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“これからもみんなを巻き込んで楽しんでいこう!” i☆Ris 4thアルバム『Shall we☆Carnival』インタビュー

2012年のデビューから8年。これまで声優アイドルシーンを突っ走ってきたi☆Risが、3月13日に2年半ぶりとなる4thアルバム『Shall we☆Carnival』をリリース。4月からスタートする全国ツアー『i☆Ris 6th Live Tour 2020 ~Carnival~』に向けて必聴の一枚である今作の聴きどころを、メンバー6人に語ってもらった。

i☆Risを最近知った人にもぴったりなアルバムができました

――約2年半ぶりのアルバムリリースとなりますが、今回のリリースが決まったときの感想はいかがでしたか?
山北 気がついたら2年半たっていたんだなというのが素直な感想でした。アルバムを出さないと「i☆Ris、活動してないのかな?」と思われる方もいるかもしれないですが、私たちはこの2年半もかなり精力的に活動していたので、実感が薄いんですよね。

茜屋 アルバムは『Shall we☆Carnival』で4枚目。ここまで出させていただいているのはありがたいことですね。「2年半ぶり」と改めて言われると久々だなぁと感じるんですが、個人的には3rdアルバム『WONDERFUL PALETTE』がついこの間だったような感覚なんです。

澁谷 時の流れに関しては本当に意識ないよね。シングルもたくさん出させてもらっていますし(19枚)、ファンの皆さんも「そんなにたってたんだ!」という感覚なんじゃないでしょうか? そうはいっても、やっぱりアルバムを出させてもらえるのはありがたいことだなと感じています。

若井 私はアーティストさんの曲を聴くときはまずアルバムをチェックするんです。だからなのか、アルバムはアーティストの自己紹介だと思っているところがあって。『Shall we☆Carnival』を作ると聞いたときは、i☆Risにまた自己紹介の一枚が増えるんだなとうれしかったです。

芹澤 i☆Risはもう活動を始めて8年目になるんですが、最近知ってくれた人も多くて、そんな人たちが1枚目から振り返るのは大変な作業になると思うんです。そこでまずはこの『Shall we☆Carnival』で今のi☆Risをたっぷりと感じてもらいたいですね。初回生産限定盤とCD+Blu-ray盤にはミュージックビデオもたくさん収録されていますので、お得です!

久保田 今回のアルバムは、いつから制作作業が始まったのかも意識しなかったくらいナチュラルに進んでいて、感覚的にも「最近なんかレコーディング多いな……」みたいな(笑)。なのでこうしてインタビューなどをしてもらうことで、いよいよアルバムがリリースされるんだなって実感しているところです。

――そんな『Shall we☆Carnival』というタイトルにはどんな思いが込められているのでしょう?
山北 応援してくださるファンのみんな、そしてメンバーと共に歩んできた8年の幸せの軌跡をお祭りに例えて、「これからもみんなを巻き込んで楽しんでいこう!」という思いが込められています。今回のアルバムでは大人っぽい楽曲も増えたので、タイトルの雰囲気も変わるかなと思ったんです。でもやっぱりi☆Risは「Shall we?」ではなく「Shall we☆」と“☆”にこだわるんだなと、きらめきはいつまでも保たないといけないんだなって感じました(笑)。

アルバムのリード曲「ハピラキ☆Dream Carnival」はMVにも注目


――そんな『Shall we☆Carnival』には6つの新曲が収録されています。
茜屋 「ハピラキ☆Dream Carnival」はミュージカル調の曲で、1番と2番でAメロが変わったり遊び心たっぷり! 声優として声で遊ぶことができるi☆Risだからこその表現ができる楽曲になっています。個人的には「幻想曲WONDERLAND」に似た雰囲気を感じていて、「やっぱりi☆Risといえばこういう楽曲だよね!」というのが最初の印象でした。

山北 すでにライブで何度か歌わせてもらっているんですが、「曲の始まりがミュージカルみたいで、見入ってしまいました」という声が多かったんです。衣装も女神感があふれていて、いつもよりi☆Risが神々しく見えるみたいですね(笑)。

澁谷 歌詞もすごく良くて。私たちは8年間、メンバーも変わらず夢に向かって頑張ってきたけど、この曲を聴くと私たちだけじゃなくてファンのみんなも一緒に頑張ってきたんだって感じられるんです。これまで応援してきてくれたファンや、新しいお客さんだけじゃなく、未来に待っているであろうi☆Risをこれから知ってくれる人たちも含めて、みんなで盛り上がっていこうという1曲になっています。老若男女みんな同じ目線で楽しめるのがお祭り! この「ハピラキ☆Dream Carnival」は、みんなで輪になって楽しむように、お祭り気分で楽しんでください。

