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【インタビュー】「花」そして春から初夏にかけての季節をイメージ!諏訪ななかさんコンセプトミニアルバム『Starry Garden』インタビュー【声グラweb限定】

5月10日にConcept Mini Album『Starry Garden』をリリースした諏訪ななかさん。今回のアルバムは、「Bloom」=「花」をコンセプトに、春から初夏にかけての季節を想起させる一枚となっている。そんな今の季節にぴったりな一枚について、アルバムのコンセプトや楽曲のセレクトまで自身で取り組んだ諏訪さんに、お話を伺いました。

アルバムコンセプトは「花」季節感も豊かな一枚に

――このたび諏訪さんがリリースされる『Starry Garden』はConcept Mini Albumと銘打たれた一枚です。どのような内容になっているのでしょうか?

今回のアルバムは「Bloom」、「花が咲く」というコンセプトで作っています。コンセプトにするなら「花」が良いなと、自分からスタッフさんに伝えました。

――なるほど。「Bloom」というコンセプトは、アルバムのジャケットにも反映されていますね。このコンセプトはどういった経緯で出てきたものなんでしょうか?

パッっと出てきました(笑)。

――インスピレーション的に生まれたものなんですね。では、「Bloom」というコンセプトの元、どのようにアルバム収録曲を決めて行ったんでしょうか?

「こういう雰囲気の曲を探している」とリクエストしてという形ではなく、コンペで集めていただいた中から良い曲を選んでいきました。1曲目の「Starry Garden」は元々収録することが決まっていて、2~4曲目をコンペで選んで、最後の一曲「夢十夜」をまた別のコンペの中から選んだので、三段階でアルバムの楽曲を選んでいきました。

――1曲目の「Starry Garden」から5曲目「夢十夜」まで聴いていくと、意外な展開をしていくアルバムに感じられました。特に「夢十夜」などは、これまでにない雰囲気の楽曲ですよね。

元々こういう形を思い描いていたわけではなくて。全て爽やかで春っぽい楽曲を選ぼうと思っていたんですが、途中で「夢十夜」のような曲が入ってきた感じでした(笑)。

――この形は初めから想定していたものではなくて、楽曲を選んでいく過程で辿り着いたものだったんですね。今回のアルバムは、春から初夏にかけての季節をイメージしているとも告知されていましたね。

春はやっぱり明るいイメージが大きいので、2曲目の「あたしびより」とか3曲目の「ひと足」が特に「春」のイメージですね。4曲目の「Lavender Tears」は梅雨くらいをイメージしています。

――ジャケットも「Bloom」というコンセプトに合わせて、色とりどりの花が散りばめられたものになっていますね。

コンセプトもあって、ナチュラルな感じになっていますね。背景には「Starry Garden」の「星」があったりします。

――春から初夏をイメージした作品ですが、ジャケットなどの撮影はいつ頃だったんでしょうか?

ジャケット撮影は2月の終わり頃でした。前回の「Fine Days」ではすごい厚着をしているんですけど、真夏日に撮っているんですよ。その時はもう激暑でしたね(笑)。「Fine Days」のリリースイベントの時は丁度良かったんですけど。今回のMVも、撮影場所が広いところで、めちゃめちゃ寒くて凍えてました(笑)。

春らしい爽やかな収録曲一転して切ない雰囲気も

――では、アルバム収録曲について、一曲ずつ伺っていければと思います。まず1曲目は最初から収録することが決まっていたという「Starry Garden」ですね。

この曲は元々「Fine Days」(2nd Single)のカップリングの候補になっていた曲ですね。候補になった二曲とも松坂康司さんが書いてくれていて、最終的には「Give Me Emotion!!」という曲がカップリングに選ばれて、「Starry Garden」は今回まで温めていました。

――アルバムを引っ張っていくような力のある一曲ですが、歌詞を見ていくと一貫したストーリーというよりは、断片的なイメージが散りばめられたような印象を受けました。

たしかに、一個のストーリーというよりは断片的な記憶みたいな感じなので、その時々の情景を歌っていますね。語感が良いですよね。音にハマるような感じの歌い方で。

――歌詞の意味だけでなく、リズムやメロディへの乗せ方みたいなものも楽しめる楽曲ですよね。そして、「Starry Garden」はMVも制作されています。暖色っぽい色味や暗めの照明など、これまでにない雰囲気になっていますね。

今までの撮影では光をバンバン当てられていたんですけど(笑)、今回は暗いというよりスペーシーな感じがあって、幻想的なものになってます。

――ミラーボールや電球などが散りばめられていて、トリップ感のある独特な雰囲気になっていますよね。撮影中は映像の完成形をイメージできましたか?

