スマートフォンゲームの配信開始から2周年を迎えた『IDOLY PRIDE』に登場するアイドルたちによるライブが、幕張メッセイベントホールにて初の2DAYS開催! ここでは月のテンペスト、サニーピース、TRINITYAiLE、LizNoir、ⅢXの豪華メンバーが集結したDAY1の模様をレポートする。
歴史の始まりとなった会場に成長して帰ってきたアイドルたち
幕張メッセイベントホールといえば、2020年11月に『IDOLY PRIDE』初の単独イベント『IDOLY PRIDE – VENUS STAGE / RE:BEGINNING -』が開催された記念すべき場所。その思い出の地に、アイドルたちが一回りも二回りも成長した姿で帰ってきた! 2020年当時は会場内で声を出すことができなかったマネージャー(ファン)たちも、この日は思いきり自分の担当アイドルを応援することができる。開演前から熱気に満ちたイベントホールのステージに、最初に姿を見せたのは星見プロダクションの10人。1曲目の「Fight oh! MIRAI oh!」から夏全開の明るくさわやかな歌とダンスで会場のマネージャーたちに笑顔と元気を届けていた。2曲目はTVアニメのOPテーマだった「IDOLY PRIDE」で、この2曲はいずれも「- VENUS STAGE / RE:BEGINNING -」でも披露されている。当時と同じ会場で、同じ楽曲をパフォーマンスしても、ステージ上の10人の表情からは成長の跡がたしかにうかがえた。“VENUS PARTY”の名の通り、真剣さのなかにも純粋にパーティーを楽しんでいるかのような笑顔が見られ、メンバーカラーをあしらった新衣装を身にまとった10人は十人十色の彩りでステージを盛り上げた。
『IDOLY PRIDE』には星見プロダクションの10人のほかにも魅力的なアイドルが多数登場する。そのなかからまず先陣を切ったのは神崎莉央(戸松遥さん)、井川葵(高垣彩陽さん)小美山愛(寿美菜子さん)、赤崎こころ(豊崎愛生さん)の4人によるLizNoirだ。「比類なきパフォーマンスで魅了する」とされるLizNoirだけに、ステージ上での存在感は圧倒的。4人がステージで揃うのは昨年2月のライブ『VENUS STAGE 2022 “奇跡”』以来となるが、そんなブランクをまったく感じさせない息の合ったパフォーマンスと表現力はさすがの一言だ。
続いてアリーナ後方に設置されたサブステージにTRINITYAiLEが登場。天動瑠依(雨宮天さん)、鈴村優(麻倉ももさん)、奥山すみれ(夏川椎菜さん)の3人が、アリーナ全体を埋め尽くすマネージャー一人ひとりを見渡すかのように笑顔で手を振った。その振る舞いや、かわいらしいパフォーマンスはまさに完全無欠のアイドル。LizNoirのかっこよさと、TRINITYAiLEのかわいさと、方向性こそ真逆だがどちらもアイドルの王道を見せてくれたといえるだろう。
そして昨年から『IDOLY PRIDE』の世界に仲間入りし、今年2月に行われたライブ『VENUS STAGE 2023 “未来”』にサプライズ出演したことも記憶に新しいⅢXが今回のライブにも堂々と姿を見せる。fran(Lynnさん)、kana(田中あいみさん)、miho(村川梨衣さん)による一見アイドルらしからぬパワフルな楽曲とパフォーマンスは『IDOLY PRIDE』に新風を吹き込み、その魅力はこのライブでも余すところなく発揮されていた。また、他のグループと違ってⅢXはキャラクターごとのカラーが全て共通だが、その分客席のペンライトが黄色に統一されていて、それが逆に他にはない迫力を生み出していた。なお、LizNoirの「セカイは夢を燃やしたがる」 「BLUE SKY SUMMER」、ⅢXの「So What?」はそれぞれこの日が初のライブパフォーマンスだったほか、TRINITYAiLEの「ひめごとリップ」はこのライブでサプライズ公開された新曲だった。
5つのグループがノンストップで登場して会場を盛り上げる
MCをはさんで後半はサニーピースの5人、川咲さくら(菅野真衣さん)、一ノ瀬怜(結城萌子さん)、佐伯遙子(佐々木奈緒さん)、白石千紗(高尾奏音さん)、兵藤雫(首藤志奈さん)が元気に登場! 「5つのピースで輝ける! 私たち、サニーピース!!」のセリフから新曲「Hi5でピースサイン!」に突入する。初披露にもかかわらずマネージャーとの掛け合いも息ぴったりで、サニーピースらしいハッピーな空気に会場が包まれていった。
