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和泉風花「この作品にはあの人の力が必要だなって思ってもらえるような役者に」【声優図鑑】

和泉風花【声優図鑑】

キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、seigura.comの恒例企画『声優図鑑by声優グランプリ』。今回登場するのは、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』煌里ひかる役、『オンゲキ』東雲つむぎ役などを演じる和泉風花さん。

中学生の頃から声優になりたくて、高校時代の放課後はエチュードやダンスの振りコピなどをして過ごしていたとか。11時間眠るという休日の過ごし方や、最近生み出したおいしい家庭料理の作り方など、パーソナルトークも盛りだくさんです!


和泉風花(いずみ・ふうか) 
アミューズ所属
 
アミューズ アーティストページ:https://www.amuse.co.jp/artist/A8990/
Twitter:https://twitter.com/izm_tako

小さい頃からこだわりの強い子でした

――2018年からラジオやアニメ出演などで幅広く活動していますね。これまでのルーツをお伺いしたいのですが、幼少期はどんな子どもでしたか?

母によると、けっこうこだわりの強い子だったらしいです。赤ちゃんの頃、お気に入りのおしゃぶりがあって、それじゃないとイヤだから、壊れてしまった時におしゃぶりを卒業したらしくて。あとは、お買い物に行くとすぐにいなくなるような好奇心旺盛な子だったと聞きました。

――今でも同じようなところはありますか?

変わってないなと思います(笑)。特に食べ物のこだわりは強くて、お店で思ったような食事が食べられないと自分で作ってみたり。好奇心も旺盛で、さっきも撮影中に鳩がいたんですけど、そちらのほうにフラフラと近づいていったりしちゃいます。モッコモコで可愛かったんですよ!

――SNSでも猫やメンダコがよく登場していますが、生き物全般が好き?

そうですね。フワフワした生き物が好きで。メンダコはフォルムが好きなんですけど、小さいものや可愛いものに惹かれます。

――学生の頃に夢中になっていたことは?

高校生の頃は公認の幽霊部員でした。水泳部のマネージャーだったんですが、人数が多すぎて仕事がなくて…。でも、先生にお願いされてマネージャーなっていたから、公認の幽霊部員。その頃にはすでに声優になりたい気持ちがあったので、放課後は友だちとエチュードをしたり振りコピをして遊んだりして、充実した時間を過ごしてました。外からサッカー部の声が聴こえるなか、夕日が差し込む教室で…きらきらの青春でした(笑)。

――振りコピっていうと、どんなものを?

ニコニコ動画とかでコスプレして「踊ってみた」を配信しているような方の動画を観て、真似して踊ってました。どこかに発表するわけでもなく単純に、次はこれやってみようよ!っていうノリで。女の子が多い高校で、ギャルと私たちみたいなオタクがいたんですけど、お互い認め合ってたし、共存しながらそれぞれが楽しく過ごすような居心地のいい学校で。だから、教室に残って踊ったりできたのかなと。

なるべくしてアニメオタクになった!?

――声優になりたいと思ったのはいつ頃から?

ずっといいなと思っていて、でも無理だろうって気持ちが強かったんです。だから声優になりたいって確信したっていうのは中学生くらい。小学生の低学年くらいからアニメを観る環境が整っていて、なるべくしてアニメオタクになったような感じです。ジャンプ系が好きで、声優の存在を知ったのは『銀魂』。沖田が好きで、どうやら沖田役の声優さんがかっこいいらしいっていう噂を聞きまして。

――漫画を読むことも?

お小遣いの使い道はだいたい漫画でした。初めて買ったのは『僕等がいた』っていう少女漫画。少女漫画は好きなイラストとかで表紙買いすることが多くて、『桜蘭高校ホスト部』も第6巻の表紙が好きで買ったんですよ。読んでみたら、面白い!となって、1巻から買い直しました。

――バイブル的な漫画はありますか?

和泉:むっずかしいなあ。少女漫画なら『フルーツバスケット』、少女漫画じゃないものだと『おおきく振りかぶって』。気に入ってる漫画はだいたい実家から今の家に持ってきていて、繰り返し読んでますね。

自分の曲を聴くとやっぱり歌が好きだなって

――アニメから特撮までいろんな作品に出てきていますが、思い出深い作品を挙げるなら?

どの作品も思い入れがありますけど、初めてアニメで主人公をやらせていただいた『おりがみにんじゃ コーヤン@きんてれ』は、キャストが4人しかいないこともあって、アットホームな現場だったし、頼もしい先輩もいてくださって、めちゃくちゃ勉強になりました。下山吉光さんは面倒見のいいお父さんみたいな方で、今でもTwitterでお誕生日に「おめでとう」って送ってくださるんですよ!

