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「HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”」公開!『HoneyWorks』ロングインタビュー/変わるもの、変わらないもの

「HoneyWorks 10th Anniversary
“LIP×LIP FILM×LIVE”」公開記念
『HoneyWorks』ロングインタビュー
―変わるもの、変わらないもの―


ニコニコ動画、YouTubeなどの動画投稿サイトを中心に活動し、関連動画総再生回数は7億回を超えるクリエイターユニットHoneyWorks(ハニーワークス)が10周年を迎えた。そんな彼らがプロデュースする、勇次郎(ゆうじろう・CV:内山昂輝)と愛蔵(あいぞう・CV:島﨑信長)による男子高校生2人組のアイドルユニット『LIP×LIP』。2020年8月28日・ハニワの日に発表された彼らの映画『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”』の公開決定は、SNSを中心に大きな話題となった。

12月25日(金)より公開となる本作は、勇次郎と愛蔵が出会いLIP×LIPを結成するまでの物語を描いたアニメパート『この世界の楽しみ方〜Secret Story Film〜』と、成長したLIP×LIPが最高のライブを披露するバーチャルライブパートで構成されるという。そんな記念すべき作品の公開を前に、HoneyWorksのGomさん、Shitoさん、ヤマコさんの3人にお話しを聞いた。


―まずは10周年、おめでとうございます!

3人 ありがとうございます!

―これまでを振り返ってみて、いかがですか?
Gom 早かったようでも、長かったようでもあり…。でも、どちらかといえば、早かったかな。10周年のタイミングでこうやってインタビューをしていただいているといろんな事を思い出すのですが、本当にたくさんの挑戦をさせていただいたなって。そうやってずっと変わらずに挑戦し続けられているのは、単純に楽しんでお仕事をやらせていただいているからこそできたことだなと改めて感じています。
shito 僕も、もうあっという間。3年前に何をやっていたか、と聞かれたら全然思い出せないです(笑)。その都度、やりたい事をやってきた感覚なので、全てがつい昨日のように感じます。
ヤマコ 私は描いたな~!って言うのが率直な感想です(笑)。と同時に、イラストを描き続けて良かったなと。子供の頃から憧れていたアニメ作品に自分たちが原作として携われるとは思ってもいなかったですし、本当にいろんなことを経験させていただいています。振り返ると本当にすごい事だなと感じますね。

―デビュー当時、多くの取材で『HoneyWorks』というグループについてご説明いただく機会が多かったと思いますが、10年を経て、多岐に渡る活動をされている今、改めて、どういうグループであるか説明してみていただけますか?

Gom 確かに、いろいろなことに挑戦させていただいてきましたからね…。でも、シンプルに言うと変わらず“音楽制作チームでありながら、映像制作チームでもあるグループ”、と答えると思います。活動範囲が広がり、楽曲提供をさせていただく機会なども増えてきているのですが、映像を楽しんでもらえるような音楽を作るチームである、という軸はブレずに活動してきているので。

―作品の作り方も変わらず?

Gom 作詞をしながら頭の中に“こういう映像が欲しいな”と浮かんでいるので、それをメモに取って物語にまとめて、共通認識をすり合わせていって…。そうやってチームで一丸となって一つの映像を作る、というのは変わらないですね。

―逆に変わったな、という部分はありますか?
shito 初めの頃はニコニコ動画やYouTubeに動画作品として曲にMVをつけて投稿していたのですが、今ではメディアミックスという形で自分たちの動画を原作とした小説やアニメ、舞台を制作いただけています。そういう時、原作者として監修という形で携わらせていただくのですが、いろいろな人の思いが入って、より面白いものができていっているなって。その分野のプロの方が入り、よりクオリティーが上がっていくところを見ると、変わったなと感じます。

―キャラクターに声優の方々の声が入るようになるのも、プロの方が入って変わった1つのポイントですよね。

Gom 作詞は物語で言うと断片の部分だと思うのですが声優さんが声をあてると、そこに生きた人が現れてくるので、イメージを確定してくれています。「“おめでとう”という一言がこんなに優しく出てくるんだ」とか、感じることが多いですね。
shito HoneyWorks作品は声優さんにかなり引っ張ってもらっています。キャラクターが活きるのはもちろんなのですが、キャラの方向性にも影響をもらっています。「告白予行練習」という楽曲で榎本夏樹というキャラクターを戸松遥さんが演じているのですが、戸松さんの役作りを受けて能天気な性格に定まっていきました。
ヤマコ 担当声優さんが決まるとその人の声を脳内再生されて描くようになりますしね。声のテンション一つをとっても、自分たちが想像していなかったトーンが返ってきた時に「こっちの方が良い!」となる事が多くて、キャラクターの意外性も引き出していただいています。

―ファンの方々が増えたことも変化の一つかと思います。

ヤマコ ファンの方たちが盛り上げてくれていて、ストーリーの展開を予想してくれていたり「このキャラとこのキャラの今後が知りたい!」などの意見をSNSでたくさん見かけたり。意見が増えると「このキャラはこんな風に思われているんだ!」と思う機会も増えて、それを受けてグループ内で「このキャラの物語進めてみようか?」という事も増えてきましたね。
shito 自分たちの意見はもちろんあるのですが、皆さんのコメントも本当によく見させていただいています。皆さんが求めているものをすくい上げて、チームで共有したり。そのおかげで世界観や、求められているものに対してブレが少ないのかなと思っています。

