3月23日(土)24日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて開催された世界最大級のアニメイベント『AnimeJapan 2024』。ポニーキャニオンのブースでは、キャストが登壇するアニメやゲームのステージイベントやアーティストによるライブが繰り広げられた。
作品の魅力を発信するだけでなく、ステージを横断したあるあるゲーム対決など、バラエティコーナーも充実していた2日目のステージ模様をたっぷりレポート。
AnimeJapan 2024 ポニーキャニオンブース イベントレポート【DAY2】
●『スナックバス江』
ポニーキャニオンブース、2日目の最初のステージは『スナックバス江』。登壇したのは、小雨役の宮本侑芽さん、風間役の岩崎諒太さん、森田役の福島潤さん。スナックなのに、朝イチのステージということで、「朝6時起きですよ!」と福島さんからさっそくクレームが飛び出し、「スナックで呑んで、そのまま来るみたいな感じ」と岩崎さんが乗っかる。そして、そんな2人をたしなめる宮本さん。ジャケットの下に、「I♡バス江」のTシャツを着込んだ3人の絶妙なコンビネーションがいきなり冴えわたる。
スナックを舞台にした衝撃のギャグアニメ『スナックバス江』。作品に関するトークでも、ネタのヤバさについて話したり、男性陣の盛り上がりが止まらない。キャラクター紹介では、宮本さんが小雨について「最初は常識人のように振る舞っていたけど、様子がおかしいぞ」と感じ始めていることを告白。岩崎さんは風間について「見た感じで、こいつやばいな!って思う、愛され童貞です」と説明。福島さんは風間について「明るく、とってもうざい客です」と簡潔に評しつつ、「周りに好かれていないだけで、結婚もしているし、一番一般的な生活をしている」と実は常識人だとアピールしていた。そのほか、主要キャラクターの明美やバス江、山田、タツ兄についても、3人なりの解説をし、会場を笑わせていた。
前日に引き続いての「ステージ対抗! あるあるゲームロワイヤル!」コーナー。これは各作品にちなんだあるあるを制限時間内に多く言ったチームが優勝するというステージ横断企画。今回のお題は「スナックあるある」で、アニメに出てきたことをいっぱい言えばいい!と岩崎さんが、宮本さんと福島さんのアシストもあって16個ものあるあるを叩き出していた。
最後は「戦っていたわけではないのに、アフレコの消費カロリーがエグかったです(笑)。スタッフ含め、みんな全力でやっていて、いろんな案を試した上でオンエア版になっています。小さい頃から仕事をしているんですけど、大人になったんだなぁと感じながら、収録を頑張っていましたので、最後までぜひ見てください!」と宮本さんが伝える。
登壇した3人を含め主要キャストが出演する『スナックバス江』Blu−ray発売記念スペシャルイベントが7月13日(土)に開催。こちらも間違いなく楽しいイベントになるはずだ。
●『結婚するって、本当ですか』
若木民喜による人気コミックス『結婚するって、本当ですか』がTVアニメ化! 旅行代理店に勤めている、人付き合いが苦手なタクヤとリカ。会社のアラスカ支店開設により、独身者優先で誰かが海外へ派遣されることに…。転勤を防ぐため、リカがタクヤに持ちかけた計画は、365日後に2人が結婚するというものだった。
そして、リカとタクヤを演じるキャストが、このステージで発表された。司会者の呼び込みで登場した、猫好きメガネ男子の大原拓也(タクヤ)役の熊谷健太郎さんと、地図マニアの無愛想女子の本城寺莉香(リカ)役の早見沙織さん。裏でずっと胃が痛いと言っていたという2人だったが、観客が温かく迎えてくれたことに感謝していた。
セリフ入りのPVも公開され、監督:博史池畠/シリーズ構成:兵頭一歩/キャラクターデザイン:丸山修二/アニメーション制作:葦プロダクションといった主要スタッフ、そしてアニメが2024年に放送予定であることが発表された。さらに第一弾のキービジュアルも発表! 「2人の距離感がまだ絶妙ですね」と熊谷さんが話していたが、2人の距離がどうなっていくのかは本編を楽しみにしてほしい。途中で、ブースの外を歩く方へ向けて、「すごく素敵な作品です!」と大声でアピールする2人。作品への愛が伝わってくる一幕だった。
原作者である若木民喜先生からは「リカの声は連載中からずっと早見さんの声で脳内再生されていたのですが、熊谷さんも本当にタクヤそのもの! お二人のアフレコを聞かせてもらったのですが、原稿用紙が動いてますよ、こりゃ…。今回のキャストは水も漏らさぬ布陣なので、ウルトラミラクル楽しみです。」というコメントも到着。2人とも喜び、今後発表されるキャストも楽しみにしていてください!と話していた。