芹澤 ダンス、歌、そしてハモリと、i☆Risの個性がたっぷりと詰まった曲です。<頑張ってる><頑張れる>というワードがたくさん入っているんですが、この曲は『プリパラ』から受け継がれてきた応援ソングになっていて、やっぱりi☆Risの根底には「みんなをハッピーにしたい」という気持ちがあるんだなと改めて感じました。

若井 歌詞を見たときの第一印象は「それな!」だったんですよ。応援ソングという話も出ましたが、私たちもみんなからたくさん力をもらっていますし、自分たち自身への応援でもあるなって思うんです。先日ライブでも<頑張ってる>のフレーズを歌ったときに「私、今、頑張ってる!」と自分にメッセージを送っている感覚になりましたもん(笑)。自分たちにも、ファンのみんなにも頑張れの気持ちが伝わる応援ソングです!

久保田 CD音源でも楽しい楽曲ですが、振り付けもお芝居みたいで、きっとライブだともっと楽しい楽曲に感じてもらえると思います! 4月からのツアーでも歌うと思いますので、ぜひ会場で「ハピラキ☆Dream Carnival」の輝きを感じてください!

――その「ハピラキ☆Dream Carnival」にはMVもありますが、撮影で印象に残っていることはありますか?
久保田 撮影期間は2日間だったんですが、怒涛の撮影でした! ほとんどのメンバーが2020年の仕事始めがこのMV撮影で、年末年始というスイッチOFFの期間を挟んで、ちゃんと振りを覚えているのかは己との戦いでした(笑)。

若井 私もお正月は岐阜に帰省していたので、スタッフさんから「今日はめちゃくちゃなまりが出てるね」と言われていたのを思い出しました(笑)。オフショット映像ではそんな私も見られるんじゃないかな?

芹澤 みんな現場に入るまでは仕事スイッチがOFFだったと思うんですけど、カメラが回るとグッとスイッチがONになるもので、そこはすごいなと。今年のお仕事一発目がこの「ハピラキ☆Dream Carnival」だったのは印象深い思い出になっています。

澁谷 映像の裏話を一つするなら、実はバックに飾られているお花はほとんどが生花なんです。一面お花に囲まれながらの幸せな撮影でした。セッティングもお花屋さんがしてくださって、撮影後にはその一部でブーケを作ってもらったんです! 家に飾らせてもらいました。本当は全部持って帰りたかったんですけど、さすがにあの量は無理でした(笑)。

山北 そして今回の撮影場所はチャペル! 衣装もドレッシーで、スタッフさんからは「姫っぽいね」とチヤホヤしてもらっていたんですが、私だけ「なんか花嫁感あるよね」と言われまして! いちばんリアリティがあったみたいです(笑)。でも実際に完成した映像を観たら、私もちゃんとプリンセス感が出ていたので安心しました!

茜屋 私はミュージカルのお稽古期間中で、年末年始も仕事スイッチはONのまま! 撮影2日目も実は稽古場からの駆けつけで、MVはミュージカル調だし、空き時間もミュージカルの歌を練習したりと、ミュージカル漬けな撮影だったなというのが感想です(笑)。でもスイッチがずっとONだったからなのか、リップシンクやダンスシーンは普段以上に完璧にできて、オフショット映像でもふざける余裕があって、なんだか全体的に楽しかった撮影でした。

若井 振りでいうと、<Dear Dreamer!>のフレーズでしている、指で丸を作って小指だけ立てる“d”サインに注目してほしい! このポーズはいろんなポイントで出てくるので、ぜひ探してみてください。

澁谷 「ブライトファンタジー」という曲には指を丸くしたOKポーズがあって、先日もリハーサルで「あれ? 丸だっけ? dだっけ?」みたいにみんな混乱していて。曲が増えていくと、こういうこともあるんだなというのが、最近のちょっとした悩みだったりします(笑)。

「Spending」はこれまでのi☆Risにありそうでなかった楽曲

――7周年ライブで披露した「泡沫の光」のほか、新曲が5曲収録されています。それぞれの紹介もお願いします。
茜屋 「Spending」は私の激推し曲です! 今まで歌ってきたどの楽曲とも違うかっこよさを感じてもらえるのではないかと思っています。2番の歌い出し<もう私のよ あなたの全てが><もう身体中 全部全部染めちゃう>は、私が歌わせてもらっているパートで、仮歌では1番みたいに、普通にメロディがついていたところをラップ調にアレンジして歌ってみたんです。そしたら「いい感じなんだけど、もう少し音は残そうか」とディレクションがありまして。でも私はラップ調の雰囲気を残したかったんです! ディレクターさんの方向性と、私の頑固さのせめぎあいの中で完成した部分なので、ぜひ注目して聴いてほしいですね。

