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【インタビュー】『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』主人公:ラヴィ役 小市眞琴さんインタビュー

TVアニメ『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』
大人気RPG「閃の軌跡」シリーズがアニメ化!

1月8日よりTOKYO MXほかにて放送がスタートするTVアニメ『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』。故郷であるノーザンブリアを脅かす未知の存在《帝国の英雄》の情報を掴むため、大陸最大の猟兵集団・北の猟兵に所属し戦う主人公:ラヴィアン・ウィンスレットの姿を描いたオリジナルストーリーとなっている。

そんな『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』で主人公:ラヴィを演じる小市眞琴さんにインタビュー。あまり経験が無かったという寡黙でクールなキャラクター:ラヴィとの向き合い方や、収録でのエピソードなどについて語っていただきました。

ラヴィアン・ウィンスレット役:小市眞琴さんインタビュー

――主人公:ラヴィ役が決まった瞬間はどんな思いでしたか?
うれしさも強かったんですけど、素敵な作品のオリジナルストーリーで主人公ということで、プレッシャーはありました。ファンの人たちの反応はどんな感じになるんだろうって、不安も感じていました。

――作品自体はもともとご存知でしたか?
長い歴史のある有名作品ですので、もちろん知っていました。すごく細かくストーリーがあって、キャラクターもたくさんいて。私自身、全12話の収録を通して、これは確かに愛される作品だなという風に感じました。すべて観ていただけたら伝わるんじゃないかなと思ってます。

――ラヴィを演じてみて意外性を感じた部分を教えてください。
寡黙でクールであんまりしゃべりはしないんですけど、年相応に単独行動しちゃったりとか、アイス食べたいって言って勝手に食べて相方のタリオンに払わせたりとか(笑)。お茶目な一面もけっこうある子なので、観ていく中でどんどん愛着が沸くんじゃないかなって思います。

――意外と老練の傭兵みたいなイメージではない?
めちゃめちゃに強いは強いんですけど、けっこう年相応な幼さや反抗期なところもあったりするので、少し違うかもしれません。どんどん戦士としての強さみたいなところも出てくるので、成長過程も一緒に観ていただけるとうれしいです。

――オーディションでは、ラヴィ以外の役も受けたのですか?
そうですね。メインで4人出てくるんですけど、イセリアっていうキャラクターも受けさせて頂いていて、実は私的にはイセリアの方がイメージしやすかったんです。だからマネージャーさんには「決まるならイセリアですかね」と言っていたらまさかラヴィ役に選んでいただいて。

――イセリアの方が年上?
そうですね。お姉ちゃんキャラというかちょっと陽気で、みんなを明るくしてくれる。でもしっかりと強さはあって。頼れるお姉さんみたいな感じの素敵なキャラです。

――ラヴィを演じることは小市さんとしては意外でしたか?
イセリアは感情を表に出す子なんですけど、ラヴィはそこまで感情表現しない子で。私が演じさせて頂いているキャラは感情を出す子が多いので、この役をいただけたことは意外でした。

――演じるときに意識したことなどを教えてください。
ラヴィは寡黙なんです。特に最初の方は周りの人たちの会話に相槌を打ったりするだけとか、黙って一人で行動しちゃったり。あまり多くを語らない子なので、そのひと言がすごく重要になってくるというか。いかにそのセリフに感情を乗せられるか、でも感情を出しすぎたらラヴィじゃなくなるので、どこまで表現するかというところは監督たちと話し合いながら作りました。特に後半になっていくにつれてラヴィのひと言ひと言が重くなっていきます。このひと言には絶対感情を乗せたいっていうセリフもありました。ラヴィはあまりしゃべらないものの感情豊かなので、絵の動き以外に声でどこまで命を吹き込めるかを考えました。

――うれしさや強さの表現も含めていろんなパターンがありますね。
もうちょっと喜んでいいかなとか、加減が難しいんです。アクションをする時もどこまで「うわ」とか、声を出したらいいのか考えたりしてます。

――アクションシーンではけっこう声出されますか?
そんなに出さないですね。「うわぁっ!」とやっちゃうとキャラから外れていくみたいな、熱さが乗ってきちゃうので。もちろん必要な箇所ではやるんですけど、そんなに強い相手じゃない人と戦う時はあまり声は出さないようにはしています。クールな軸はぶれないようにしています。

――ラヴィが抱えている葛藤などが、物語が進むにつれて出てくると思いますが、それはご自身で演じながらどんな風に咀嚼してとらえていらっしゃいますか?
あたりまえなんですけど、私の実生活では起こりえないことが沢山起こっているので(笑)、そこを置き換えるのはすごく難しいんですけど。ラヴィの悩みのひとつに、年相応な、親の反対を押し切って入隊していたりとか、でもなかなか精神的に親離れできない所があったり、割と私自身も過去そういうことがあったなみたいなところが、ラヴィもあったりしたので、その辺はけっこう自分と重ねながら作っていくことはできたかなと思います。そういうところから徐々に自分では共感できないところも踏まえて、ラヴィはこういうキャラでこういう悩みがあるよなっていうのを自分の中で咀嚼していけたかなと思います。