――歌を歌うお仕事も多いですが、そもそも歌は好きですか?

振りコピでも踊っていたし、カラオケもよく行っていて、歌は好きなんですけど、歌えば歌うほど奥深くて、面白い反面、難しいなって思いますね。緊張しいなのか、ボイトレでは感覚を掴めても、ライブになると声が出にくくなったりとか。ボイトレの先生からは、メンタルだね、自信をつけられるといいね。とよく言われます。

――ライブって、緊張感が違うんだろうなと。

そうですね。歌うぞ!って思うと力が入っちゃうというか。ステージでのびのびと歌われている歌手の方を見ると、自分が経験しているからこそ、あらためてスゴさが伝わってきます。まだ自信はついてないけど、完成した曲を聴くと、キャラを背負って歌っているから愛着も強いし、やっぱり歌うのが好きだなって思います。ダンスは一度覚えるとあまり忘れないほうなので、振り付けを早めに覚えてしまって、歌の練習のほうに時間を使うようにしてます。

生きてるだけでお腹がすきます

――オフの日はどんな風に過ごすのが好きですか?

何もしてなくて。寝て起きて、ご飯食べて、YouTube観て…お風呂入って寝ます(笑)。

――これぞ本当の休日ですね(笑)。

はい。ごはんは3食ちゃんと食べたいので、何時に起きても3回食べます。一番調子がいい睡眠時間が11時間なんですよ。お休みの前は寝るのが遅いので、休日に起きるのはだいたい午後2時くらい。そこから夜9時くらいまでの間に3回食べます。

――7時間くらいの間に3食。

もともとけっこう食べるので、お腹がすくんです。しかも、量はちゃんと1食ずつ。生きてるだけでお腹がすいちゃうんですよね。

九州のはしご旅に行ってみたい

――家庭料理が得意だとか。

上京してから家計のために自炊をしてきたので、いつの間にか上達してて。特技に家庭料理と書かせていただくくらいには作ってます。でも本当に、お母さんが家で出すような料理しか作れなくて。動画を観ながら、完全にレシピ通りに作っていて、お気に入りの料理は頭に入ってますね。

――最近増えたレパートリーは?

ピーマンの肉詰めです。最近すごいことに気づいてしまって……! ピーマンの肉詰めって縦に切ることが多いじゃないですか、それを横にして器みたいな形に切ってお肉を詰めると、肉汁がこぼれにくくなってジュワジュワに。なおかつピーマンもトロトロになって、すごく美味しくなるんですよ!

――聞いただけでも美味しさが伝わりそう……。では、長めのお休みが取れたら、どこに行きたいですか?

九州に行きたくて。どこに行ってもごはんがおいしそうじゃないですか。1県を選べないから、全県はしごの旅をしたいです。大好きな揚げ物があるし、お酒も美味しそうだし、鰹のタタキとか冷や汁とか好きな食べ物が多いので、本場に行って食べたいですね。

――大型連休になりそうですね! 声優さんで仲がいい方は?

八巻アンナちゃんです。同じラジオの曜日違いで、一期生だから交流も多くて。初対面で帰り道が一緒だったんですけど、オタク趣味が一緒だから盛り上がって、今度遊ぼうよっていう話に。その後、一緒に映画を観に行ったりして、ソウルメイトみたいにすぐに仲よくなりました。お互いけっこう飲むので、お泊まりにきて一緒に宅飲みしたり。なんだかんだ、月一回は会ってますね。

いろんな形のお芝居ができる表現者に

――これからどんな声優になっていきたいですか?

最初は声のお芝居に興味を持ちましたけど、続けるうちに表現の幅の広さを知って、今は映像や舞台にもすごく興味があります。だから、表現者としていろんな形のお芝居に挑戦したいし、バイプレイヤーに憧れるので、脇で支えたり、この作品にはあの人の力が必要だなって思ってもらえるような役者になりたいなって思います。

――演じてみたい役は?

かっこいい感じの人が好きなので、芯が強くて、自分を持っていて、何事にも揺るがないような女性を演じることができたら。自分に自信がないと演じられなさそうなので、一旦人間力を高めてから…(笑)。こんな私ですが、末長く支えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!

【声優図鑑】和泉風花さんのコメント動画

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

撮影=石田潤、取材・文=吉田あき、制作・キャスティング協力=吉村尚紀「オブジェクト」