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【9月13日から上演!】朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』西浦航一郎役 石谷春貴さん・今井文也さん インタビュー

成瀬は天下を取りにいく

『2024年 本屋大賞』を受賞した、滋賀県を舞台にした大人気青春小説『成瀬は天下を取りにいく』(著:宮島未奈)の朗読劇がいよいよ25年9月13日(土)~15日(月・祝)に東京・草月ホールで上演!

本公演の演出は野坂実氏、脚本は土城温美氏が担当。演出の野坂氏は “ノサカラボ”の代表を務めており、リアルな人間ドラマを描くことで高い評価を得ている。あの魅力的なキャラクターたちが、豪華声優陣の演技によって、まるでそこに存在するかのようにリアルに息づき、観客の心に飛び込んでくること間違いなしの朗読劇だ。

メインキャストの成瀬あかり、島崎みゆき、西浦航一郎の3人は「日替わりキャスト」となり、各公演で違った雰囲気や演技を楽しむことができる。今回は事前稽古を終えたばかりの西浦航一郎役:今井文也さん(14日(日)出演)、石谷春貴さん(15日(月・祝)出演)にお話をうかがってきた。

インタビュー

■石谷春貴さん

――稽古を終えての感想をお聞かせください。

原作本が家にあったので、朗読劇がきっかけで読ませていただきました。夏ということでホラー系の作品もたくさん読んでいたのですが、そのなかに青春小説が入ってくると、すごく爽やかな風を感じることができるんですよね(笑)。
出演キャスト陣にもフレッシュな顔が多いですし、成瀬たちを作り上げていく過程を見ていると、ここでも青春っぽさを感じることができました。

――人気作品へのご出演ということで、プレッシャーはありましたか?

プレッシャーというよりも、楽しみの方が大きかったです。
梅田くん(13日(土)出演)も今井くんも僕より若いので、「気持ちだけはとにかく若く」という想いで臨もうと。
そんな中、稽古をしていると、気持ちがどんどん若返っていく感覚に襲われたんです。それでいて肉体はそのまま、という不思議な体験をしています(笑)。「僕のできる西浦を演じよう」という想いに至り、脚本に挑んでいます。

――西浦とご自身で共通点・相違点などがあれば教えてください。

まず、西浦って変わり者だと思うんです。成瀬に惹かれるということは、本人も少し変わったところがあるんじゃないかと考えまして。成瀬を知った時のリアクションがかなりズレているのですが、僕も成瀬に対し「この子、面白いな」と思えたところに、彼との共通点を感じました。
ただ、学生時代の自分では、こういう感情は沸かなかったかな、と思います(笑)。

――石谷さんの学生時代は「女の子に一目ぼれする」、みたいなシチュエーションは……

残念ながらなかったですね。女の子とふたりでデート……。これは田舎あるあるなのですが、河川敷を男女が並びながら自転車で走っているのを「いいなぁ」と思いながら“見る側”でした(笑)。

――演出家の方からは、どのようなディレクションがありましたか?

物語の主人公はあくまで成瀬なので、彼女がブレないようにすることを一番に考えて欲しい、ということは言われました。「成瀬の感情の動き方を主軸に寄り添っていく」、という言い方が正しいでしょうか?
「成瀬がこう考えたら、西浦はどう受け取るんだろう?」などと考えながら演じたり、西浦が女性と触れ合う機会があまりなかったということを受けて「グータッチや握手をされるところはドギマギしてください」という具体的なディレクションもいただきました。

――梅田さんと今井さんの演技やスタンスは参考にされたのでしょうか?

そうですね。成瀬役も3人いますし、演じる上でそれぞれの「芯の太さ」が変わると思うんです。それに合わせて西浦のリアクションも大きくするか、小さくするかを決めると言いますか。
朗読劇ですと、音の幅が小さいとお客さんが眠くなってしまう……ということもあるので「これって劇的な演技(観客に深い感動や興奮を与えるような、力強く感情豊かな演技)のほうがいいですか?」と確認しながら稽古に臨んでいます。

――キャストによって違った雰囲気を感じながら劇を楽しめそうですね。

各役者の中での理論も違いますし。僕と梅田くんが同じ役をやるなんてことはあまり考えられないですからね(笑)。今井くんは今井くんで、アンニュイな演技が映える作品も多いですし。
僕も、当日は相手との掛け合いを楽しみながら演じられればいいなと思っています!

