下野紘が20歳の頃の不思議な体験を語る！『IT／イットウェルカム・トゥ・デリー』特別上映・舞台挨拶レポート

seigura.com

1週間前

2025年11月8日(土)、「山形国際ムービーフェスティバル2025」にてU-NEXTで独占配信中の『IT／イットウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら、終わり。』の第1話(字幕版)特別上映会が開催。上映後には日本語吹替版でボブ・グレイ役を務める声優・下野紘さんが登壇。会場が熱気に包まれるなか、作品への深い想いや役作りへのアプローチが語られました。

下野紘が語る！『IT／イット』の恐怖と“それ”への想い

《ホラーの帝王》と呼ばれるスティーヴン・キング氏の小説を原作とした映画「IT」の前日譚ドラマを描く本作。映画では語られなかったデリーの秘密やペニーワイズ誕生の謎、そしてこの町に根づく恐怖の連鎖が明らかに。

上映の熱気が冷めやらぬ中、下野紘さんが登場とともに会場が大きな拍手で一瞬にして熱を帯びた。今回が初めての山形訪問とのこと。数々の人気キャラクターを演じてきた彼が、世界的なホラーシリーズに参加する心境を「作品の一ファンとして、ペニーワイズの人間の姿を演じられることを大変うれしく思います」とファンとしての純粋な喜びをにじませながら語った。

ホラーファンとしての一面と個人的な恐怖体験

「ここまで本格的にホラー作品に関わるのは初めて」と明かしつつも、実は大のホラーファンであるという下野さん。「ホラー作品を観るのは昔から好きで、いつか挑戦してみたいと思っていました。収録をとても楽しみにしています。」と笑顔で語り、この役との出会いを心から喜んでいる様子が伝わってきました。
また、本作の恐怖体験にちなんで個人的な怖い思い出を尋ねられると、「二十歳頃の不思議な体験」として、「真夏の日、自転車で通り過ぎようとした道に、全身黒ずくめの人が立っていたんです。顔を見ると、にやっと笑っていて怖くなって思わず通り過ぎました。ところが振り返ってみると、そこには誰もいなかった」というミステリアスなエピソードを披露。会場も興味津々で聞き入っていました。

役作りへのアプローチと吹替の難しさ

トークのなかで、自身が演じるボブ・グレイ役の収録は「実はまだ行われていない」と驚きの事実を明かします。さらに第1話に別のキャラクターとしても少しだけ登場しており、「『ウェルカム・トゥ・デリー』の初めてのセリフを喋るキャラクターとして出演しています」と告白し、会場からは驚きの声が！
役作りについてもアニメと海外ドラマの吹替におけるアプローチの違いをプロの視点から解説。「アニメ作品はキャラクターを自分の呼吸で演じることができる一方、海外ドラマの吹替は俳優の呼吸に合わせる必要がある」と説明。この言葉は、単にセリフを合わせるだけでなく、ビル・スカルスガルドという俳優が作り上げた“人間”の姿に、下野さん自身の解釈を乗せ、かつ映画版でペニーワイズを演じた多田野曜平さんが確立した吹替イメージをも踏襲するというその難しさと挑戦への楽しみを語りました。

ファンへのメッセージと今後の意気込み

トークの最後には、ファンに向けて力強いメッセージが送られました。
「ホラーが好きな方や『IT／イット』シリーズが好きな方は、ペニーワイズという怪物がどのように生まれてきたのかがわかると思いますし、自分自身もその点をとても期待しています。たくさんの方に観ていただけるように、ボブ・グレイを全力で、そして四苦八苦しながら演じていきたいと思います。ぜひご覧ください！」
作品の核心に触れる見どころと、役に対する真摯な姿勢が込められた言葉でイベントは締めくくられました。下野さんの熱いトークは会場のファンに作品の魅力を深く印象づけるものとなりました。

大好評につき吹替版第1話が特別公開！

大きな反響を受け、日本語吹替版第1話が現在「U-NEXT公式YouTubeチャンネル」にて期間限定で特別公開中！
吹替版の第1話には、田村睦心、井上ほの花、伊瀬茉莉也、永瀬アンナ、藤原夏海、鵜澤正太郎、長縄まりあ、Lynnらが吹替として出演。その他、映画『IT／イット』シリーズでペニーワイズ役を務めた多田野曜平に加え、潘めぐみ、堀江瞬、瀬戸麻沙美、佐藤拓也ら豪華声優陣が集結！吹替版ならではの豪華キャスト陣による熱演を多くの方にご覧いただける機会となっている。