25年目を飾るにふさわしい音楽パフォーマンス!
上海アリス幻樂団によって製作されている、メディアミックスプロジェクト「東方Project」。本プロジェクトの25年目を記念して、10月10日に神奈川・横浜スタジアムにてオンラインイベント「東方ダンマク祭」が行なわれた。
当日は上海アリス幻樂団の代表、ZUN氏、同人音楽ユニット・COOL&CREATEを主宰するビートまりお氏、そして、大の「東方Project」ファンである霜降り明星の粗品さん、声優としてゲームのキャラクターボイスを担当している上坂すみれさんが登壇した。
まずはhellnianが主宰するバンド「石鹸屋」が登場。メドレー形式で名曲を披露し、イベントがスタート。
最初のトークパートでは、ビール好きで知られるZUN氏が、ビールの売り子さんからご当地ラガービールを注いでもらうという、スタジアムならではのサービスに笑顔を見せる一幕も。
ここからはプロジェクトを紹介しつつ、フリートーク。ZUN氏は「これまで25年間続けてこられたことが一番すごい事じゃないかと思います」としみじみ語った。
上坂さんは最初にプレイした際「なんだこの難しいゲームは!?」と驚いたとのことだが、キャラクターの可愛さとBGMの素晴らしさに心を奪われてしまったそうだ。
また、お笑い芸人・マヂカルラブリーの野田クリスタルさんからのお祝い動画メッセージでは、「東方Project」をオマージュした自作ゲームを披露し会場を笑わせた。そのほかファンから贈られた25年目を記念したお祝いイラストを紹介するなど、祝福ムード一色でイベントは進行。
イベントでは年表を使用してこれまでリリースされてきたタイトル、およびそれに関するできごとに関しても、じっくりと振り返っていく。
それぞれの出来事に対し、登壇者からの当時を振り返るコメントが差し込まれた。
「岸田教団&THE明星ロケッツ」のステージでは、DeNAベイスターズファンであるバンドリーダーの岸田氏が、背番号25(昨年まで在籍した筒香選手)のユニフォームを着用して「ネクロファンタジア」、「明星ロケット」などの楽曲を披露すると、MCではメンバー同士の楽しい掛け合いも見せてくれた。
2007年の「ニコニコ動画」から一気に火が付いた「東方Project」人気。その1年前、新宿LOFTでのライブイベント「Flowering Night 2006-幽雅に騒げ Live in 博麗神社-」から始まり、幕張メッセでの公演まで駆けあがったことについて、ビートまりお氏は大変驚いたとコメント。
再びライブパート。ピアニスト・まらしぃさんのパフォーマンスでは、名曲の数々がその美しいピアノの旋律で「風神少女」、「偶像に世界を委ねて〜Idoratrize_World」、そして、人生を変えてくれたという「ネイティブフェイス」を心を込めて披露した。
後半はAQUASTYLE代表・JYUNYA氏が登壇し、2015年にPlayStationⓇでのゲーム制作プロジェクト「Play,Doujin!」がサプライズ発表されたときの様子を紹介。
ZUN氏も「あのときの空気感は本当にすごかったです」と当時のことを思い出しながらコメントしていた。
ここでは、人気シミュレーションRPG「幻想少女大戦」がコンシューマ移植されることも発表。ゲームファンをアツくさせていた。
ライブパートのトリを飾ったのはCOOL&CREATE。「Help me, ERINNNNNN!!」では、ファンにはおなじみの「エーリン!」コールで画面向こうのファン、そして登壇者たちと盛り上がり、会場は大きな拍手に包まれた。
動画クリエイターのたくっち氏、ゲーム配信者のもこう氏からのメッセージ、そして最新アプリゲームタイトルの紹介のあとは、あっという間にエンディング。最後は登壇者から、これからの「東方Project」に対する期待を高めてくれる、心のこもったアツいメッセージが贈られ、約2時間半のステージは幕を閉じた。