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本名で呼び合う方が違和感がある!?『マリア様がみてる』伊藤美紀×植田佳奈 対談インタビュー 前編《『THE PLAY BACK』第1弾》

伊藤美紀・植田佳奈
U-NEXTによるアニメ名作との“再会”プロジェクト「THE PLAY BACK」

2000年代に人気を博した「その時代のマスターピース」とも呼べるアニメ作品をピックアップしていくという企画がU-NEXTで進行中。「THE PLAYBACK」と銘打たれたその第1弾企画は『マリア様がみてる』。同作で主役の福沢祐巳を演じた植田佳奈さん、その祐巳にとって一番親愛な上級生・小笠原祥子を演じた伊藤美紀さん。作中で言う紅薔薇姉妹によるCMや対談トーク映像が、現在U-NEXTの公式YouTubeで公開中だ。seigura.comでは、このCMやトーク映像撮影の感想、改めて作品やキャラクターに対して思うことなどをお二人に伺った。取材中も終始アットホームで、お互いを自然にキャラ名で呼び合うなど、まるで作品世界そのもののようなムードの中、『マリア様』の思い出話に花が咲いた今回のインタビュー。まずはその前編をお届けしたい。

■二人きりの水入らず♪のトーク映像撮影
福沢祐巳役の植田佳奈さん

──お二人は、意外と良く会っているとのことですが、『マリア様』のお仕事として一緒になるのは独特の感慨がありますか?
植田・伊藤 そうですね。
植田 この前(『マリア様』の仕事で)お会いしたのが15周年のイベントだったので、それを考えると、それ以来ぶりですかね。アニメシリーズ自体はもうずいぶん前に終わっている作品なので、終わったあとにも何度もこうやってご一緒できる機会があるのは嬉しいです。

伊藤 しかも今回は二人水入らずになれるっていうこの良さが、なんとも言えないわけなんですよ♪「祐巳(植田さん)、今日も可愛いわね!」って誰に遠慮することなく、大きな声で言えちゃうこの嬉しさ♥
植田 えへへへ……♥(照れ)もういつも褒めてくださるんですよ。私もお姉さま(伊藤さん)にお会いできるのは嬉しいですし。何年経ってもホッとできる間柄です♪

 

──今回のCMは声優トークバラエティ番組のようなコンセプトになっているのですが、出演されてみて、いかがでしたか?
植田 こんなに自由にお話させて頂けることって、なかなかないんですよ。やっぱり話したいことが多すぎて、むしろ困りました(笑)。撮影は45分間と聞いていたんですけど、「それじゃあ収まりきらないだろうな」って自分では思ってました(笑)。それで最初から、今日はこれを話そうと決めてきたにも拘わらず、「ああ、あの話もこの話ももっとしたい!」って思っちゃって。想い出が、それだけドンドン出てきちゃうのはすごいことだなって、改めて思いました。
伊藤 うんうん。一つ話を始めると、そこからつらつらとそれ関連の想い出が色々出てきちゃうんです。でもそこを、祐巳(植田さん)が上手に軌道修正してくれて……。
植田 いやいやいや!(笑)
伊藤 しっかりリードしてくれたから助かりました。今回は司会の方とかもいなくて、二人で本当に自由に話せたので。でも私はそれなりに緊張してたんですよ!(笑)
植田 そう言うんですけどね〜(笑)。本当かなぁ?って。
伊藤 上手に話せなくて、ついつい普通の茶飲み話みたいになっちゃうんじゃ、あまりにもと思って。それで分かり易く丁寧にというのを意識しようとか思ってたんですけど、でも本当に祐巳(植田さん)がいてくれて助かりました。
植田 でも私、撮影している最中に感極まって泣いちゃったんですよ。あまりにも作品への思い入れが深すぎて、思い出しただけで「なんて幸せな作品だったんだろう!」って、泣けて来ちゃって。そこが、もしそのまま使われていたら恥ずかしいなぁって(笑)。
伊藤 え〜。そこはむしろ素敵な表情じゃない?違うのかなぁ?(笑)
植田 私がもっと気持ちをコントロールして、一番良いところで泣けば良かったんでしょうけど、本当に序盤で泣けて来ちゃって(笑)。そういう何が起こるか分からないのが、動画だなと思いました。
伊藤 私も映像でのトークというのは、あまりないので。ただやっぱり自分にとって大切な作品で、こういう機会を作って下さったことは、本当に嬉しいですし感謝しています。いつまでも『マリア様』の世界に触れていたいなと思いますし。

──撮影に臨むにあたって、改めて作品を観ての感想は?

