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石原夏織さんロングインタビューを公開! 1st LIVE TOUR「Face to FACE」を通して感じた想いとは?

石原夏織

笑いあり涙あり……。彼女のライブを観ると、誰もが彼女を好きでたまらなくなってしまう。「Face to FACE」というタイトルで、“みんなに会いに行く”というテーマを掲げて回った
今回のツアーを通して感じた想いを聞いた。

ダンスブロックはみんながいてくれるからできるんです

――今回のツアーで、何をいちばん楽しみにしていました?
今回は初めてのツアーだったので、みんなに会いに行けることがいちばんの楽しみでした。みんな元気に過ごしているかな?って、直接肌で感じることができるから、一緒に楽しめるライブになったらいいなと。ライブ以外でいうと各地の食べ物だったり、大好きなスタッフさんたちやダンサーのみんなと新幹線で移動して泊まってっていうのも楽しかった。そういう小さな楽しみが散らばっているのは、ツアーならではですよね。

――ツアータイトルにもなっているシングルの「Face to Face」。昨年11月に発売され、このツアーに向けたシングルでもありました。
自分の持ち曲のなかで、どういう曲が足りないのかということも考えながら作ったシングルでした。みんなで盛り上がれる曲が欲しくてできたのが「ポペラ・ホリカ」で、ダンスを魅せるための、ジャズっぽい「Taste of Marmalade」ができたんです。

――実際にライブではその曲たちがキーになっていましたね。ツアーは大阪から始まりましたが、やはり緊張しました?
緊張はしていたけど、ガチガチというより、もう始まっちゃうの?というソワソワした気持ちでした。ずっと楽しみに待っていたからこそ、本番の感じがしなかったんです(笑)。だから緊張よりうれしさが勝ってたのかなぁ? しかも1曲目がデビュー曲の「Blooming Flower」で、いちばん長く歌っている自分の中でなじみのある、ある意味安心する曲だったので、最初から素直に楽しめたし、会場を見渡すくらい余裕がありました。

――自分的にいちばんテンションが上がったところはどこでした?
やっぱりダンスのところですかね。しかもダンスブロックは本編の最後のほうだから体力がいるんです。そこに懸けるエネルギー量がかなり大きくて大変なのはわかっていたし、それを乗り越えればライブが成功することもわかっていたから、あそこは異常に集中してましたね(笑)。

――もうゾーンに入ってたんですね。
そうなんです! それまではファンの方と意思疎通をしながらのライブで、踊りながらもみんなと会話している自分が混在しているんです。でもダンスブロックは、歌とダンスを全力で楽しもうとしてるんですよね。お客さんのことを意識していないわけではないんですけど。

――でも、体力的に大変では?
それが意外と余裕なんですよ! アドレナリンが出ているのかな。でもリハーサルだときついんです。息もかなり上がって、「これ本番大丈夫かな?」と思うんですけど、本番だとスルッとできて。不思議ですよね。ファンのみんながいてくれるからこそできることなんだなぁって思います。本当にありがたいです。

――ファンの力ですね。そのダンスブロック前のバラード部分も良かったです。「empathy」は原曲とは異なるwinter alone ver.で、手前に下ろした紗幕に映像で雪を舞わせて、紗幕越しに歌うという。
そこも楽しみにしていた部分です。初めて見る人はどう感じるんだろうってワクワクしていました。今回はそういう演出をいっぱい入れてもらったので、今まで歌ってきた曲も、また違う感じに聴こえたと思うし、世界観が出来上がった中で歌うのは気持ち良かったです。

「MIRACLE RUSH」は歓声がすごかったです!

――新曲についてはいかがでした?
「ポペラ・ホリカ」は、自分が期待していた以上の反応で、すごくうれしかったです。“キミのおかげで今日が好き”のところで、みんな大きな歓声で応えてくれて。曲はライブで完成するっていいますけど、この曲はまさにそうでした。「Taste of Marmalade」は、ガイコツマイクとも呼ばれるマイクをスタンドでステージパフォーマンスしました。

――すごく魅力的で、大人っぽかったですよ。
この曲のためだけにマイクを用意してくださって。一気に雰囲気が出たと思うので、スタッフさんが背中を押してくれて良かったなとすごく思いました。世界観に入り込んで、少し違う気持ちで歌うことができました。

――「Face to Face」は、ツアータイトルになっているだけあってグッときましたね。
わかりやすく、ストレートに気持ちが伝わる歌詞ですからね。レコーディングでもそういう気持ちで歌っていたから感情移入しやすかったし、ライブとなると言葉一つひとつに重みと説得力がありますよね。この曲がなかったら、こういうツアーにはなってなかったと思います。うまくピースがハマりました。

