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【インタビュー】七海ひろきさん初のアニメタイアップ! 「It’s My Soul」に込めた思いと声優としての現在地

2019年にアーティストとしてソロデビューした七海ひろきさんが、自身初となるCDシングル「It’s My Soul」を7月12日にリリース。同曲はTVアニメ『Helck』のオープニングテーマにも起用され、“初のアニメタイアップシングル”としても注目を集めている。そこで七海さんに、楽曲に込めた思いをインタビュー。さらに、声優・七海ひろきのこだわりも聞いた。

アニメタイアップは子供の頃からの夢だった

――まずは、アニメタイアップが決まったときの率直なお気持ちから教えてください。
「オープニング主題歌を歌わせていただけるなんて……!」と、夢を見ているような気持ちでした。しかも今回タイアップする『Helck』は、原作から好きな作品でもあるので、そんな思い入れのある作品で初めてのオープニングテーマを歌えるなんて本当にうれしかったです。

――「アニメタイアップをやってみたい」とは、以前からインタビューなどで仰っていたかと思います。具体的にはいつ頃から考えていましたか?
どうなんでしょう……よく考えると、小さい頃から何となく思っていたような気がします。私にとって、アニメのオープニングは当時からすごく特別なものなんです。その曲を聴くと、アニメの世界観やストーリーが思い出せるくらいの力を持っていて、何年経っても色あせない。そのくらい、耳にも心にも残っている曲が多い印象なので。

――だからこそ子供の頃から憧れていて、「いつかは」という思いを心の片隅に持ち続けていた。
はい。そうして宝塚を退団して声優に挑戦させていただくようになった頃に、その思いがより強くなったように思います。

――少し脱線しますが、七海さんにとって思い出深いオープニングテーマというと何になりますか?
多くあるので挙げるのも難しいですが……『少女革命ウテナ』の「輪舞-revolution」や、『新世紀エヴァンゲリオン』の「残酷な天使のテーゼ」は思い出深いです。『スレイヤーズ』のオープニングも当時から大好きです。林原めぐみさんと奥井雅美さんが歌われた「Get along」はアニメのOPだと最初にセリフが入っているんですけど、カラオケではそこも歌います!

――オープニングテーマに対する思い入れはとても強いと思いますが、「It’s My Soul」はどんなふうに制作していきましたか?
『Helck』の世界観に合った、ロック調の曲をお願いしたいなと思ってリクエストさせていただきました。そうしたら、めちゃめちゃロックでかっこいい曲が届いたんです! 重厚感のある前奏から、魔界と人間界を描く『Helck』の世界が表現されていて、もうぴったり。まさに『Helck』の曲だなと大満足だったんですが、それもそのはず、この曲を作ってくださった本田(正樹)さんも『Helck』の大ファンだったんです。だから曲全体から『Helck』らしさがバシバシ伝わってくるんだ!と合点がいきました。

――なるほど。たしかに歌詞を読むだけでも没入感があるんですよね。ワードが強くて。
歌い出しの〈狂い出した歯車が 金切り声で叫んでいる〉から、もう「『Helck』だ!!」とテンションが上がるんですよね。1番の〈微笑みかける悪魔〉と、2番の〈自惚れた天使達〉の対比も最高だし、〈やばいカード引き当てた ピンチの時こそチャンスだ〉も、ぴったりすぎて! 思わず拍手しちゃうくらいです。

――解釈が一致したと。とすると、レコーディングもますます気合いが入りますね。
どんなふうに歌うか、たくさんシミュレーションをしてレコーディングに臨みました。本田さんからも、ロックは「か行」が強く出るイメージなので、「か行を効果的に入れて、きれいに区切っていきたい」という意見をもらったり、「このあたりの歌詞に情熱を込めたい」とか、いろいろ話し合いながら歌っていきました。いったん「いい感じで録れましたね」となったとしても、本田さんが「でも、七海さんならもっといけると思います」と言うんです。だから私も、さらに気合いを入れて歌うという、相乗効果が生まれました。本田さんも私も『Helck』が好きという思いは同じなので、好きと好きが合わさるとこんなにヒートアップするんだと感じたレコーディングでした。

