4月24日、25日の2日間にわたり開催された大規模オンラインイベント『超声優祭2021』。イベント2日目となる25日（日）18:00から配信されたのは、声優と講談師による新感覚朗読劇「STORY LIVE新選組」。司馬遼太郎「菊一文字」（「新選組血風録」収録）を題材とした、沖田総司の愛刀の名を冠した名作である。大迫力の新感覚朗読劇の模様をお届けする。
イベントレポート
【番組名】
声優×講談師 新しい形で紡ぐ朗読劇シリーズ「STORY LIVE新選組」 司馬遼太郎『菊一文字』@超声優祭2021
【配信日時】
4月25日（日）18:00～
【出演】
講談師：宝井琴調、神田春陽、神田真紅
声優：浪川大輔（近藤勇）、岡本信彦（沖田総司）、佐藤拓也（土方歳三）
オープニングアクトでは「楽しく歴史を学ぼう！」をモットーに展開するYou Tubeの教育系チャンネル「非株式会社いつかやる」に所属するメンバーと、近藤勇役の浪川大輔さんが袴姿で登場。新撰組や、その時代背景についてのトークが繰り広げられたほか、「いつかやる」の面々による殺陣の公開など、楽しくてためになる授業が展開された。
続くオープニングトークでは浪川さんに加え、岡本信彦さん（沖田総司役）、佐藤拓也さん（土方歳三役）、そして講談師の宝井琴調さん、神田春陽さん、神田真紅さんが登場。
今回の朗読劇に対して「まったく新しい試みなので、皆さんがどんな感想をもたれるのか楽しみです」とは岡本さん。佐藤さんは「講談は声優の一つのルーツなのかなと思います。今回の試みは、言うなれば異種格闘技戦でしょうか」とのコメント。春陽さんは「率直なところ『面倒だな』と思いました（笑）。我々は誰かに合わせてしゃべるということをしてきていないので難しいなと」と語った。
また今回、合同での練習時間がなかなか取れず、代役の声優を立ててのリハーサルもあったとの裏話も。そんな稽古現場の映像も紹介され、レンズ越しに緊張感に満ちた様子が伝わってきた。
楽しい話がたくさん飛び出したトークパートもそろそろお開きということで、浪川さんが「伝統芸能に触れる機会があまりなかったので、今回をチャンスととらえたいと思います。ぜひたくさんの人にご覧いただきたいですね」と締めのコメント。いよいよ新感覚朗読劇の幕を開ける。
まずは真紅さんによるミニ講談「沖田総司と新選組」から。これから始まる物語を流暢な話術で解説していく。一方、本編では琴調さんと春陽さんの語りの合間に声優陣がセリフを演じていく形式がとられた。まさに講談と朗読、両方の要素が融合したまったく新しい感覚の「朗読劇」であった。
劇が終わったところで佐藤さんから「実は通しで実践できたのは、本番が初めてでした」と告白したのち、「緊張感やスリルがあって、ガチっとハマったときは非常に楽しかったです」と感想を語れば、春陽さんからは「新しい話芸が見えた気がしました。ありがとうございました！」と充実感に満ちたコメントが送られた。
インフォメーション
声優×講談師 新しい形で紡ぐ朗読劇シリーズ「STORY LIVE新選組」 司馬遼太郎『菊一文字』@超声優祭2021
第1弾は時代小説の傑作、司馬遼太郎「新選組血風録」より「菊一文字」。沖田総司が愛用した刀と伝わっているのが「菊一文字則宗」にまつわるエピソードを浪川大輔（近藤勇）、岡本信彦（沖田総司）、佐藤拓也（土方歳三）が演じ、講談師の宝井琴調、神田春陽、神田真紅が舞台を彩る。
【タイムシフトURL】
https://live.nicovideo.jp/watch/lv331317848
5月9日(日)21時00分まで購入可能
5月9日（日）23時59分まで
※上記期間を過ぎると、視聴の途中であっても番組を観ることができなくなります。
【ネットチケット金額】
5000ニコニコポイント
プレミアム会員なら 3500 ニコニコポイント
※オープニングアクト＆冒頭30分は無料で視聴可能
【出演】
講談師：宝井琴調、神田春陽、神田真紅
声優：浪川大輔（近藤勇）、岡本信彦（沖田総司）、佐藤拓也（土方歳三）
【原作】
司馬遼太郎『菊一文字』（「新選組血風録」収録）