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熊田茜音さん4thシングル「Another Self」リリースイベントに声グラが密着!イベント終了直後に楽曲制作秘話をインタビュー!

【独占レポート&インタビュー】熊田茜音さんがリリースイベントを経て改めて抱くライブへの思い「もはや『生きがいだな』と思える」

声優アーティストの熊田茜音さんが、9月5日(火)に東京・池袋サンシャインシティの噴水広場にて行われたリリースイベント『Lantis Presents でろーんのトモダチフェス〜熊田茜音さんとTRUEさんと一緒〜』に出演した。ここでは、熊田さんの登場部分をピックアップしたレポートと、終演後に行った熊田さんのソロインタビューをお届けする。

■■■観客と全力でぶつかり合う!リリイベレポ

4thシングル「Another Self」のリリース前日に開催された同イベントは、レーベルメイトでもある樋口楓さん、TRUEさんとともに出演。熊田さんは、先にソロでの出番を終えた樋口さんの呼び込みでステージに登壇し、前出のシングルに収録されているデュエットソング「Take My Chance(feat. 樋口楓)」を、樋口さんとともに披露した。

シングルのジャケットでも着ているチュールスカートにヘソ出し丈のカットソーを合わせた衣装で、生き生きと歌い上げる熊田さん。合間には拳を掲げたり、クラップをしたりして観客と共鳴。樋口さんとのユニゾンもばっちりハマり、観客の歓声を全身で浴びた。ちなみに、今回の衣装はお腹を露出するためいつも以上に筋トレに励んだのだとか。「(声グラで連載していた)『熊田茜音のくまっする!』で習ったことを片っ端からやったんです! その成果が出ました」と、終演後に笑顔で報告してくれた。

それもあってか、体幹も体力も十分。樋口さんが一旦ステージを降り、熊田さんのデビュー曲「Sunny Sunny Girl◎」がスタートすると、ぴょんぴょんと元気に飛び跳ねながら歌唱。観客と息のあったクラップを楽しんだ。サビではお決まり振り付けで一緒にダンス。「踊ってくれるの嬉しい! ありがとう!」と弾ける笑みを見せた。そして、「もっともっと盛り上がっていきましょう!」と煽り、「Brand new diary」へ。「みんなの声聞かせて! もっともっと!」という熊田さんの声に観客も全力で応え、コールとクラップが何度も一帯に響き渡った。

もはや熱気すら立ち込める場内。最後はミディアムポップの「Another Self」で、優しく、しっとりと締めた。まるで観客一人ひとりと目を合わせているかのように、じっくりと会場を見渡して手を振る熊田さん。1階だけでなく、2階や3階から見下ろしている観客に手を振り、曲に込めた思いを丁寧に届けた。楽曲の“色”に合わせて自由に、のびのびとパフォーマンスした熊田さん。ここからは、インタビューでライブを振り返る。

 

■■■終演後インタビューではファンへの感謝と愛を実感

――リリースイベントお疲れ様でした。まずは、率直な感想を教えてください。

めちゃくちゃ楽しかったです! 噴水広場は憧れのステージの一つでもあったので、リリイベで立てると決まった時から楽しみにしていました。1階席だけではなく2階、3階もあるので、どんな景色になるんだろう?と思っていたんですけど、みんなが笑顔で手を振ってくれていて……最高の景色でしたね。

――「憧れていた」とは、ライブのMCでも言っていました。確かに頻繁にイベントが行われていますし、一度は立ってみたい場所ですよね。

そうなんですよ。サンシャイン水族館に遊びに行くこともあるので、以前から見かける機会も多かったんです。あと、実はこのリリイベが決まってから、モーニング娘。’23さんが噴水広場でやったイベントを観に行ったんですよ。どんなふうにパフォーマンスされるんだろう?って。そこで、士気を高めて本番に臨みました。

 

――だからこそ、気合いを入れてジェルネイルもされたと。MCで嬉しそうに報告していましたね。

そうなんですー! ありがとうございます。触れていただいて(笑)。この日のために、人生初のジェルネイルをしました。アーティストカラーの黄色にラメを入れて、キラキラさせちゃいました。

 

――そして、ライブでは樋口楓さんと「Take My Chance(feat. 樋口楓)」を歌いました。

すごく楽しかったです。この曲は、はじめて音源を聞いたときから「早くライブで歌いたい! すごく盛り上がりそう!」と思っていたので、樋口楓さんと一緒にフルサイズを初披露することができたのはとても嬉しかったです。樋口楓さんと一緒にステージに立てることってなかなかないと思いますし、貴重な一曲になったように思いますね。

――ちなみに、この曲のMVはご覧になりましたか?