――手応えはだいぶあるでしょうね。
そうですね。普段レコーディングは割とスムーズに終わるほうなんですけど、今回は結構時間をかけましたし、終わるころにはヘトヘトでした。そのぶん、達成感も大きかったです。

新曲を引っ提げて“夜明け”のステージへ

――駆け足になりますがカップリング曲も。「HEART BEAT」は、ドラマ「合コンに行ったら女がいなかった話」の主題歌として、メインキャスト6人で歌唱していましたが、今回収録されるのは七海さんのソロバージョンだそうですね。
そうなんです。今回のためにアレンジをしていますし、なにより6人で歌っていた曲を1人で歌うので、雰囲気がガラッと変わります。だからこそ、また違った楽曲にできたらいいなと思っていました。

――歌うときに意識する部分も、6人バージョンとは違いますか?
6人バージョンはドラマの主題歌だったので、役として歌おうと思っていました。そこが大きな違いです。あとは、一緒に歌っているみんなのことや現場の思い出も乗せながら歌いましたが、ソロでは純粋に歌詞の意味や、歌詞の持っている言葉の力を意識して歌いました。聴いてくださる皆さんにはどんなふうに届くのかなと、今から楽しみです。

――では、3曲目「アルデンテ」はいかがでしょうか?
今の段階(※インタビュー時)ではレコーディング前ですが、詞は書けました。「It’s My Soul」とも「HEART BEAT」とも違うタイプの曲にしたくて、ミドルテンポのラブソングに仕上がる予定です。

――作詞は七海さんが?
そうです。これまで私が作詞したものは、相手に対する気持ちや思いを表現した曲がとても多いのですが、今回は両思いをテーマに日常の一部を切り取ったような歌詞にしました。共感できる部分があるといいなと思って書いています。両思いのキャラクターを設定から何となく作って、「この二人ならこういう喧嘩をして、こんなふうに仲直りするかな」と考えながら起承転結を作っていきました。

――過去のインタビューでも、その作詞スタイルをお話していましたが、何度聞いてもすごいなと感じます。想像を膨らませて物語を作り上げるのがお得意なんですね。
でも、今回は今までで一番時間がかかったんです! 最初に書いたものはこれまでと似た傾向の詞になってしまい、白紙に戻していちから考え直したので。少し遠回りしたぶん、すごくいいものにしたいなと思っているところです。

――9月にはライブツアーを開催するとのこと。意気込みを教えてください。
今回のライブは『One-man LIVE773“DAYLIGHT”』。コロナでライブを心から楽しめない状況が続いていましたが、今回はみんなで心から楽しんで盛り上がれるようなライブにしたいと思ってDAYLIGHT(夜明け)というタイトルにしました。「It’s My Soul」はもちろん、新曲も歌いたいなと思っていますので、現地で一緒に盛り上がってもらえたらうれしいです。

「新人なので」声優として心掛けていること

――表題曲「It’s My Soul」がオープニングテーマとなるアニメ『Helck』には、七海さんもエディル役で出演します。アフレコはいかがでしたか?
楽しかったです。ミーハーなことをしてはいけないとは重々承知していますが、やはり好きな作品なので……「このキャラクターの声は、この人がこんなふうに芝居するんだ!」と『Helck』ファンとしてうれしくなってしまう瞬間がたくさんあったんです。自分の役とも真剣に向き合いましたし、収録自体も集中して臨みましたが、どうしてもワクワクしてしまう自分がいました(笑)。

――いろんな意味で楽しい現場だったんですね。
分散収録ではあったんですが、掛け合うシーンが多い方とはなるべく一緒に収録できるようにスケジュールを組んでくださっているので、改めて「お芝居できたな」という実感があります。なにより、ヘルク役の小西(克幸)さんがとにかく素晴らしくヘルクなんですよ。“精神からヒーロー”なヘルクを、見事に体現していらっしゃいました。一緒にお芝居をすることが出来てすごく良かったなと思っています。

