『A3!』などで知られるリベル・エンタテインメントの新作アプリゲーム『18TRIP（エイティーントリップ／以下、エイトリ）』が、2024年10月19日（土）にファンミーティングを開催。東京・池袋にあるharevutaiにて、出演キャストによるトークとライブが繰り広げられた。

5月にリリースされたばかりの『エイトリ』は、近未来の横浜（本作ではHAMA18区という）を舞台にしたアプリゲーム。かつて国内有数の観光地だったHAMA18区を再び人気観光地にするため、観光業の改革を目指す若者たちの姿を描いた“おもてなしアドベンチャー”だ。序盤のストーリーでは、勤めていた旅行代理店の倒産により地元のHAMA18区に帰ってきた主人公が、幼馴染が設立した旅行会社「HAMAツアーズ」の社員となる様子や、各区の区長が朝班「R1ze(らいず)」、昼班「Day2(でいず)」、夕班「Ev3ns(いぶんず)」、夜班「L4mps(らんぷす)」の4ユニットに分かれ、様々な困難に直面する物語が描かれている。

“はじまり”を描く朝班は、いがみ合う関係性に注目？

今回のファンミーティングは、班別に開催。10月19日は、朝班「R1ze(らいず)」と夕班「Ev3ns(いぶんず)」のキャストが2公演ずつ行い、すでに公開されているストーリーを振り返ったほか、劇中で流れる各班のユニットソングを生歌唱した。先陣を切ったのは朝班。声グラはSide Aのイベントレポートをお届けする。

登壇キャストは以下の通り。

小笠原 仁さん(西園練牙 役)
小林千晃さん(大黒可不可 役)
中島ヨシキさん(叢雲 添 役)
深町寿成さん(神名雪風 役)
水中雅章さん(鹿 礼光 役)

朝班が勢ぞろいするのは、6月に行われた公開生放送以来とのこと。当時はリリース直後だったためストーリーには触れづらかったが、今回は「ネタバレあり」でトークできるとあって5人とも「ついに話せる！」といった表情だ。特に水中さんは、「礼光が、練牙に伶花様(練牙の祖母)の動画を見せたところが好き」と、具体的なシーンをピックアップ。「練牙の成長過程が丁寧に描かれている。伶花様に愛されていたと知ったときも可愛くて、応援したくなりました」と、笑みをこぼした。この言葉に反応したのは、小笠原さん。犬猿の仲でもある練牙と礼光のやり取りに、「2人の関係がより深く感じられる場面でしたよね」と共感を示していた。

主人公のいとこ・雪風は、深町さんいわく「主人公に激甘な人物」。しかもこういった役どころは珍しいそうだ。隣に座っていた中島さんの肩に手を回し、顔を近づけて「この距離感で(主人公に)話しかけているイメージ」と、演じる際のポイントを明かした。一方、小林さんは「可不可も誰に対してもフラットだけれど、雪風にはムキになる」とポツリ。雪風にとっても可不可にとっても主人公は大切な存在だからこそ、2人の間には静かに火花が飛んでいることを観客に悟らせた。ストーリーや芝居の裏話を通して、朝班内の相関図が見えてくるトークに、観客はじっと耳を傾けていた。

ちなみに添は、キャストの中島さん本人も「朝班のなかでもまだ謎が多い役。僕も知らないから！」とのこと。加えて、小林さんが「大黒家のキャスト(可不可の執事・朔次郎を古川慎さん、父親を子安武人さん)でもファンミーティングしたい」と明かした際、中島さんは「僕が兼役をやっているしゅうまい(可不可の愛犬)で、そこに紛れ込める？」と立候補。実現した暁には、「しゅうまいの頭にある緑の球体をつけて出てね！」と提案され、盛り上がっていた。

その後は、朝班のオープニングテーマ『Dawn』に関するトークも。後半にかけてドラマチックになっていく同曲にあわせ、歌い方にアレンジを加えたことを明かした小笠原さんや、歌うイメージがない役でレコーディングをする難しさに触れた中島さんなど、各々に苦労を明かし、同曲の生歌唱へと移った。くるくるとフォーメーションを変えながら、ハンドマイクで歌い上げる5色の声は、まさに夜明け(Dawn)を告げる明るさと力強さに満ちていた。

 

“囚人アイドル”の夕班はどこもかしこもインパクト十分！

夕班「Ev3ns(いぶんず)」のファンミーティングは、以下の5人が登壇した。MCを担当した石谷春貴さんの声掛けもあって、自己紹介の段階から観客のテンション高めな声援が響く、明るいステージとなった。ちなみに、5人がそろうのは今回が初めてなのだとか。

