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【イベントレポート】野沢雅子さんがサプライズ登場! 世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇「鴨の音」第一夜『糺の風』特別再演

2000年の歴史を誇る世界文化遺産「下鴨神社」にて行われている朗読劇『鴨の音(かものね)』。2020年の初公演「第一夜『糺(ただす)の風』」、2021年「第二夜『読還 -よみがえり-』」、2022年「第三夜『相生の轍』」の3回にわたって開催され、声優・野沢雅⼦さんをはじめ、毎年第⼀線で活躍している声優陣が出演、古都・京都の幻想的な空間と物語で紡がれる「声の世界」を⽇本から世界へ発信してきた。

そんな「鴨の音 第一夜『糺の風』」の特別再演が、4月23日(日)に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催された。初演時のキャストである中井和哉さん、沢城みゆきさん、岸尾だいすけさん、皆口裕子さんが3年ぶりに集結。「鴨の音」はじまりの公演を体感するため、多くのファンが会場に詰め掛けた。

さらに、事前に告知されていなかった野沢雅子さんのサプライズ登場で、まさに”特別”再演となった朗読劇の模様をお届けする。

イベントレポート

世界⽂化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第一夜『糺の風』特別再演

開催日:4月23日(日)
会場:恵比寿ザ・ガーデンホール(東京都渋谷区)
出演:中井和哉、沢城みゆき、岸尾だいすけ、皆口裕子、野沢雅子(特別出演)

幻想的な音楽が流れ、ステージはブルーのライトに包まれ、水のせせらぎが聞こえてくる。あたかも京都の下鴨神社を思わせる厳かな雰囲気の中、キャスト4名が登場し、着席した。
風の音がする中、「おかしい。何かがおかしい。俺は今、入ったはずだ」と中井さん演じる主人公・圭太のセリフからスタート。彼はトイレに入って便座に座ったはず……だったが、なんと、そこは神社だった。どうしたことかと困惑する圭太。そこに再び風の音がすると、「遠い昔、天照大神の命により、神武天皇を東へと導いた神がおられました」と野沢雅子さんのナレーションが……。

「俺んちのトイレに野沢雅子さんの声が響いてる。ありえない。待てよ。去年(2019年)、野沢雅子さんは京都のある場所で朗読をされていた。ということは、ここは俺んちのトイレでなく、1年前の京都? あれは野沢雅子さんだ。野沢雅子さんに決まってる」と、圭太がまくしたてると、岸尾さん演じる男性が現れ、「野沢さんのお名前をフルで連呼するな!」とツッコミを入れる。この辺りはコミカルなやりとりも見られ、客席のあちこちから笑い声が。

ここで場面が切り替わり、沢城さん、皆口さん、岸尾さん演じる修学旅行生たちがワイワイと楽し気に話す声が聞こえてくる。「なんだ、これ? もしかしてタイムスリップか?」と戸惑う圭太に、沢城さん演じる同級生・千春が話しかける。千春は「声を使う仕事がしたい」という夢があり、それをお願いするために本殿に行こうというのだ。

2人がお願い事をしようとすると、オレンジ色の光に包まれて野沢雅子さん演じる神様が登場。神様が「圭太ちゃんは夢あるの?」と尋ねると、「自分も声優になりたいが、無理だと諦めている」という。しかし皆口さん演じる女性から「大事にしてね」と声のお守りを授けられて気を取り直し、「ありがとう。ちゃんと目指してみようと思います」と明るく答えた。

場面が変わり、声優スクールでアフレコ実習のレッスンを受けている圭太。「なんだ、このタイムスリップ? 記憶がごちゃ混ぜに再生されている」と、またも戸惑う。その後千春と電話で話をするが、何やら様子がおかしい。千春から届いたメールも読もうとしない。圭太は、何やら思い出したくない過去のトラウマを抱えているようだった。序盤はテンポよくコミカルなやりとりも見られたが、徐々に重い雰囲気になっていく……。

物語が終盤に差し掛かると、圭太が過去に経験した出来事をなかったことにして忘れようとしていたことが明らかになる。しかしそんな時、今まで知り合った人たちから掛けられた「頑張って」「大丈夫?」「ありがとう」「またね」といった言葉に救われたことを思い出していた。

「そんなふうに僕の声がいつか誰かの背中を押せるなら、僕も生きてる意味があると思える気がする。辛くても生きなきゃいけない。前に進まないといけない。過去を忘れず、悲しみを恐れず、未来に歩き始めること。それが僕の願いです」と、圭太は過去を受け入れ「今日がその始まりの日になること」を祈った。そして「その願いが叶いますことをお祈りしてます」と野沢さん演じる神の声が優しく響いた。

穏やかな音楽が流れ、物語は大団円を迎えた。キャスト5人が一列に並んでのカーテンコール。客席から割れんばかりの拍手が巻き起こり、夢のような公演が幕を閉じた。

公演後、ステージのスクリーンにて「鴨の音 第四夜」の開催決定が告知された。出演者は小野賢章さん、佐倉綾音さん、三石琴乃さん、中井和哉さん。また第三夜のBlu-ray&DVDの発売も決定。購入特典として、第四夜「特別抽選申込券」が同封される。

朗読劇『鴨の音 第四夜』開催決定!

【イベント名】世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第四夜
【日程】令和5年 10月21日(土)、22(日)
【場所】京都・下鴨神社
【出演者】小野賢章、佐倉綾音、三石琴乃、中井和哉
【協力】株式会社 青二プロダクション
【脚本・演出】山下平祐
【プロデューサー】春口秀之
【主催】株式会社Thanksgiving
※チケットの販売につきましては7月ごろの予約開始を予定。

朗読劇『鴨の音 第三夜「相生の轍」』Blu-ray&DVD発売

2022年10月に世界文化遺産である京都の下鴨神社にて開催された「世界文化遺産 下鴨神社 朗読劇 鴨の音 第三夜『相生の轍』」のBlu-ray&DVDを7月に発売いたします。
本作には、野沢雅子、三木眞一郎置鮎龍太郎、岸尾だいすけ、小野大輔が出演(野沢雅子は声のみの出演)、また、斉藤和義の名曲『ずっと好きだった』がエンディング楽曲となっています。

Blu-ray&DVD購入者特典として「鴨の音」第四夜の特別抽選申込券を同梱いたします。
その他、詳細につきまして今後発表を予定しておりますので、乞うご期待ください。

「鴨の音」とは

2000年の歴史を誇る世界文化遺産「下鴨神社」にて行われる朗読劇。声優・野沢雅子を筆頭に、毎年第一線で活躍する実力派声優が参加。古都・京都の幻想的な空間と物語で紡がれる【声の世界】を日本から世界へ発信しています。

・鴨の音ホームページ:https://www.kamonone.com/
・公式Twitter:https://twitter.com/KAMONONE_
・ラジオ番組『鴨の音』:https://www.joqr.co.jp/qr/program/kamonone/
文化放送にて毎週日曜20:00~20:30放送中