「ステージ対抗! あるあるゲームロワイヤル!」のテーマは「結婚あるある」。沖縄の結婚式場でバイトをしていたという熊谷さんは、その経験を活かしたあるあるを言っていくものの、結果は9個だった。
最後の挨拶では、早見さんが原作を読んでほしい!と、その素晴らしさを伝え、熊谷さんが「温かくて、クスリと笑うことができて、心に響くものがある作品になっているので、アニメと原作、併せてよろしくお願いします」とまとめて、ステージを終えた。
●『メカウデ』
アニメーション作家、オカモトが監督・原案を務め、福岡発の新進気鋭のアニメプロダクション「TriFスタジオ」が手掛けるオリジナルアニメーション作品『メカウデ』から、主人公のヒカルを演じる豊永利行さんと、謎の”ウデ”型機械生命体アルマを演じる杉田智和さんが登壇。
メカウデプロジェクトは、YouTubeに公開されたショートPVを皮切りに、クラウドファンディングで製作資金調達に成功、企画当初から構想されていたシリーズアニメ化が決定したというもので、豊永さんは「長かった」と言いながら、アニメ化を喜んでいた。この日初解禁されたPVも、ど迫力のアクションシーンと壮大な劇伴、ストーリーが気になる印象的なセリフが含まれていて、2024年10月の放送が楽しみになるものだった。
テーマトークコーナーで、キャストの優秀だと思うところを褒めあってほしいと聞かれ、「(シニス&デキス役の)石川界人くんは抜群に良い声だよ」と真っ先に称える杉田さん。その後も、エルジス役の東地宏樹さん、フィスト役の中村悠一さんといった、気心知れたキャストの素晴らしさを挙げていく。そこで「俺は?」と質問する豊永さん。「豊永くんはずっと豊永くんで、たぶん20年後もそうだと思う。これはすごいこと! ヨボヨボになった豊永くんは見たくないな~」と言うと、「もう片足突っ込んでますよ(笑)」と返す豊永さん。逆に「杉田さんも、どこにいても杉田さんで、良い兄ちゃんとしていてくれるから、それが拠り所で、安心していられる」とお互い“変らない”という魅力を褒め合っていた。
「ステージ対抗! あるあるゲームロワイヤル!」のお題は「メカ・ロボットあるある」。ロボットアニメに詳しい杉田があるあるを挙げていく。妙に具体的なものを挙げ、12個という好記録で終わった。
最後は「アルマはヒカルくんにとって、友達、相棒、先輩、めんどくさい彼女のような存在です。今挙げた要素が全部入っているので最後まで、この物語を追ってください」と杉田さん。そして「パイロット版から長い時間をかけて、ようやくシリーズアニメ化にたどり着きました。監督のオカモトさんが魂、想いを持ち続けてくれたことに感謝しかありません。ご支援いただいた方々にも本当に感謝しています。ヒカルくんという今っぽい男の子がアルマと出会うことで、どう変化していくのか、皆さんと通じる部分があると思いますので、それも含めて楽しんでいただければと思います」と豊永さんが喜びと感謝を伝えていた。
●『うたごえはミルフィーユ』
アカペラを題材に、女子高生たちの青春と日常をアカペラ初心者の声優陣の成長と共に描く音楽プロジェクト『うたごえはミルフィーユ』のライブステージ。綾瀬未来(小牧嬉歌)、夏吉ゆうこ(繭森結)、須藤叶希(古城愛莉)、松岡美里(近衛玲音)、花井美春(宮崎閏)、相川遥花(熊井弥子)の6人のメンバーによるライブは、綾瀬と夏吉がリードボーカルを務める「アイドル」(YOASOBI)のカヴァーからスタート。声を楽器にして、伴奏なしのアカペラでの「アイドル」は、豊かな響きと奥行きという、曲の新たな魅力を引き出していた。これは、『全国ハモネプ大リーグ』の全国大会で歌唱した楽曲で、MCでは番組で知ってくれた人も増えて、本作のファンだけでなく声優現場での反響も大きかったと語っていた。さらに、松岡がリードとなる「飾りじゃないのよ涙は」(中森明菜)のカヴァーでは、彼女のパンチのある声質を活かしたパフォーマンスで魅了した。
オリジナルアニメの制作も決定した『うたごえはミルフィーユ』。4月3日に3rdシングル「TREASURE」を発売。5月26日(日)にはサイエンスホールでのイベントも決定しているので、その生歌を堪能してほしい。最後は2ndシングルから、キャッチーな「POPPIN’ TIME」を楽しくパフォーマンス。美しい歌声をブースに響かせていた。
●『疑似ハーレム』
「ヒロインは1人! だけどハーレム???」斉藤ゆう先生による新感覚ラブコメが待望のアニメ化。『疑似ハーレム』から、演劇部の大道具係・北浜瑛二役の岡本信彦さん、演劇部のホープであり、想いを寄せる瑛二先輩のため、いろんなキャラを演じ分け疑似ハーレムを作ってあげる七倉凛役の早見沙織さん、そして凛の歳の離れた妹で、凛や瑛二から猫可愛がられている七倉綾香役の鳴海まいさんの3人が登壇。