フィルターを掛けてカメラを回してるんですけど、撮られているときはどんな感じになっているのか、全然わからなかったですね(笑)。ただ、あそこにあるものは全部「花」っていう設定で撮影してました。後ろにある白い大きなカーテンみたいなものも、ミラーボールや電球とかも全部「花」。

――見かけ上は無機物だけど、どれも「花」という有機物として扱っているんですね。その視点で改めて見返してみたいと思います! 2曲目は「あたしびより」。これまでにも「溶けるみたい」や「ふれてみたい」などの楽曲を手掛けてきた、鶴﨑輝一さんが制作した楽曲です。

この楽曲が一番「春」とか「花」=「Bloom」にイメージが近い楽曲ですね。アルバムの中でも、この曲が一番入りやすいというか、自分に落とし込みやすい楽曲でしたね。

――初々しくて可愛らしい楽曲ですよね。等身大の恋心がダイレクトに伝わってくる気がします。続く3曲目の「ひと足」はオシャレなポップチューンです。こちらを選んだ決め手は?

「オシャレだな……!」って思いました!(笑)

――間違いないです(笑)。いわゆるシティポップ的なアプローチの曲ですが、こういった雰囲気の楽曲は元々馴染みのあるものだったんでしょうか?

私自身はあんまり聴かないジャンルではありますね。でも、スタッフのみんなは「懐かしい感じ」って言っていました。私の中にはあんまり懐かしさはなくて、新しい感じだったんですけど(笑)。この曲は爽やかさを特に意識していましたね。

――曲に対する第一印象は世代によって変わりそうですが(笑)、前向きになれる一曲ですよね。そんな明るい「ひと足」に続く4曲目「Lavender Tears」にはハッとさせられました。

この曲は「ひと足」とはまた違ったオシャレさだなと思いました。メロディが耳に残る曲だな、と。

――切なくて抒情的な雰囲気の一曲ですよね。ピアノを主体にしたサウンドで、ラスサビの前には台詞も入っています。

コンペの時点では1コーラスだけなので、完成してみたら台詞が入ってました(笑)。同じようなメロディが繰り返される曲なので、歌いながら「今どこだ?」みたいな難しさはありましたね(笑)。この曲は情景が湧いてくる歌詞も多いので、それを思い浮かべながら歌いました。

――そして、最後の5曲目「夢十夜」。この曲が選ばれたのはアルバム制作の一番最後ということでしたね。

今回のアルバムは曲順通りに収録していました。4曲目まで決まって、最後にコンペをして選ばれたのが「夢十夜」ですね。曲順も自分で決めていて、元々は全部明るくて爽やかな曲にしようと思っていたんですけど、最後にこの曲を選んでしまいました(笑)。

――「夢十夜」というタイトルからは、夏目漱石の小説も思い浮かびます。実際、歌詞の内容は幻想的なイメージなのですが、曲調はアップテンポなものですよね。

この曲はダークでアップテンポな曲になっています。

――「ひと足」が懐かしいイメージだとすれば、「夢十夜」はより今っぽいイメージ。もっと言えば、ボカロ世代の人にも刺さりやすい楽曲なのかな、とも感じました。

MVがあったら文字がいっぱい出てきそうな感じがする曲ですよね(笑)。

――そうですね(笑)。言葉が迫ってくる、そんな緊迫感もある一曲だなと。全5曲の『Starry Garden』、全体を通して様々な感情にさせてくれる一枚になっているのではないかと思います。では最後に、今後のリリイベやライブに向けて、準備していることなどはありますか?

準備してきたものはもうすべて出しちゃいましたねぇ(笑)。ただ、今までライブを冬にしかやっていないので。違う季節にやってもいいかなって思います。

――真逆の夏にやるのも、面白いかもしれないですね。

夏に合う曲があんまりないので、やるとしても夏ではないかもしれないですけど……(笑)。以前、ピアノと一緒にアコースティックなライブもやったので、そういう感じもいいかなと思ってます。

――今後のライブの展開も楽しみにしております。本日はありがとうございました!

【Profile】

すわななか●11月2日生まれ。ステイラック所属(業務提携)。主な出演作はアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(松浦果南)、『新米錬金術師の店舗経営』(ケイト・スターヴェン)、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』(ユイ)ほか。

【インフォメーション】
初回限定盤(CD+DVD)
3,300円(税込)/COZX-1990-1

通常版(CD)
2,640(税込)/COCX-42004

<CD収録内容>
1.Starry Garden
作詞:東乃カノ 作曲・編曲:松坂康司
2.あたしびより
作詞・作曲・編曲:鶴崎輝一
3.ひと足
作詞・作曲・編曲:木村孝明
4.Lavender Tears
作詞:宮嶋淳子 作曲・編曲:松坂康司
5.夢十夜
作詞:Ayaka 作曲・編曲:松坂康司
6.Starry Garden (Instrumental)
7.あたしびより(Instrumental)
8.ひと足(Instrumental)
9.Lavender Tears(Instrumental)
10.夢十夜(Instrumental)

・諏訪ななか / Starry Garden Music Video

【諏訪ななか公式Twitter】@suwananaka
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