一方、月のテンペストの5人、長瀬琴乃(橘美來さん)、伊吹渚(夏目ここなさん)、白石沙季(宮沢小春さん)、成宮すず(相川奏多さん)、早坂芽衣(日向もかさん)も新曲「最愛よ君に届け」を初パフォーマンス。これは現在のゲームのストーリー進行に合わせて、琴乃がほかの4人とは別の道を行くという演出になっており、琴乃のソロパートもなく、また振り付けやステージ上の階段を下りる場面でも1対4で分かれる形になっていた。月のテンペストといえば5人による一糸乱れぬパフォーマンスが持ち味だけに、こういった姿が見られるのは、もしかしたら今回だけの貴重な機会だったかもしれない。
終盤戦はLizNoirの「Shock out, Dance!!」から月のテンペストの「月下儚美」、サニーピースの「Shining Days」、TRINITYAiLEの「Aile to Yell」、そしてⅢXの「Bang Bang」と、各グループが1曲ずつ代表的な楽曲を披露していく。1曲ずつ別のグループが交代で出てきてパフォーマンスするのは『IDOLY PRIDE』のライブでは初の試みで、メインステージとサブステージが設置できるアリーナ会場ならではの演出だ。5つのグループそれぞれの特色が出た楽曲をノンストップで聴ける体験もなかなか新鮮で、時が経つのを忘れてステージに見入ってしまうほど。本編ラストが星見プロダクションの「サヨナラから始まる物語」で締めくくられる展開も最高に熱く、マネージャーたちは心からの拍手を送った。
鳴りやまない拍手に応えてのアンコールでは今年5月にリリースされた星見プロダクションのニューシングル「Gemstones」と、TVアニメのEDテーマ「The Sun, Moon and Stars」を披露。しっとりとした楽曲の雰囲気と清涼感のある10人の歌声が、本編ですっかり熱くなった心と体をクールダウンさせるのに心地いい。アンコールはこれだけでは終わらず、長瀬琴乃、川咲さくら、天動瑠依、神崎莉央という各グループのリーダーが集結した「それを人は“青春”と呼んだ」が昨年7月のライブ『VENUS STAGE 2022 “約束”』以来1年ぶりに披露されると、そこにfranも加わった5人による曲「友達だよいつの日も」でラストを飾る。
『IDOLY PRIDE』の1周年、2周年を記念した楽曲で締めくくられたライブで、会場に集まったマネージャーたちはアイドルたちの成長と絆をあらためて感じることができた。今後は月のテンペスト、サニーピースそれぞれの2ndシングルのリリースと、初の全国Zeppツアーの開催が決定して、ますますアイドルたちの応援に熱が入りそうだ。
取材・文/仲上佳克
SET LIST
01.Fight oh! MIRAI oh!(星見プロダクション)
02.IDOLY PRIDE(星見プロダクション)
03.Blue sky summer(LizNoir)
04.セカイは夢を燃やしたがる(LizNoir)
05.ひめごとリップ(TRINITYAiLE)新曲
06.réaliser(TRINITYAiLE)
07.So What?(ⅢX)
08.Top of the Tops(ⅢX)
MC
09.Hi5でピースサイン!(サニーピース)新曲
10.EVERYDAY! SUNNYDAY!(サニーピース)
11.サマー♡ホリデイ(サニーピース)
12.最愛よ君に届け(月のテンペスト)新曲
13.恋と花火(月のテンペスト)
14.The One and Only(月のテンペスト)
MC
15.Shock out, Dance!!(LizNoir)
16.月下儚美(月のテンペスト)
17.Shining Days(サニーピース)
18.Aile to Yell(TRINITYAiLE)
19.Bang Bang(ⅢX)
20.Gemstones(星見プロダクション)
23.それを人は”青春”と呼んだ(長瀬琴乃×川咲さくら×天動瑠依×神崎莉央)
24.友達だよいつの日も(長瀬琴乃×川咲さくら×天動瑠依×神崎莉央×fran)
■information
・スマートフォンゲームアプリ「IDOLY PRIDE」AppStore、Google Playにて好評配信中。
https://idolypride.page.link/230503kn