観ました! 私までVTuberデビューしたような気持ちになれました。かわいくしていただいて、すごく嬉しかったです。ラスサビで、背景が弾けるような演出がはいっていたのも、とっても素敵でしたよね。曲だけじゃなく、視覚からも元気をもらえるというか。ぜひ注目してみていただきたいポイントです。

 

――また、リリイベではソロ曲も3曲披露していました。そのときにも感じましたが、熊田さんは盛り上げ上手ですね。

えっ、本当ですか? ありがとうございます!

 

――みんながついていきたくなるような煽り方をされるなと思いました。ライブパフォーマンスで意識している部分なのかなと思ったのですが、いかがですか?

いやぁ……私、ファンの方が大好き過ぎて、一緒に遊びたい!という気持ちが強くて。いつも前のめりになり過ぎちゃうんですよ。なので、ライブでは「もう少し冷静にならなきゃ!」と意識しているくらいなんですよね。

 

――むしろそっちなんですね(笑)。そうしないと、もっと前のめりになってしまう。

そうなんです。たまに重力を無視して(客席側に)斜めになっている時があるので、それはさすがにやばいなって(笑)。なので、意識せずとも「ファンの方と楽しみたい」という思いはたっぷりあるんです。その気持ちがライブ中の煽りに出ているのかもしれないですね。あと、今回に関して言うと、「Another Self」は歌詞のイメージ出しをした曲なので、「歌詞を届ける」「言葉を届ける」ということはいつも以上に意識していました。

――ファンの皆さんの声出しが解禁されてから、ライブに変化は感じますか?

めちゃくちゃ感じます。声出しができなかったときも、ライブ自体はもちろん楽しかったんです。だけど声出しができるようになってから、より楽しくなって笑顔が増えて……「生きがいだな」と思えるほどの感覚になりました。

 

――ライブ後には特典会もありました。触れ合ってみていかがでしたか?

優しい方たちばかりでした。「Take My Chance(feat. 樋口楓)」が初披露だったのでその感想はたくさんいただきましたね。あと、はじめましての方もいっぱいいらっしゃったんです! 中には、「『Sunny Sunny Girl◎』を聞きたいと思っていたから聴けて嬉しかった」という方も結構いらっしゃって。自分のデビュー曲は多くの方に知っていただけているんだなと改めて実感しました。

何回も並んでくれる方もいましたね。「もう一回買ってきました! 列が途切れないように」って。すごく嬉しくて、「ありがとう!」と言ったら、「熊田さんのおかげで生きてるんで!」と返してくれて。そんな言葉を聞いたら……大きいステージに連れて行きたい!ってますます思いましたね。恩返しをしたいって。

 

――今後はより前のめりになりそうですね。

そうなんですよ! もう、どんどんどんどん斜めになっていきそうです(笑)!

 

――そんな熊田さん、アーティストデビューから3年半が経ちました。パフォーマンス面で成長したと感じるところはどこですか?

技術的な面でいうと、ジャンプしたり走ったりしても歌声がブレなくなってきました。あとは……もともと不器用なので、以前は“みんなに思いを届ける”と、“歌をちゃんと歌う”のどちらかに偏ってしまうことが結構あったんです。だけど、最近はいい塩梅を見つけつつあるのかなと。まだ探している途中ですけどね。

――X(旧Twitter)では、アニサマ(Animelo Summer Live 2023 -AXEL-)に行ったことも報告していました。実績や実力をつけた今、アニサマを観て得るものはありましたか?

たくさんありました。私、客席側に前のめりになっちゃうくらいなので、横を向いて歌ったり、顔を隠して歌ったりすることがほぼないんですけど、そういう見せ方もありなんだな、カッコいいんだなという発見がありました。例えば、TRUEさんはステージを縦に使うじゃないですか? それも、いままで私はやってこなかったので、すごく勉強になりました。真似をするわけではないですけど、すぐにチャレンジしてみたいなとおもいましたね。アニサマを観に行った翌日がちょうどリリイベだったので、タイミングもよかったです。

――お客さんとしても楽しめましたか?

もちろん! ものすごく楽しかったです。みなさんとても素敵だったんですが、特にGRANRODEOさんがすごくカッコよかったです。ガッツリ観させてもらったのは今回が初めてだったと思うんですが、「大御所さんなのに腰が低いな」と感じたMCの直後に、さすがの盛り上がりで! 関係者席にいる私も思わず乗せられちゃう感じが、素敵だなと感じましたね。

アニサマをみて、「アーティストが楽しんでいるのかどうかはちゃんとお客さんにも伝わるんだな」とも思いました。「楽しませたい。そのためには何しよう」という気持ちも当然大事ですけど、ただただ純粋に「楽しいー!」と思うことが大事なんだろうなと。そういう陽のオーラを私もみんなとシェアできたらいいなと思っています。

 

■■■バンジーで度胸がついた熊田さんの次なる野望は?

