サイトアイコン seigura.com

【イベントレポート】夏川椎菜が可愛くアイドルソングをお届け!?「令和7年度 417の日」【独自取材】

年に一度の4月17日=417(しいな)の日に開催される、夏川椎菜さんの単独イベント。令和7年度の今回は『夏川椎菜の萌え萌え大作戦』というタイトルで、夏川さんがひたすらかわいい曲を歌いまくるカバーライブになる……はずだったが、本番直前に予期せぬハプニングが発生!? いったいこのイベント、どうなってしまうのか??

夏川さんがまさかの大遅刻! ピンチヒッターを務めたのは……

開演前にイベントに参加するうえでの諸注意などを読み上げる影ナレ。この日も開演時間が迫ると通常通りの影ナレが始まっていたが、その途中でナレーションの声が信じられないことを言い出した。なんと、『417の日』の主役である夏川さんがうっかり寝坊してしまい、会場への到着が大幅に遅れているという。19時開演の夜の部に間に合わないくらい寝過ごすことなんてある?という素朴な疑問はさておき、来ないものは仕方がない。
「本日の公演は演出を一部変更いたしまして、お届けさせていただきます。なお、この件におきましてチケットの返金・交換にはお応えしかねますので、ぜひあきらめて最後までご鑑賞ください」
そんな身もふたもないアナウンスが流れると、会場にはどっと笑いが沸き起こる。はたして今年はどんな仕掛けで私たちを楽しませてくれるのか? そんな期待に胸を膨らませながら開演の時を待っていると、ステージの裏から聞こえてくる女性スタッフの声。
「え? 代わりに俺が出る? はあ? 何言ってるんですか!?」
すると、パンダの着ぐるみを身にまとい、サングラスをかけた人物がステージに飛び出してくる。その人物の名は417P、言わずと知れた夏川さんの総合プロデューサーだ。417Pが1曲目に歌うのは夏川さんがCVを務めるアイドル・monaの「私、アイドル宣言」。昨年12月に行われたmona初のリアルライブでも1曲目で歌われた楽曲だが、歌っている途中で417Pの様子が急変。あきらかに歌い続けるのがつらそうな表情となり、ついには曲を中断させてしまった。
「なんでM1これなんだよ? まるっきりmonaライブのパクリじゃねーか!」
と、夏川さんの選曲への不満をぶちまけつつ、『夏川椎菜の萌え萌え大作戦』改め『417Pの臨時リサイタル』がスタート。「本当に申し訳ありませんでした」と夏川さんの代わりに謝罪しながらも、タイトルロゴに書かれていた「※公演内容は予期せず変更になる可能性があります」の一文通り、これはよくあることだからと開き直る417Pだった。


さて、夏川さんの代役で歌うことになったとはいえ、セットリストをあまり把握していないという417P。するとステージの上手に曲名が書かれたボードがあることに気づく。これが本日のセットリストで、ボードをめくると出てくるタイトルを順番通りに歌っていくことに。2曲目にHoneyWorks feat. ちゅーたん(CV:早見沙織)の「可愛くてごめん」、3曲目にFRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」と、SNSを中心にヒットした現代の“かわいい”を象徴するような楽曲が続いていき、1曲目ではあれだけ拒否反応を示した417Pもまんざらでもない様子でかわいく歌いきっていた。
とはいえ「かわいい声出しすぎて、俺様のノドも限界だぜ!」と、やはりかわいい歌を萌え萌えで歌うのは417Pには負担が大きすぎるらしい。「これ以上かわいい曲は歌えそうにないぜ」と、この先のセットリストをめくってみると、なんとそこには「花に赤い糸」をはじめとした麻倉ももさんの楽曲タイトルがずらりと並んでいた! たしかに夏川さんにとってのいちばんかわいい存在は麻倉さんで間違いないのだろうが、本当にこれを歌うつもりだったのか?と夏川さんの正気を疑う417P。「ももちゃんのかわいさは再現不可能だ」と言って、417Pは自分のカラオケの十八番を披露することに。ここで歌ったのは石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」、吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」といずれも昭和の大ヒット曲で、どちらも40年以上前にリリースされた楽曲だけに会場にはピンとこないお客さんもいただろうが、そんなのはお構いなしで417Pは気持ちよく歌い上げていた。

