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【声グラ限定】みんなの背中を押してくれる珠玉の一枚!緒方恵美さんニューアルバム『劇薬 -Dramatic Medicine-』

緒方恵美

約4年ぶりとなる完全オリジナル・アルバム『劇薬 -Dramatic Medicine-』をリリースした緒方恵美さん。日本を代表するロックバンドの一つである「GLAY」のHISASHIさん、”新時代のRock Star” ASH DA HERO (アッシュ ダ ヒーロー)さん、そして大ヒットした「紅蓮華」の作曲で知られる草野華余子さんら豪華制作陣とともに、緒方さんがかねてより提唱する“エールロック”を思う存分轟かせた本作についてお話をうかがった。



――表題曲「Never, ever」は、始まりを告げるにふさわしい勢いを感じる楽曲です。また、作曲はGLAY のHISASHIさんということも、発売前から大きな話題となっていました。

今までと同じく、メッセージ性が強い曲を作っていただける方がいいという考えは前提としてあったのですが、チームのメインとなるプロデューサー以外が若手のメンバーに一新したタイミングでもあったので「これまでご一緒したことがない、新しい方にお願いしてみるのもいいですね」と。そこでお名前が上がったのがHISASHIさんでした。もし本当に書いていただけるならぜひお願いしたいということでオファーし、お話する機会を設けていただいたのですが、実はその段階ですでにリフが生まれていたことを、あとから聞きました。

――それだけHISASHIさんの中に湧き上がるものがあったんでしょうね。なお、この曲はMVも製作されています。実に25年ぶりのMV出演とのことですが、映像作品を作る上で、緒方さん自身がオーダーしたことはありますか?
歌詞を書いたのは、まだコロナ禍が始まったばかりの大変厳しく苦しい時期です。そのときに思っていたことも詞に入れ込んだので、歌詞の内容がよく伝わるような映像にしてほしいとお願いしました。多くのニコニコ(動画)やボカロ曲のように、曲に合わせて歌詞を入れたかったというよりは、歌詞が印象に残る映像になるといいなと思ったんですよね。

「Never, ever」Music Video(Full Size)

――たしかにインパクト大のMVでした! さて、続く「パンドラ」、そして「祈り」はいずれも緒方さんがガネット役として出演されているゲーム作品『時計仕掛けのアポカリプス』のテーマソングになっています。
「パンドラ」がオープニングテーマで、「祈り」がエンディングテーマ。『時計仕掛けのアポカリプス』の作品世界を大切に作りました。「パンドラ」は、絶大な信頼ある絶対エースの黒須克彦さんに(笑)。そして「祈り」は、草野華余子さんに書いていただきました。初めてご一緒する方とのミーティングは、どんな曲を作るのかだけではなくて音楽に対する考え方からディスカッションすることがあるのですが、いつもはだいたい1時間くらい。でも草野さんとは全然話が途切れなくて! 3時間くらいお話させていただいちゃいました(笑)。

――そんなに…! それだけお話が尽きなかったんですね。
実は草野さんには「ゲームのテーマソングを作って欲しい」とお願いしていたわけではなかったんです。ただ、ゲームのエンディングテーマに関する具体的なオーダーが来た数日後に草野さんから曲が届き、それがエンディングにぴったりだなと! なので「この楽曲を使わせていただけないでしょうか」と、ランティスやアイディアファクトリーのプロデューサーさんたちに直訴してしまい、決まりました。

――6曲目の『Precious Shinin’ Star』はラジオを拝聴したところ、「緒方バンド総結集みたいな楽曲」だとおっしゃっていましたね。
バンドメンバーと一緒にやる楽曲を2曲作ろうと思っていたなかの1曲です。この曲は旧知の間柄で、私が開催している洋楽カバーライブ「M’s BAR」のメンバーでもあるmanzoさんが作ってくれました。manzoさんは私に「緒方さんのエールロックは、ジェンダーや国など、隔たりを一切関係なく飛び越えて響くよね」と言ってくれていて、コロナ禍の今、緒方恵美が歌う『We Are The World』(※1)や『All You Need Is Love』(※2)をイメージして作ったと。それをオリジナルライブのメンバーと、M’s BARメンバーが全員集まって演奏してくれました。

――その話をお聞きすると、たしかに総結集という言葉がしっくりきます。9曲目の『Breaking Dawn』は、ASH DA HEROさんの作・編曲。さらに、歌詞は共作という形でクレジットされています。
曲をお願いしたときに「詞は緒方が書きます」とチームスタッフから伝えさせていただいていたのですが、ASHさんは完全に詞を付けた状態で曲を提出してくださって。拝見したところ、もうこの詞の世界観で楽曲が出来上がっているなと感じたので、元の詞を大事に……。ただ、私が歌うにはちょーっとヤンチャすぎるかなと感じる部分が多々あったので(笑)、その辺りを「大人目線アレンジ」させていただきました。大人だけどぶっちゃけた、大人ヤンチャ。めちゃロック!(笑)

――このインタビューでは触れられない楽曲もたくさんあり心苦しいのですが、本当に多彩な楽曲が収録された本作のトリを飾るのは「Repeat」。意味深な歌詞にマッチした温かみのある楽曲にグッと来ました。
fhánaのリーダー佐藤純一さんが書いてくれました。当時はまだ『シン・エヴァンゲリオン劇場版』製作中だったのですが、「エヴァ好きの佐藤さんがもし『シン・エヴァンゲリオン』の挿入歌を作るとしたら、どんな曲を作りますか?」とオーダーしたところ、その時に私が感じていた気持ちに、まさにピッタリの曲が出来上がってきて! シン・エヴァの内容は、彼はまだ何も知らなかったのに。さすがだなと思いました。詞は、『シン・エヴァ』のアフレコが終わった時点での、私の中にいるシンジの気持ちを、そのまま綴りました。エヴァを知らなくても伝わる言葉にしていますが、未見の方は、ぜひ『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をご覧になったあと、もう一度聴いてみていただけたらと思います。

取材・文/松本まゆげ

※1…アフリカの飢餓と貧困層を解消する目的で作られたキャンペーンソング。マイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーの共作
※2…1967年に発売されたビートルズの楽曲。全英シングルチャートとビルボードホット100の両方で1位を記録。今でも世界中で歌われ続けている。和訳は「愛こそすべて」


■『劇薬 -Dramatic Medicine-』


価格:3,300円(税込)
発売中

<収録曲>
1.Never, ever
作詞:em:óu 作曲・編曲:HISASHI
2.パンドラ
作詞:em:óu 作曲・編曲:黒須克彦
3.祈り
作詞:em:óu 作曲:草野華余子 編曲:古川貴浩
4.Buster Master
作詞:em:óu 作曲・編曲:ANCHOR
5.ラボラトリー・マリオネット
作詞:em:óu 作曲・編曲 : 宮崎京一(KEYTONE)、 飯田涼太(KEYTONE)
6.Precious Shinin’ Star
作詞:em:óu 作曲・編曲:manzo
7.Like a human
作詞:em:óu 作曲:芳賀政哉 編曲:中土智博
8.Try Out, Go On!
作詞:em:óu 作曲・編曲:伊藤 賢
9.Breaking Dawn
作詞:em:óu, ASH DA HERO 作曲・編曲:ASH DA HERO
10.Repeat
作詞:em:óu 作曲・編曲:佐藤純一(fhána)

▼緒方恵美公式サイト:https://www.emou.net/
▼緒方恵美公式Twitter:@Megumi_Ogata