――長く芝居の世界にいる七海さん。声優としてもいろんな役を演じていますが、どういった部分に声優としての進化や変化を感じますか?
私はずっと舞台に立っていたので、大きな声で芝居をすることに慣れていて。マイク前での芝居にはなかなか慣れなかったんです。正直、今もまだ慣れたとは言えない状態で、キャラクターとキャラクターの距離感をイメージしながら、それに見合った声量で話すという感覚を、ここ数年かけて自分になじませているところです。なので、進化を挙げるのは難しいですが……いろいろな現場を経験させていただいて、自分の癖や欠点を知ることができたのは進歩だなと思っています。最初は、それすらも目に入らずただただ必死だったので。

――欠点がわかれば、改善策を練ることができますもんね。
そうですね。改善しようと思ってもなかなか直らない場合もありますが、少しでも前に進めているとは思います。あとは単純にアフレコ中に緊張することが減ってきました。リラックスとまではいかないけれど、良い緊張感の中でできている気がします。

――ちなみに、周りにアドバイスをもらうタイプですか?
はい。例えば、暗い性格のキャラクターを任されている場合、声色がどうしても似てしまうといったことがあるんです。そういうとき、音響監督さんや共演している声優さんたちに「どうすれば雰囲気を変えられると思いますか?」と聞くようにしています。私は新人声優なので、先輩方にたくさん聞いてたくさん吸収したいと思っています。

――いろんな方の考えを聞けると良い刺激になりそうですね。みんな一緒ではないでしょうし。
そうなんですよね。ともあれ、どの方も「芝居が好き」という思いは共通なので、話すのが楽しいです。ただ、私がちょうど(声優業を)始めた頃から、分散収録が主流になってしまったので、芝居について熱く語り合うような場にまだ行けていないんです。今後は、そういう機会があったらうれしいですね。

取材・文/松本まゆげ

【プロフィール】
ななみひろき●1月16日生まれ。アンドステア所属。主な出演作はTVアニメ『マッシュル-MASHLE-』(アビス・レイザー)、『ヴィジュアルプリズン』(イヴ・ルイーズ)、『かげきしょうじょ!!』(里美星)、『SHAMAN KING』(麻倉葉王)、『インセクトランド』(テオ)、『アンジェリーク ルミナライズ』(ノア)ほか。最新情報は公式HPをチェック。

【INFORMATION】
シングル「It’s My Soul」

発売日:2023年7月12日(水)


《初回限定盤》
価格:¥2,970(税込)
形態:シングル+Blu-ray
【CD】
M1. It’s My Soul
TV アニメ「Helck」OP テーマ
作詞・作曲・編曲:本田正樹
M2. HEART BEAT(七海ひろき solo ver.)
作詞・作曲・編曲 : MORISHIN & 3rd Productions
M3. アルデンテ
作詞 : 七海ひろき / 作曲・編曲:萬福裕貴(Rebrast)

【Blu-ray】
「It’s My Soul」ミュージックビデオ
Behind the scenes of It’ My Soul
スペシャルメイキング映像収録予定(約45分収録予定)

 


《通常盤》
定価:¥1,540(税込)
形態:シングル
【CD】
初回限定盤と同内容

 

Blu-ray『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』
発売日:2023年7月12日(水)


価格:¥7,150(税込)
【収録内容】『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』
(2022年10月7日(金)神奈川 KT Zepp Yokohama夜公演の模様を収録)
01.DARKNESS
02.花に嵐
03.もう一度…
04.夢で逢えたら(カバー)
05.僕が僕であるために(カバー)
06.POP STAR(カバー)
07.Get Wild(カバー)
08.風になりたい(カバー)
09.ポラリス
10.さよならエレジー(カバー)
11.ラビリンス
12.星の旅人(カバー)
13.星に願いを(カバー)
14.Ambition
15.START!!
〈アンコール〉
16.Special summer
17.2人の物語
18.ありがとう
全18曲収録予定
〈映像特典〉
『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』オンリー七海ひろきアングル ver.
※権利上の都合により、収録楽曲数が変更となりました

《7seas +ファンクラブ限定盤内容》
・Blu-ray『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』
・FCグッズ:『HIROKI NANAMI ZEPP LIVE TOUR “COLORS”』フォトブック(全36P)
価格:¥9,350(税抜価格¥8,500)
※Blu-rayは市販商品と同一内容となります。
※キンクリ堂のオリジナル特典は対象外となります。

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