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上坂すみれさんが登壇! シンポジウム「メディア都市としての秋葉原〜『電車男』から20年、オタクの街としてのアキバを振り返る〜」レポート

上坂すみれ
何か志を立てるにはアキバがいい

9月5日に神田明神文化交流館地下1階・EDOCCO STUDIOにて、メディアにおける秋葉原の20年を振り返るイベント『メディア都市としての秋葉原〜『電車男』から20年、オタクの街としてのアキバを振り返る〜』が開催された。

このシンポジウムは、2000年代初期にインターネットの電子掲示板の“2ちゃんねる”への書き込みをもとにして生まれた、オタクによるラブストーリー『電車男』を中心に秋葉原の20年を振り返るというもの。

まずは2004年に出版された小説『電車男』の編集を手掛けた新潮社の郡司裕子氏と武蔵大学の菊地映輝准教授が登壇。2ちゃんねるの管理人だったひろゆきさんとの当時の経緯、電車男とのエピソード、気になるエルメス(相手の女性)との現在の話など、貴重なトークが披露された。

続いては、今後の秋葉原のメデイアイメージはどのようなものになるか?を考えるクロストーク。伊藤翼氏(コラボ総研代表取締役)、是空とおる氏(A-WORKS 代表取締役)、信濃裕馬氏(日本マンガ塾 代表取締役)、丸山智之氏(メイクマインド)、東出忠昌氏(ARCOBALENO 代表取締役)、吉岡有一郎氏(クロスブリッジ/Akiba.TV代表取締役)が登壇し、各々が考える秋葉原のこれからのメディアイメージと、自身はどう貢献できるのかを提示。貴重な意見交換の場になった。

最後に神田明神・権禰宜の岸川氏が司会を務め、声優・コンセプトカフェ「Twilight Rouge」プロデューサーの上坂すみれさんが登壇。4月に神田明神で開催されたDDTプロレスとのコラボ企画「トワイライトルージュ杯争奪バトルロイヤル」でのエピソードを披露し、話題は上坂さんがプロデュースするコンセプトカフェ「Twilight Rouge(トワイライト ルージュ)」へ。上坂さんはコンセプトカフェ好きが高じて、ヴァンパイアスクールがコンセプトのカフェを今年2月頃から秋葉原エリアでオープンさせたことをトーク。

なぜ秋葉原エリアを選んだのかという問いに対し、「コンセプチュアルなカフェはいちばん秋葉原がしっくりくる」と主張。秋葉原以外では物件を探さなかったほどこのエリアのこだわりがあり、「何か志を立てるにはアキバがいい」という思いがあったと語った。

秋葉原対しての思い入れとして、学生時代には店舗でフィギュアのショーケースを眺めたり、桃井はるこさんに憧れてジャンクショップを巡ったりした話を披露。声優になってからはイベントの思い出が圧倒的に多いとのことで、同志(ファン)の皆さんとの交流が生まれ、憧れの街から思い出ができる街に変わっていったそう。

『パパのいうことを聞きなさい!』のヒット祈願では神田明神を訪れ、社殿で儀式を行ったという思い出も語り、神田明神とアニメ文化の深いつながりについても言及した。

最後に「ずっと声優として秋葉原でイベントが行えたらいいな。そして秋葉原は、みんなが安全に楽しめて、フラっと寄ったお店で『こんなの売ってるんだ!』となるような、思い出を持ち帰れる街であるといいですね」と話した。

【Information】
上坂さんがプロデューサーを務めるコンセプトカフェ“Twilight Rouge”
〒110-0005 東京都台東区上野3丁目14−1
Ueno Cube Executive 地下1階
https://twilight-rouge.net/