――会場ごとの反応はどうでしたか? 各会場限定のカバー曲も、今回披露されていました。
初日の大阪は、次にどの曲が来るかをお客さんは誰も知らないから1曲ごとに声が上がっていて、初日の醍醐味がありました。カバー曲は、私がデジモン好きなこともあって「Butter-Fly」を歌わせていただいたんですけど、意外な選曲だったみたいでみんなびっくりしてました(笑)。でも、それで何をカバーするかまったく予想できなくなったみたいで、愛知での「MIRACLE RUSH」は、歓声がすごかったです。いろいろ候補があるなか、いいタイミングかなと思って選んだんですけど、みんなどういう反応かな?って楽しみにしてたんです。リハでも、スピーカーから音をいっさい出さずにイヤモニだけ曲が流れるようにしてもらうくらい徹底して、タイトルコールをせずに歌ったらみんなフリーズしてて(笑)。「知ってるフレーズだけど何だろう?」ってなってからの“ウワーー!”がイヤモニを突き破って聞こえてきて、しめしめって感じでした(笑)。

――みんな昔から石原さんのことが好きなんですね。
ありがたいです。新しく好きになってくれた人がたくさんいることもわかっているんですけど、ずっと一緒に歩んできてくれている人がこんなにいるんだなと感じた瞬間でした。

――東京では、石原さんも出演しているTVアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のOPテーマ「Clover wish」を披露しました。
作品を通して感じた想いを、あの場で話せたことはありがたかったですし、キャラソンを歌う機会ってなかなかないので、ツアーで歌わせてもらったことが何よりもうれしかったです。しかもダンサーさんが傘を持ってOPの世界観を作ってくれて。石原夏織バージョンを映像に残せたのはうれしいです。

――後は恒例の幕間映像も面白かったです。渾身の映像は?
やっぱり東京公演の“カオリンピック”が好きですかね。

――勝負の結果は……(笑)。
ダメダメでしたねぇ。頑張ったんですけど、ADさんがスーパー運動神経が良かったんですよ。

――いや、そうでもなかったですよ?
あれー? 私が下手すぎたのかなぁ、ショック(笑)。Blu-rayにはほかの公演の幕間映像も入っているので、ぜひ観ていただけたら。共通しているのは、私がずっと頑張っています(笑)。

――その幕間映像には、どんなツアーにしたいか語っているシーンがあって、ファンやスタッフが今がいちばん幸せ、今日一日最高だったなという気持ちになれたらと言ってました。実際ツアーを終えてみて、どうでしたか?
スタッフさんは聞いてないからわからないんですけど(笑)、私はめっちゃ最高でした! 3会場、少し間が空いて2カ月で回ったツアーでしたけど、どの会場も温かったし、優しいファンのみんなに囲まれてすごく幸せだなぁと思いながら最後も袖に戻ったので、本当に本当に楽しかったです。こんな幸せなツアーができてうれしかったので、またみんなに会いたいなぁ。

 

Information

石原夏織さん1st LIVE TOUR『Face to FACE』の東京・中野サンプラザ公演を収録したBlu-ray&DVDが発売中! 映像特典として、東京公演「カオリンピック 2020」「Making of Face to Face ANOTHER EDIT」のほか、大阪公演「飛べ! 絶叫マシンツアー」、愛知公演「叫べ! オバケ克服大作戦」、「Making of Face to FACE」が収録されている。


<Blu-ray>6,800円+税
*フォトブックレット封入/初回特典:スペシャルBOX仕様


<DVD>6,000円+税
*フォトブックレット封入

【収録内容】
石原夏織 1st LIVE TOUR「Face to FACE」
(2020年2月24日 東京・中野サンプラザ)
ーPrologueー
Blooming Flower
半透明の世界で
ーMC 1ー
CREATION×CREATION
ポペラ・ホリカ
ーShort Movieー”カオリンピック 2020”
ーMC 2ー
Clover wish
Crispy love
Orange Note
ーShort Movieー”Making of Face to Face ANOTHER EDIT”
empathy -winter alone ver.-
雨模様リグレット
ーMC 3ー
Taste of Marmalade
ーDANCE TRANSDUCTIONー
Singularity Point
Ray Rule
TEMPEST
ーMC 4ー
Face to Face

<ENCORE>
ーMC 5ー
虹のソルフェージュ 
♮ Melody
Face to Face 
ーEpilogueー

■映像特典
・ーShort Movieー”飛べ! 絶叫マシンツアー”(大阪公演より)
・ーShort Movieー”叫べ! オバケ克服大作戦”(愛知公演より)
・Making of Face to FACE

 

<石原夏織 Profile>
いしはらかおり●8月6日生まれ。スタイルキューブ所属。主な出演作は、アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(水守ゆめ莉)、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(水波レナ)、映画『さよなら、ティラノ』(プノン)、『どうにかなる日々』(みかちゃん)ほか。

<石原夏織 Official Web Site>
http://ishiharakaori.com/

 

撮影/根本好伸 ヘアメイク/Haggy スタイリング/粟野多美子 取材・文/塚越淳一

※こちらのインタビューは、撮り下ろし写真・コーナーQ&Aとともに『月刊 声優グランプリ7月号』でもお楽しみいただけます。