若井 歌詞は全体的に“大人で攻撃的なお姉さん”が描かれているので、私もライブでは大人っぽく見せられるように頑張りたい一曲。4月からのツアーでもスパイスとなる曲だと確信しています! 振り入れはまだなんですが、セクシーとかっこいいが融合したダンスになるんじゃないかなという予想です。

澁谷 重低音が強めで、これまでのi☆Risにありそうでなかった楽曲。近い楽曲を探すと「Baby…」が思い浮かぶんですが、実はそこまで低い音ではないんです。一方で「Spending」にはそんな音圧も入っていて、かつエレクトロスイングも取り入れているので、そういったジャンルをかっこよく表現できるのは素敵だなと感じました。

若井 タイトル(Spending=出費)から「お金がかかる女性」みたいなイメージもあるかもしれませんが、ここでは「あなたへの愛が止まりません」という受け取り方をしてもらえるとうれしいですね。

澁谷 そうね。歌詞にも「I’m so ill」というフレーズがあって、illは直訳だと病気を指しますけど、そこは「恋の病」くらいの意訳で聴いてください(笑)。

――「TIN TONE」はかわいらしい楽曲になりましたね。
久保田 個人的にかわいい楽曲が好きなので楽しく歌わせてもらいました。「タピオカ」や「ナイトプール」みたいに流行を映すワードもちりばめられていますし、この楽曲に関しては大人っぽいというよりは女子感強めなi☆Risをお見せできているのかなって思います。息が上がっているライブであの優しい声をうまく表現できるのか、今から不安です……(笑)。

芹澤 今回のアルバムの中で私の一推しです。最後の<そしたらCALL ME CALL ME いつでもあなたと会えるでしょう>の部分を歌えたこと、ディレクションで「ハマってるね!」と言ってもらえたことがうれしかった! 個人的に思い出深い楽曲になりました。

山北 私は逆に、カラオケではまず歌わないジャンルの曲ですね。「女子ってかわいいな♪」みたいな曲なのでi☆Risじゃなかったらまず歌わない楽曲ですし、新鮮で、それでいてすごく恥ずかしかった楽曲! 私のほかにもi☆Risには男勝りな性格の人も多いので、そんなメンバーが照れながらもかわいく歌っているんだろうなと想像しながら聴くと、また違った感想を抱いてもらえるのかなと思います(笑)。

4月からの全国ツアーではみんなでお祭り騒ぎを!

――10曲目の「One Kiss」、そして11曲目の「夢中グラフィティ」と、後半は新曲が並びます。
山北 「One Kiss」は新曲の中でいちばん好きな楽曲です。メロディラインに懐かしさを感じませんか? 私は90年代を感じてウキウキしましたし、歌詞の<百万回の「大好き」より たった一度のキスが欲しい>なんてかなり攻めてますよね! 2年半前にアルバムを出したときのi☆Risでは歌えなかったと思うくらい大人な楽曲。しかも「One Kiss」と「Spending」はi☆Ris年長組のために用意してくれた楽曲だったらしくて、それぞれの得意分野を詰め込んでくれた心遣いにも感謝です! ライブではドヤって歌っている姿にも注目してほしいですね(笑)。

若井 レコーディングは私が最初だったんですが、完成した曲を聴いて「i☆Risすごいな」と感じた楽曲でした。みんなの歌唱力が表れていて、改めてすごいメンバーがそろったもんだとi☆Risを自画自賛してしまったくらい(笑)。ソロパートではそれぞれの持ち味を発揮していますので、ぜひ注目です!

澁谷 最後の曲となる「夢中グラフィティ」は私の推し曲。歌詞に<大人になること少し怖がってたけど 近付いてみれば何も変わらないで輝いたまま>というフレーズがあるんです。たしかに自分が中学生のときとか、1年生と3年生ではすごく違う感じがしていたし、ましてや大学生なんてとても大人に見えていたのに、いざその年齢になってみると全然変わらないんだって気づくわけですよ。今でも、先輩たちのお芝居はすごいなといくつになっても思いますし、きっと自分たちが同じ世代になったときは「まだまだだな」と感じているんでしょうね。それって追いかけても追いかけても届かないってことなんだけど、それでいて変わらない素敵なことだとも思うんです。「夢中グラフィティ」は、そんな部分がポジティブに表現されていて、いろいろな人に響く楽曲になったなと感じました。