石谷春貴さん(北片來人 役)
堀金蒼平さん(畔川幾成 役)
梅田修一朗さん(夏焼千弥 役)
寺島惇太さん(木ノ内太緒 役)
矢田悠祐さん(百目鬼 潜 役)

とある理由により、夕班5人は全員が囚人。しかも、彼らが“ご当地アイドル”として活動していく様子を描くストーリーのため、「ほかの班と比べてもインパクトがある内容ですよね」と一同。寺島さんは、はじめて台本を読んだときのことを思い返し、「聞いていたゲームと違うぞ？と思った」「『台本、あっているかな？』と確認しちゃったくらい」と、衝撃を語った。続く梅田さんは、自身演じる千弥が“監獄のイメージアップのために起用されているインフルエンサー”としたうえで、「(獄中なのに)配信していますからね！」と、こちらも台本を読んだときの衝撃を告白。「監獄の中で、ファンに向けて『生きてる～？』っていうのも不思議な感じ」と、個性が炸裂している自身のキャラクターに興味を示した。

どうやら、本作の世界観で描かれる監獄は、現代のそれとはかなり違っているよう。矢田さん演じる潜はその極致のようなキャラクターでまだ明かされていない部分が多いだけに、余計に不気味さが漂う人物。看守を手玉に取りマッサージをさせるシーンまで見られた。これには矢田さんも「自由すぎますよね？　監獄って何？と思うくらい」と動揺した様子だ。

また、幾成が「人を殺した」と過去を明かすシーンも話題に上がった。堀金さんいわく、なるべく無機質に演じようと意識していたようだが、「その音声を聞いたとき、自分でも『怖っ！』と思った。過去の自分、いい感じ！って思った」というくらい、満足いくシーンになったという。これには、うんうんと頷くキャスト陣。石谷さんも「あのシーンは僕もうるっとしました」と振り返った。そんな石谷さんは、思い出深いシーンとして來人が実弟の生行(声・戸谷菊之介さん)と殴り合うまでの一連のシーンをピックアップ。舞台となった大分・真玉海岸は、石谷さんの地元の近くでもあると明かし、観客の中に行ったことがある人を何人も見つけると、嬉しそうに笑みを浮かべていた。

夕班のオープニングテーマ『Scarlet Scars』に関しては、「英語が苦手だから、カタカナで読み方を書いていった」という寺島さんに、激しく共感した石谷さんが握手を求める一幕が。ともあれライブパートは、そんな前置きからは考えられないほどスキルフルな歌声を響かせ、観客を熱狂させた。加えて、アイドルユニットらしく、ダンスも見ものに。個性豊かな5人のボーカルがさらに引き立っていた。「矢田さんは、ミックス前でもめちゃくちゃうまい」(石谷さん)、「(堀金さんは)緊張があまり外に出ない」(梅田さん)など、お互いの長所を見つけて褒め合う様子も、チームワークの良さを感じさせた。

なお、11月17日(日)には昼班「Day2」と夜班「L4mps」のファンミーティングが同じくharevutaiにて開催される。会場チケットはSOLD OUTとなっているが、配信チケットが好評発売中。ぜひこちらの開催も楽しみに待とう。

Information

昼班「Day2」夜班「L4mps」の配信チケットが好評発売中！
https://ponycanyon.zaiko.io/e/18trip-fanmeeting-202411
配信チケット　各1,200円(税込)
※チケット代のほかに別途手数料が掛かります。

18TRIP presents “Day2ファンミーティング”
出演
昼班「Day2(でいず）」
内田修一(五十竹あく太 役)、佐藤祐吾(衣川季肋 役)、大塚剛央(斜木七基 役)、熊谷俊輝(輝矢宗氏 役)、堂島颯人(久楽間 潮 役)

Side A
11/17 (日) 12:00～　アーカイブ終了：11/24 (日) 23:59
Side B
11/17 (日) 14:00～　アーカイブ終了：11/24(日) 23:59

18TRIP presents “L4mpsファンミーティング”
出演
夜班「L4mps(らんぷす）」
坂田将吾(蜂乃屋 凪 役)、榊原優希(白光糖衣 役)、小松昌平(白光琉衣 役)、光富崇雄(棗夜鷹 役)、堀江 瞬(夜半子タろ役)

Side A
11/17(日) 18:00～　アーカイブ終了：11/24(日) 23:59
Side B
11/17(日) 20:00～　アーカイブ終了：11/24(日) 23:59

 

近未来おもてなしアドベンチャーゲーム
『18TRIP（エイティーントリップ）』
ダウンロードはこちらから
https://app.adjust.com/1el2z216

公式サイト
X：@18trip_official（推奨ハッシュタグ #エイトリ）
YouTube：エイトリチャンネル
TikTok：@18trip_official
Instagram：@18trip_official

 

取材・文／松本まゆげ