 

――ここからは、最新シングル「Another Self」について。さきほど「歌詞のイメージ出しをした」と言っていましたが、具体的にはどんなことを?

作詞をしてくださった結城アイラさんとどんな歌詞にしたいのかをじっくりお話させていただきました。この曲は「英雄教室」のエンディングテーマなので事前にシナリオを全部読みました。それを踏まえて作品から感じ取った“一人じゃできないことも、仲間がいたから成し遂げられる”という思いと、自分の音楽活動のリンクする部分がどこかなど、いろいろとお話した感じですね。

 

――実際に完成した音源を聞いたときはいかがでしたか?

どこか儚さや暗さがあるけれど、ラストにキラッと希望が見えるメロディーになっているなと思いました。そこは、自分の歌で表現できたらいいなと思いましたね。

 

――MVは、ほのぼのとした人との触れ合いを見せつつ、バンジージャンプにも挑戦するという異色の映像となっていました。

ドキュメンタリー映像のような感じで撮ってもらいました。メイク直しもほぼ入らず、おじいさんおばあさんとおしゃべりをしたり、野菜をいただいたり、小学生と飾り付けをしたりしていたので、どのシチュエーションでどのくらい撮影していたのかも覚えていないくらい自然体な私が映っていると思います。普段バラエティ番組を制作されているチームの方が撮ってくださったので、そういう作り方になったのかなと。新しい自分に出会えた感じがして、嬉しかったです。

そしてバンジーは……前々から「やってみたい」とは言っていましたけど、まさかMVでやることになるとは(笑)。跳ぶ瞬間は、本当に怖かったです! ただ、ここでも声優グランプリさんで連載していた「熊田茜音のくまっする!」の経験が活きました。私は、「自分に打ち勝つのがトレーニングだ」と思っているんですけど、バンジージャンプも自分に打ち勝ったからこそ跳ぶことができたと思っています。連載をやっていてよかったです。

 

――撮影のために、2回跳んだんですよね。

そうです! 1回跳んだから2回目はまだマシになるかなと思いましたけど、2回とも同じくらい怖かったです。だからアトラクションとしては最高ですよね。怖さが減らないんですから(笑)!

 

――確かに(笑)。バンジーを跳んでから、「度胸がついたな」と感じる瞬間はありますか?

ありますよ。もともと緊張しいで、ライブ前は心臓がバクバクしちゃうこともあったんですけど、バンジーを経験してからは緊張よりも楽しいが勝つようになってきました。ステージ度胸がついたんでしょうね。あとは、自分の思ったことをちゃんと言葉にして人に伝える勇気が持てるようになりました。人間関係にも良い影響が出ている気がします。

 

――大きな変化があったようですね。では、音楽活動で今後挑戦してみたいことを教えてください。

バンジーはできたので……次は海外でライブをしてみたいです。言語も文化も違う方たちに向けてのパフォーマンスはそれこそ度胸が要ると思いますが、夢なので叶えたいです。例えば、アニメ好きの方が多いフランスや台湾には行きたいですね。台湾は、ファンの方が「いつか来てね」と言ってくれていますし、早く会いに行きたいです!

 

文・松本まゆげ

 

「Another Self」リリース情報

発売日:2023年9月6日(水)
タイトル:TVアニメ『英雄教室』エンディング主題歌「Another Self」
アーティスト:熊田茜音
品番:LACM-24432
価格:1,650円(10%税込)/1,500円(税抜)
仕様:アニメ描き下ろしイラストを仕様した長帯ジャケット

発売元:株式会社バンダイナムコミュージックライブ
販売元:株式会社バンダイナムコフィルムワークス

<INDEX>
1.Another Self
作詞:結城アイラ
作曲:久保田真悟(Jazzin’park)、栗原 暁(Jazzin’park)、前田 佑
編曲:前田 佑、久保田真悟(Jazzin’park)
2.Take My Chance(feat. 樋口楓)
作詞・作曲・編曲:湯原聡史
3.VISIONS
作詞:寺島拓篤
作曲・編曲:R・O・N
4.Another Self(TV size)
5.Another Self(Instrumental)
6.Take My Chance(feat. 樋口楓)(Instrumental)
7.VISIONS(Instrumental)

■熊田茜音アーティストHP:https://kumaka.jp/
■熊田茜音X(旧Twitter):https://twitter.com/official_kumaka