――監督から具体的にこういうアドバイスいただいたとか、自分から提案したことなどはありますか?
一番印象に残っているのは第一話を収録する時に、監督さんから「ラヴィはヒロインじゃなくてヒーローなんで」って言われたのが印象的です。一番初めって15歳の女の子って言うところで、声も若干高めでかわいい感じで作ってきていたんです。それって私がヒロインだと思っていたのでそういう作り方をしていたんですけど、監督がラヴィについて説明してくれたときに「ラヴィは今回のお話でヒロインじゃなくてヒーローとして活躍していくから、かわいさはなくていいです」って言っていただいて、なるほどと思いました。だからラヴィに決めてくれたんだっていうのを自分の中で納得できたというか。それまでは「私がラヴィか……」どうしようかなみたいな(笑)。けっこう不安に思うところもあったんですけど、監督の説明を聞いてからじゃあこうやって演じていこうみたいな、私の中での方向性が定まったなって思ったので、この一言はうれしかったですね。

――ベースはかっこよさ重視?
かっこよさとか強さだったりとか、守られるっていうよりかは「私がみんなを守る」みたいな。まだ15歳なのでタリオンたちに支えられてる部分もあるんですけどね。

――収録の時に印象に残ってることはありますか。
原作のゲームをプレイされている方はわかるかもしれないですが、わりと重い話なのかなって思われたり、絶対バッドエンドだって思う方もいるとは思うんですけど、序盤はメインの4人もいろんなところから集まって編成されているチームだったりして、まず仲良くなるところというか、チームとして仲間になっていくところが描かれたりもしているので、コメディのような楽しい場面もあって。4人で収録する時に私たち自身もシリアスな感じだと思っていたんですけど、意外とコメディ要素もあるんだねみたいな話で盛り上がったりもしました。

――台本は収録のたびにもらうのですか?
そうなんです。なので私たちも先が全く分からなかったです。最初のときは本当にこのまま面白いまま最後まで、コメディで貫くのかなみたいな話で盛り上がったりして(笑)。そしたら後半怒涛のシリアス展開になったりしていましたね。

――掛け合いの中で演者として刺激を受けることはありましたか?
すっごくありました! メインの4人の中でほかの方が全員先輩でしたので、芝居を一緒にやるだけでも勉強になりました。それぞれのお芝居に対するスタンスだったり、監督とのやり取りを見て、なるほどこの方はそうやって作り上げていくのかっていうのも見ながら演じさせて頂くことができたので。今気づいたんですけど多分出演されている方が全員私よりも先輩ですね(笑)。だからラヴィと一緒で本当に助けていただきました。やっているときは私が一番下だって考えてなかったんですけど、よくよく考えたら毎回刺激をもらってたって思うのはそういうことなんだ(笑)。

――終えてみてから成長を感じたことがあったんじゃないですか?
すっごいあります。このお話の中で主人公のラヴィがめちゃめちゃ成長するんですけど、私も同じくらい成長していけたんじゃないかなって思います。

――小市さん演じるラヴィアン・ウィンスレットについて、ご自身と似ている部分や憧れる部分などはありますか?
似ている部分はそんなにない気がするんですけど、憧れるところだと、自分のやりたいことをやるというか。まあいいところでもあり悪いところでもあるんですけど(笑)。自分で即行動しちゃうみたいな。私はこうだって思ったら行動できる行動力とか。けっこう私は人の目を気にしちゃうタイプなので。でもそういう意志の強さみたいなものって声優にも必要だと思っているので、そういうところは憧れます。自分と足して2で割りたいなって思います(笑)。

――アニメ放送を楽しみにしているファンの方へ、放送までに準備しておくと良いことなどはありますか?
今公式のTwitterで用語解説などの情報が発信されているので、一応第1話でなんとなく掴めるとは思うんですけど、これってどういう事件?とかこれってどういうもの?と思うものを公式のTwitterで見ておいた方が、より楽しめるんじゃないかなって思います。

――これからご覧になる方へのメッセージや見どころをお聞かせください。
原作をプレイしてくださっている方々はノーザンブリアがどうなるか知ってると思うのですが、そこに至るまでのストーリーはオリジナルで、どうしてノーザンブリアがそうなったのかと言うところを詳しく描いているので、原作が好きな方にも楽しんでいただけるんじゃないかなって思います。未プレイの方々も絶対に楽しめるお話だと思っているので、逆にアニメを見てゲームをプレイしてみようって総合的に盛り上がっていただけたらなって思います。

アニメ情報

TVアニメ『The Legend of Heroes 閃の軌跡 Northern War』

【放送情報】
TOKYO MX:2023年1月8日(日)より毎週日曜日23:30~
AT-X:2023年1月9日(月)より毎週月曜日23:00~
BS12:2023年1月12日(木)より毎週木曜日26:00~

【スタッフ】
原作:日本ファルコム
監督:佐藤英一
アニメーションストーリー考証:恵村まお
シリーズ構成:リョウガヒデキ、恵村まお
オリジナルキャラクターデザイン:原将治
キャラクターデザイン:大沢美奈
アニメーション制作:タツノコプロ

【キャスト】
ラヴィアン・ウィンスレット:小市眞琴
マーティン・S・ロビンソン:中村悠一
イセリア・フロスト:ブリドカット セーラ 恵美
タリオン・ドレイク:小野友樹
グラーク・グロマッシュ :壤 晴彦
ジェイナ・ストーム:園崎未恵
ローガン・ムガート:近藤孝行
イバーノ:福島 潤
タック:木島隆一
リィン・シュバルツァー:内山昂輝
アルティナ・オライオン:水瀬いのり

公式Twitter:https://twitter.com/sen_animejp

©2023 Nihon Falcom/「閃の軌跡NW」製作委員会