芹澤 i☆Risとして8年間活動をしてきて、最初の頃は新しい出会いが多かったんですが、長く続けてくると徐々にお別れも経験するようになってきました。それはファンの皆さんもそうだし、スタッフさんもそう。そんな気持ちが反映されているなって感じるのが、<キミはどんな街でどんな今日過ごしてる>というフレーズ。離れていても遠くから見守っているよという温かさを感じますし、そんな皆さんにこの曲で自分もi☆RisのCarnivalの一員なんだと感じてもらえたらいいなと思いました。

――では最後に、4月から始まる全国ツアーへの意気込みをお願いします。
茜屋 ダンスコーナーがあったり、遊び心を存分に取り入れた『i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~』もありがたいことに好評をいただきまして、私もすごく楽しかった思い出として記憶に残っています。だからこそ今年の『~Carnival~』はそんな『~FEVER~』を超えるお祭りにしたいなと思いますし、みんなでお祭り騒ぎができるツアーになったらうれしいなと、今から楽しみです。

久保田 昨年はさまざまな媒体に出させてもらったこともあり、i☆Risというグループを初めて知った人も多かったと思います。そんな人たちの中には関東以外にお住まいの人もたくさんいるはず。全国ツアーはそんな人たちにも会いに行ける大きなチャンス! 初めてライブに参加する人でも『Shall we☆Carnival』を聴いておけば予習できると思いますし、初回限定盤とCD+Blu-ray盤ではMVもたくさん観られますので、ぜひ『Shall we☆Carnival』を何度も聴いて、MVをたくさん観て、そのうえでライブに遊びに来てもらえたらうれしいです!

i☆Ris 4thアルバム『Shall we☆Carnival』

発売日:2020年3月13日(金)

【初回生産限定盤】CD+Blu-ray+PHOTOBOOK(EYCA-12848B)
8,800円(税込)
豪華パッケージ仕様に加え、撮りおろしPHOTOBOOK付き

【CD+Blu-ray盤】(EYCA-12849B)
5,500円(税込)

【CD ONLY盤】(EYCA-12850)
3,630円(税込)

<CD>※収録内容3形態共通
01 ハピラキ☆Dream Carnival
02 Memorial(TVアニメ『アイドルタイムプリパラ』第4クールOPテーマ)
03 Endless Notes(TVアニメ『グリムノーツ The Animation』EDテーマ)
04 アルティメット☆MAGIC(TVアニメ『賢者の孫』OPテーマ)
05 Spending
06 Changing point(TVアニメ『魔法少女サイト』OPテーマ)
07 泡沫の光(ミステリーアドベンチャーゲーム『Root Film』主題歌)
08 FANTASTIC ILLUSION(TVアニメ『手品先輩』OPテーマ)
09 TIN TONE
10 One Kiss
11 夢中グラフィティ

<Blu-ray>
※収録内容【初回生産限定盤】【CD+Blu-ray盤】2形態共通
01 ハピラキ☆Dream Carnival -Music Video-
02 ハピラキ☆Dream Carnival -Off Shot Movie-
03 Memorial -Music Video-
04 Changing point -Music Video-
05 Endless Notes -Music Video-
06 アルティメット☆MAGIC -Music Video-
07 FANTASTIC ILLUSION -Music Video-

 

ライブツアー『i☆Ris 6th Live Tour 2020 ~Carnival~』

【日程・会場】
4月18日(土)埼玉県●三郷市文化会館
開場13:30開演14:00
開場17:30開演18:00

5月4日(月・祝)福岡県●Zepp Fukuoka
開場14:00開演14:30
開場18:00開演18:30

5月6日(水・祝)神奈川県●関内ホール 大ホール
開場14:15開演15:00
開場18:15開演19:00

5月10日(日)北海道●Zepp Sapporo
開場14:00開演14:30
開場18:00開演18:30

5月23日(土)宮城県●仙台PIT
開場14:30開演15:00
開場18:30開演19:00

6月6日(土)大阪府●Zepp Namba
開場14:00開演15:00
開場18:00開演19:00

6月13日(土)愛知県●日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 
開場15:00開演16:00

6月14日(日)東京都●中野サンプラザ 
開場14:00開演15:00
開場18:00開演19:00

 

【チケット料金】
全席指定 ¥7,200(税込み)
※Zepp各会場/仙台PIT 別途ドリンク代
※小学生以上有料。未就学児童は入場不可

詳細はi☆Ris オフィシャルサイト(https://iris.dive2ent.com/)をご確認ください。

 

i☆Ris(アイリス)
山北早紀芹澤優茜屋日海夏若井友希久保田未夢澁谷梓希の6人からなる声優アイドルユニット。2012年に1stシングル「Color」でデビューして以来、19枚のシングル、4枚のアルバムをリリース。声優アイドルシーンを牽引している。

 

取材・文/田中克佳