「夢」をテーマに描かれる『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE』



―2020年12月25日『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE』が公開されます。この作品を作る事となったきっかけを改めてお聞きできますか?
Gom
 10周年のタイミングで長編映像作品を作りたいとは考えていたんです。LIP×LIPはアイドルとして活躍している部分にフィーチャーしている楽曲が多いのですが、”エピソード0“という立ち位置の作品にして、勇次郎と愛蔵の素の部分を描けば、キャラクターとして、人間的な深みを見せられる作品になると思ったんです。
ヤマコ そういった意味で今回は、キャラクターの二面性みたいな性格の悪い部分を、あえて描くという作業があり、新鮮でしたね。ラブストーリーの中で「かわいい!」と思われる部分を多く描いていたので「コイツ性格悪いぞ(笑)」みたいなシーンを描くのは面白いなと。

―本作はLIP×LIPの二人それぞれの家族の設定などバッググラウンドも作り込まれています。

shito アイドルってキラキラした存在なんですけど、もっと魅力的に伝えるには彼らの人間らしいところや、背景があったほうがもっとファンになってもらえると思って。逆境や壁を作って、より共感してもらえる、応援したくなるようなストーリーにしようと思ったんです。
Gom 作品のテーマとして「夢」という言葉を置いていて。僕自身も高校生の時に音楽を始める時に親とぶつかる事もあったのですが、その道を進んでいく時の障害や壁って誰にでもあると思うんです。そういった部分って、アイドルファン・アニメファンを問わずに共感してもらえるんじゃないかなって。
shito これから夢を目指すという人たちに「世界は広いんだよ」というメッセージが届いたら嬉しいな、と思っています。
ヤマコ 「自分を変えたい」という気持ちをもって一歩前に出るか、出ないか。その差で今がある、というのが分かりやすいシナリオになっています。アニメパートの後にライブパートがあるので、その一歩があったからこそ今のキラキラしたシーンがある、というところから皆さんに勇気を与える事ができたらうれしいですね。

―映画鑑賞後、ファンの皆さんの反応が気になるキャラクターは?
shito やはりLIP×LIPの二人ですね。今までHoneyWorksの中でLIP×LIPのキラキラした部分を描いてきていたので、彼らの素の部分を知った時のファンの皆さんの反応が気になりますね。
ヤマコ 私は、勇次郎の弟の光一郎です。今までにはいなかったようなキャラクターなので、好きな人はハマるんじゃないかなって思います(笑)。
Gom 僕は玉五郎のインパクトが…。あの人の若い時を見てみたいなと。さすがに現状、描く予定はありませんが(笑)。


―では最後にファンの方々に一言、お願いします!

shito キラキラしたところだけじゃない素の部分のLIP×LIPも知ってもらえる映画になっています。そういうところも含めてファンになってもらえたらなと思っています。彼らの魅力がたっぷり詰まった映画となっておりますので、ぜひご覧ください。
ヤマコ 表と裏のギャップが詰め込まれた映画になっています。LIP×LIPというアーティスト名がついた表向きの理由と、裏側の本当の理由が実はあって、そう言った秘密の部分が内容となっています。アイドル面だけでなく、そう言った部分も見ていただけると嬉しいです。エピソード0となっているので前知識が無くても、この作品から楽しめる内容になってます。
Gom 皆さんに共感していただける「夢」がテーマとなっている作品になっています。ライブパートで皆さんが元気になったり、希望を感じてくれたら嬉しいです。是非『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”』よろしくお願いいたします。


『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”』 12月25日(金)より全国公開 配給:東映

<LIP×LIP>
勇次郎:内山昂輝
愛蔵:島﨑信長

<あすかな>
海堂飛鳥:藤原丈一郎(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)
苺谷星空:大橋和也(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)

<Full Throttle4>
IV:福山潤
YUI:斉藤壮馬
RIO:内田雄馬
MEGU:柿原徹也
DAI:増田俊樹

田村レイ:沢城みゆき
内田茉優:茅野愛衣
柴崎健:江口拓也
柴崎裕子:堀江由衣
染谷玉五郎:平田広明
染谷多恵:桑島法子
染谷光一郎:土岐隼一
成海聖奈:雨宮天
成海萌奈:夏川椎菜
前田睦:櫻井孝宏

原作・音楽:HoneyWorks
監督:室井ふみえ
脚本:成田良美
キャラクターデザイン:大島美和
色彩設計:小宮ひかり
美術監督・美術設定:二嶋隆文
撮影監督:佐藤光洋
編集:木村佳史子
音響監督:長崎行男
音楽:日向 萌
制作プロデューサー:松尾亮一郎
アニメーション制作:CLAP
クリエイティブディレクター:関本亮二
バーチャルライブ制作:クリプトン・フューチャー・メディア
エグゼクティブプロデューサー:紀伊宗之
企画・プロデュース:斎藤俊輔
プロデューサー:小出大樹
製作:LIP×LIP Movie Project
配給:東映

オープニング主題歌:「LOVE&KISS」LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島﨑信長)
エンディング主題歌:「この世界の楽しみ方」LIP×LIP(勇次郎・愛蔵/CV:内山昂輝・島﨑信長)

公式サイト:https://www.honeyworks-anime.jp

上映劇場情報:http://theaters.toei.co.jp/TheaterList/?PROCID=02663

公式Twitter:@HoneyWorksMovie

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『HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”』
12月25日(金)より全国公開©2020 LIP×LIP Movie Project
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