンタジーの王道中の王道ですからね!
――ちなみにテーブルトークRPGって知ってましたか?
後藤 (小声で)実は知らなかったんです…。
――この作品にかかわってからプレイしてみた事はあるんですよね?
後藤 もちろん、やり方とかは教えてもらったりして、軽くやってみた事はあるんですけど…。でも、「ナイトウィザード」に出ていて言うのもなんなんですけど、まだその根幹まで理解できていないような気がするんです。
――まだ深い部分があるに違いないと。
後藤 そうなんです。これは"ゆとり教育"の弊害かもしれないんですけど、教えてもらってプレイした時も、みなさんから「好きな事をやればいいんだよ」って言われても、方向性を決めてもらえないと、やりたい事が思い浮かばないんですよ。テーブルトークRPGってフリーシナリオじゃないですか。だからゲームに精通してる人じゃないと、好きに行動を起こすのが難しいんですよ。
――あー、"ゆとり教育"の弊害って、現代っ子な感じですね!(笑)
後藤 そう! いわば私は現代っ子です!(笑)
――(笑)で、ご自分の演じたキャラクターの印象は?
後藤 私は「ナイトウィザード」のCDドラマを作るっていう企画の時から参加させていただいているんですけど。
――じゃあ結構前から作品に関わっているんですね。
後藤 そうなんです。私は柚木さんと一緒の時期に参加させていただいていて、佐藤利奈さんとか小暮さんはそれより前から参加しているんだと思います。だから私たち魔王組はいわゆる新参者な感じで(笑)。ふたりして最初は「テーブルトークってどんなゲーム?」って言いながらCDドラマをやっていたんですけど、その時はベルとリオンの魔王組は結構おもろキャラだったんです。いつも悪どい事を考えて、いたずらを仕掛けるんですけど、結構ドジをする事が多いっていうキャラクターだったんです。
――それは意外ですね。アニメを見てると、そうは思えない。
後藤 CDドラマの時は、決める所は決めるカッコいい奴なんだけれども、結構ドジっ子だったり、ツンデレだったり、悪い事をしたなーと思っても素直にあやまれない子だったりっていう子供っぽい部分が全面的に出ていたんです。それがアニメだと、完全にカッコいいキャラになっていました。
――役者としては一役で二度おいしい感じですね。
後藤 そう。最初のアニメのアフレコの時はCDドラマのイメージが残っていたので、ちょっと子供っぽく、子供が遊んでる感じでやったんですけど、「違います」と。「ベルは大魔王なので、CDドラマはパラレルワールド的なものなんです」と言われて……。確かに設定を見ると「勝ち気で冷酷」って書いてあって、セリフでも冷静な声で「宝玉を持って来て。もしくはあいつを殺しちゃって」って。人を殺すのに「もしくは」って言っちゃうくらい。本当にアニメ版のベルはかなり冷酷でクールなキャラクターなんです。
――じゃあアニメになって、後藤さんの中でもベルっていうキャラクターはかなり印象が変わったんですね。
後藤 かなりカッコ良さが増しました。最初、自分的にはおもろいの8割でカッコいいの2割くらいで考えていたんですけど、今のところ10割カッコいいです。いまだに、ベルのくだけた面はいつ出てくるんだろうって思っているんですけど、そんな面が出てこないままに、すでに後半戦に突入しているので、たぶん最後まで二枚目で行くんだと思います。まあ世界が平和になったら、おちゃめな面も出てくるのかもしれませんね。
――でも世界が平和になるって事は、魔王組はやっつけられちゃうか、改心するかしてるって事ですよね。
後藤 やっつけられちゃって次に出れなくなると困るので、改心する事にしましょう(笑)。「やっつけられるくらいなら、あたいウィザードになるよ」って(笑)。とにかく死ぬ事だけは避けたいですね(笑)。
――キャラソンの曲の印象は?
後藤 想像以上にカッコ良かったです。リズムとかはロックテイストなんですけど、所々の演奏にはピアノとか使ってあって、クラッシックな感じも入っていて。ぶっちゃけビジュアル系? とにかくカッコいい!
――後藤さん的にそういう曲は?
後藤 好きです! カッコいい歌を歌う事がすごく少ないのでうれしいです。
――少ないんですか?
後藤 キャラソンでいうと、私はトロ?ンとしたキャラをやる事が多いので、歌もトロ?ンとした感じとか、フワッとした感じの曲が多いので、カッコいい歌はほんとに珍しいんです。だから本当に挑戦しがいのある曲でした。歌詞でも「あらがい」とか「絶望」とか「暗黒」とか、普段言わないような、おだやかでない単語がたくさん並んでいるんですけど、でもベルはゲームをやってる感覚で、ギリギリな感じが大好きなので、そういう単語も大好きで、暗くはならないんですよね。「絶望」とか、そういう歌詞ですら楽しそうに歌っていると。
――歌詞で気に入っているところは?
後藤 英語の部分とかがかっちょええですよ! 英語が得意なんですけど、あんまりこれまで英語の歌とか歌った事がなかったので。
――そういえば後藤さんは英語得意だったんですよね! これは必聴ですね!レコーディングはどんな感じに?
後藤 ベルのキャラを保って歌うのは楽しかったです。ベルの声の音域にも合っていたし、メロディーにしても歌詞にしても、「ああ、この子こんな歌を歌いそう」っていう感じだったので、しっかり役に入って歌うことが出来ました。ただしメロディーはすごく難しかったです。それにベルって歌が下手そうなキャラクターにも見えないので、今回は本気で、かなりがんばりました!
――ミニドラマの感想は?
後藤 私はベルのとリオンのと2本に出たんですけど、アニメがシリアスなぶん、ミニドラマはかなりおちゃめな事になってます。CDドラマの時のベルとリオンみたいな感じになってます。
――最後にメッセージをお願いします。
後藤 「ナイトウィザード」っていう作品は、本当に長年掛けて出来て来た世界観があって、そして手作りのキャラクターがいて、満を持してのアニメ化っていうことで、そんな世界に参加させていただけるっていうのがすごくうれしくて。いま私も歴史を遡るようにこれまでの作品を読んでいるんですけど、読んでみればみるほど、長年ファンをつかみ続けているのもわかるっていう魅力的な世界観なので、やっぱりファンの人はアニメ化をずっと待っていたと思うんです。その世界に、おじゃまさせていただきます!って感じで魔王組も参加させていただいているので、ウィザードたちとカッコ良く戦いながら、この世界を盛り上げて行きたいと思っているので、是非テレビを見ていただきたいです。あと、キャラクターソングは歌わせていただけると思ってなかったのですっごくうれしくて…。キャラソンなんてどうせウィザードだけでしょって思っていたら、お話が来たので、柚木さんと一緒に「すっげー!」って(笑)。おかげさまで私たち魔王組も歌う事が出来ました! 是非聞いてください!
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