――最後に、本番を楽しみにしているファンの皆様へ、意気込みとメッセージをお願いします。

僕らとスタッフ、そして劇をご覧になるみなさんで、一生に一度のステージを作りたいです。
作品内の季節は夏ですし、まだまだ暑い日が続くということで、舞台とリンクした気持ちで楽しめると思いますが、対策はしっかりと立てていただき、会場に足を運んでください。
最後に滋賀県民のみなさん、何卒お手柔らかにお願いします(笑)。


■今井文也さん

――稽古を終えての感想をお聞かせください。

演出の野坂実さんには今までも別の作品でお世話になっているのですが、「今回も信念やこだわりを持ってらっしゃるだろうな」と予想しながら稽古場に来ました。
実際、すごいこだわりを感じましたし、原作ファンの方も多い作品なので、演技で応えられるように頑張ろうと思いましたね。

――人気作品へのご出演ということで、プレッシャーはありましたか?

プレッシャーというよりは、こんな素晴らしい作品にキャスティングをしていただけて光栄な気持ちが強かったです。
僕の周りにも「観に行きたいな」と言っている人がいますし、大きな影響を与えている作品だというのをひしひしと感じています。

――ご自身が演じる西浦についてご紹介いただけますか?

見た目は少し厳つい感じなのですが、セリフやモノローグを見ていると現代っ子っぽさを受けます。また、彼の本質的な部分は成瀬に近いと感じますね。
学校社会では同調圧力もあると思うのですが、成瀬と関わることによって彼の殻が破れていくと言いますか。その流れに爽快さを感じながら演じています。

――西浦とご自身で共通点・相違点などがあれば教えてください。

もし成瀬が目の前に現れたら好きになってしまうと思います(笑)。学生の身分で「我が道を通す」みたいな生き方ができる人って少ないと思いますし、俯瞰しながら物事を考えられるのはすごいな、と。
「自分はこれが好きだ」という気持ちを貫けているのは素敵だと思いますし、原作を読まれている方は共感していただけるのではないかと思います。

――演出家の方からは、印象的なディレクションはありましたか?

稽古初日だったこともあり、本番までにどのくらいディレクションをいただけるのか分かりませんが、他の役者さんの出方も楽しみだったりします。メインキャストだけでなく、アンサンブルのみなさんとの掛け合いも注目していただきたいですね。
西浦を演じる3人とも、大筋は近いのですが「そこで照れるんだ」、「そこで大きなリアクションをするんだ」と感じるシーンがあるでしょうし、各回違った雰囲気で楽しんでいただけると思います。

――最後に、本番を楽しみにしているファンの皆様へ、意気込みとメッセージをお願いします。

話題の小説を、朗読劇ならではの演出で楽しんでいただけると思います。
僕は野坂さんの演出が大好きで、「朗読劇でここまで立体感を出せるんだ」という驚きを感じています。原作ファンのみなさんにもしっかり楽しんでいただけるよう頑張ります!

■公演概要

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』

【公演日】2025年9月13日(土)~15日(月・祝)
9月13日(土) 昼の部:開演14:30、夜の部:開演18:30
9月14日(日) 昼の部:開演14:30、夜の部:開演18:30
9月15日(月・祝) 昼の部:開演13:00、夜の部:開演17:00
※開場は、開演の30分前を予定しております。

【出演】
9月13日(土)岩田陽葵紡木吏佐梅田修一朗
9月14日(日)安済知佳諏訪ななか/今井文也 他
9月15日(月・祝)若山詩音青木陽菜/石谷春貴 他

【会場】草月ホール(東京都港区赤坂 7-2-21 草月会館地下 1 階)
【原作】宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(新潮文庫刊)
【演出】野坂実
【脚本】土城温美
【主催・製作】松竹株式会社
【後援】日本テレビ放送網株式会社

■チケット情報

【チケット料金】
全席指定
SS席:11,000円(税込)
S席:9,900円(税込)
A席:8,800円(税込)
B席:6,600 円(税込)

イープラス
https://eplus.jp/naruten_rodoku/
アニメイト
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公演公式HP・公式X

公式HP:https://plan.shochiku.co.jp/naruseakari_roudoku/
公式 X:https://x.com/naruse_roudoku