最後の最後にようやく到着! ライブ開催も発表して大団円に

2曲を歌い終えて余韻に浸る417Pの後ろにあるモニターに夏川さんが登場する映像が映し出される。メルヘンチックなお部屋であざといしぐさや表情を見せる夏川さんの姿が映るこの映像が、ライブの幕間で衣装チェンジをするときに流れるものだと察した417Pは「わかったよ! 衣装チェンジしてくりゃいいんだろ!」といったんステージを後にした。かくして衣装チェンジをした417Pだったが、その姿はいちごのコスプレ? ちょうどイベント開催時点で発売中だった声優グランプリ5月号にいちご狩りに行った夏川さんの「おもいでさんぽ」が掲載されていて声グラ的にはタイムリーな衣装だったが、たまたまタイミングが重なっただけらしい。いちご衣装を脱いで気を取り直した417Pは「おまえらの世代にもわかるような流行りのかっちょいい曲を歌えばいいんだろ」とCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」に挑戦。往年の演歌から最新のラップまで幅広く歌いこなす417Pのエンターテイナーぶりに誰もが圧倒されていた。


ここですっかり放置していた本来のセットリストに戻ると、出てきたタイトルは「グレープフルーツムーン」。もちろん夏川さんのソロデビューだが、「歌詞がうろ覚えなんだよなあ」という417P。そこで417Pは「グレープフルーツムーン」ではなく、次に出てきた「だりむくり」を歌うことに。そして歌い終えたところで417Pの携帯に「本当にすみません! もうすぐ着きます!」と連絡が入り、417Pは臨時リサイタルのラスト1曲としてみきとPの「ロキ」を歌う。これは2020年に417Pと夏川さんのコラボでカバーした動画をYouTubeで公開したもので、そこから5年の時を超えて生で417Pの歌声を聴けたことに感動したファンも多かっただろう。


「ロキ」の後にも417Pの携帯に夏川さんからの着信が入り、やっと会場に到着したとのこと。「そこで正座して待っておけ!」とステージから駆け出した417Pと夏川さんの会話は客席にも筒抜けで、そこで『夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”』の開催が決定したことをファンも知ることに。そして417Pに背中を押された夏川さんがステージに現れ、「このたびは本当に申し訳ありませんでした!!」と土下座。申し訳ない気持ちでいっぱいの夏川さんには温かい拍手が送られ、最後に……というか、この公演で夏川さんが歌う最初で最後の曲として開催前日に発売された『Ep04』より「テノヒラ」を披露。いろいろと波乱の展開だった『令和7年度417の日』も、何とか無事に終了となった。

取材・文/仲上佳克

◇セットリスト◇
LAWSON presents 令和7年度 417の日

M1. 私、アイドル宣言[mona(CV:夏川椎菜)feat. HoneyWorks]
M2. 可愛くてごめん[HoneyWorks feat. ちゅーたん(CV:早見沙織)]
M3. わたしの一番かわいいところ[FRUITS ZIPPER]
M4. 津軽海峡・冬景色[石川さゆり]
M5. 俺ら東京さ行ぐだ[吉幾三]
M6. Bling-Bang-Bang-Born[Creepy Nuts]
M7. だりむくり
M8. ロキ[みきとP]
M7. テノヒラ

LIVE情報
LAWSON presents 夏川椎菜 Revenge Live “reMAKEOVER”
2022年に開催されたツアー「夏川椎菜 2nd Live Tour 2022 MAKEOVER」を声出しありの100%の形で“リベンジ”!

【公演情報】
▼東京・Zepp Haneda(TOKYO)
2025年7月12日(土)16:30開場 / 17:30開演
お問合せ:DISK GARAGE https://info.diskgarage.com/

▼愛知・Zepp Nagoya
2025年7月13日(日)16:30開場 / 17:30開演
お問合せ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(全日12:00~18:00)

▼大阪・Zepp Osaka Bayside
2025年7月21日(月・祝)16:30開場 / 17:30開演
お問合せ:ソーゴー大阪 06-6344-3326(平日14:00-16:00)

■チケット料金
1F全自由
<グッズ付きチケット>9,500円(税込)
<チケットのみ>8,000円(税込)
2F全席指定
<グッズ付きチケット>9,500円(税込)
<チケットのみ>8,000円(税込)

◇Profile◇
夏川椎菜
なつかわしいな●7月18日生まれ。ミュージックレイン所属。主な出演作はアニメ『卓球少女 -閃光のかなたへ-』(ジャン・ルオイ)、『響け!ユーフォニアム3』(釜屋すずめ)、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(望月杏奈)ほか。

夏川椎菜 公式Twitter   https://x.com/natsukawa_staff
夏川椎菜 公式サイト https://www.natsukawashiina.jp/
夏川椎菜 公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@Shiina-Natsukawa
夏川椎菜 オフィシャルブログ「ナンス・アポン・ア・タイム」 https://ameblo.jp/natsukawashiinablog/