ハーレムを夢見る瑛二が疑似ハーレム状態を喜んでいることに対し「根っこは変態だと思う」と最初は理解できなかったと語る岡本さん。ただ、早見さんの芝居に説得力がありすぎて、そういうハーレムもあるな…と思い始めてしまったそうで、「現場では、ありがとうございますと拝んでいました」と言っていた。
ツンデレやクーデレなど、いろいろなキャラクターを演じ分けていた早見さんは、凛としていろいろなキャラを演じ分けること、さらには「彼女は演劇部なので声だけに頼るのかな?」など、かなり深くまで考えて演じていたのだという。鳴海さんは、キャラクター同様、包容力のある岡本さんと早見さんに囲まれ、可愛がってもらえているので、綾香と同じ気持ちだったと語っていた。また、この日は発表されなかったが、そのほかのキャラクターのキャスト陣も、岡本さんがびっくりしたと言うほど超豪華だったそうなので、発表を楽しみにしていてほしい。
「ステージ対抗! あるあるゲームロワイヤル!」のテーマは「演技(お芝居)あるある」。制限時間は短かったが、岡本さんが「早見沙織あるある」を連発し20個という大記録を打ち立て、トップに立ち、次のステージにプレッシャーを掛ける。
最後は代表して早見さんが「『疑似ハーレム』、原作もアニメも、1分1秒が見ていてニヤニヤするし、尊いし、胸がぎゅっとする本当に可愛い作品です。先輩も綾香もめちゃめちゃ可愛いので、アニメの放送を楽しみにしていただければと思います!」とコメントし、ステージを終えた。
●『Re:Monster』
最弱モンスターであるゴブリンに転生したゴブ朗が【吸喰能力】によって異常な進化を遂げ、あっという間にゴブリン・コミュニティのトップへと成り上がっていく怪物転生ファンタジー『Re:Monster』からは、ゴブ朗役の佐藤拓也さん、ゴブ吉役の細田健太さん、ゴブ美役の加隈亜衣さん、ゴブ江役の植田佳奈さんが登壇。トークコーナーと、EverdreaM(松岡美里、関根瞳)によるミニライブが行われた。
キャラの名前が似ているため台本チェックがすごく大変だったなど、アフレコの思い出を語るキャスト陣。初公開となるPVは、迫力もクオリティも圧倒的だったのだが、それを見た佐藤さんは「相当(先まで)見せるね!」と、かなり驚いていた。キャラクター&作品紹介では、成長の早いゴブリンに、置いていかれないように頑張って演じていたそうで、個性的なゴブリンが、それぞれどのように成長していくところは、大きな見どころになると話していた。
「ステージ対抗! あるあるゲームロワイヤル!」のお題は「転生/ゴブリンあるある」。これに佐藤さんがチャレンジしたものの、結果は13個。2日間のステージで、見事、叙々苑の食事券をゲットしたのは『疑似ハーレム』チームとなった。
「すごくテンポよくお話が進み、ゴブ朗たちも成長し、2周目の人生をどう生きるのかという話が展開されます。でも、堅苦しくなく、ギャグアニメだと思って見ていただければと思います。オンエア楽しみにしていてください」と佐藤さんがメッセージを送り、EverdreaMによるライブへ。
キャスト陣と入れ替わり、ポニーキャニオンブースのトリとして、EverdreaMがステージに上がると、『Re:Monster』のEDテーマ「運命(さだめ)」(5月8日リリース)を熱唱。作品に寄り添った歌詞、そして、パワフルなMisatoと透き通ったHitomiのボーカルの魅力が炸裂している曲だった。放送に合わせて4月4日に、楽曲の先行配信とリリックビデオの公開がされるということで、そちらもぜひチェックしてほしい。
2日間で全11ステージ、アニメと音楽の魅力を発信し続けたポニーキャニオンのブースステージ。ぜひ、これから始まっていく物語と音楽を楽しみにしてほしい。
ポニーキャニオン AnimeJapan 2024特設サイト
https://special.canime.jp/anime-japan/2024/
AnimeJapan 2024 ポニーキャニオンブースステージ情報
ポニーキャニオンブース:東6ホール J12
INFOMATION
ポニーキャニオン アニメ公式X:https://x.com/ponicanjp
nimeJapan 2024 開催概要
会期:2024年3月23日(土)・24日(日) 9:00~17:00 ※最終入場16:30
会場:東京ビッグサイト 東展示棟1-8ホール(〒135-0063 東京都江東区有明3-10-1)
■コピーライト■
©フォビドゥン澁川/集英社・「スナックバス江」常連一同
©若木 民喜・小学館/ アニメ「結婚するって、本当ですか」製作委員会 ©若木民喜/小学館
©TriF /「メカウデ」製作委員会
©2022 UTAMILU
©斉藤ゆう/小学館/疑似ハーレム製作委員会
©金斬児狐・アルファポリス/リ・モンスター製作委員会