小笠原祥子役の伊藤美紀さん

植田 1話のアフレコの時は、私は本当に凹んで帰ったんですよ。たくさんリテイクももらいましたし、自分の中では一生懸命やっているんですけど、なんだか至らない部分が自分の中にあって。それこそオンエアが始まるまでは「いつ降板されられてもおかしくない」って、ずっと心配でドキドキしながら1話のオンエアを迎えたので……。
伊藤 可哀想に……。そんな心配はいらなかったのに。
植田 本当に「可哀想に」ですよ(笑)。
伊藤 それに、私に相談してくれれば良かったのに!
植田 なので改めて1期の1話を観た時に、今になって感じたのは、あの当時の自分の至らなさは「正解」の一つだったんだろうなと。1話の頃の祐巳は、観ていて危なっかしいし、時々声が震えてたりもするんですけど、これは芝居としてやったのか素だったのかが分からないなっていうくらい、当時の自分の不安な感じも祐巳の声やお芝居に出ていて。本当にあの時に出会えたからこそ、私がやることになった役だったんだろうなって、改めて思いました。
伊藤 初々しかったからね!
植田 本当に観ていて自分でも「初々しいなぁ」って。
伊藤 私なんて、当時もう擦れちゃってたから……(笑)。
植田 いやいや、何をおっしゃいますか!(笑)
伊藤 でも改めて見返してみて、「なんて素敵な作品!」って。自画自賛なんですけど、綺麗で優しくて上品で……良い作品だなぁって。本当にみんなに観て欲しい!って心から思いました。このCMのために観たわけですけど、でもこれは普段から時々観なくてはいけない作品だ!と強く感じました。ただ見始めると一気に全部観たくなってしまうので、あえて「今日はこの話数まで観よう」って決めて、娘と一緒に毎夜毎夜楽しんで観ていったんです。

■本名で呼び合う方が違和感なくらいの「お姉様」と「祐巳」の関係

──今も撮影中も、ずっと「お姉様」「祐巳」と呼び合ってらっしゃいますね。
植田 そうなんです!役の名前で呼び合うようになったのは、1期の半ばくらいだったような気がします。最初はやっぱり「はじめまして」の人もいましたし。でもお姉様(伊藤さん)は、最初からみんなのことをキャラ名で呼んでましたよね?
伊藤 そうなの。今だから言うけど、キャラ名と本名の両方をリンクさせて覚えるのが大変だなぁって思っちゃったの(笑)。
植田 あははは!(笑)
伊藤 それに、実際のアフレコでは本当にあまりにもみんながキャラそのものだったから、最初からイコールのイメージもついちゃって。それで最初から役名でみんなのことを呼んでたの。
植田 確か1期の1話のアフレコで、もう(佐藤利奈さんを)「蔦ちゃん」って呼んでましたよね。麻美ちゃん(能登麻美子さん)も「志麻ちゃん」って。
伊藤 うん、呼んでたと思う!(笑)

──そうなると、今や本名で呼び合う方が違和感があるくらいですか?
植田 むしろ「伊藤さん」って呼ぶと、なんとなく座りが悪いといいますか(笑)。口が慣れないんですよ。
伊藤 ね!全然しっくりこないよね(笑)。他の方は、私のことはだいたい「美紀さん」って呼んでくれるんですけど、祐巳(植田さん)は「美紀さん」って呼ばないよね。
植田 呼ばないですね。
伊藤 今も変わらず「祥子様」か「お姉様」だよね。
植田 ですね。
伊藤 まだ作品が始まってそんなに経ってない頃に、駅のホームを歩いていたら……。
植田・伊藤 「お姉様〜!」
伊藤 って呼び止められましたから(笑)。そして私も、ちゃんと振り返る(一同・笑)。
植田 そうそう!(笑)それ私もメッチャ覚えてますよ。
伊藤 「お姉様」と呼び止められて「私のこと、呼んだ?」ってなる(笑)。あれは一生忘れない!(笑)

インタビュー・構成 ぽろり春草

※対談インタビューの後編では、作品の話について伺います。掲載をお楽しみに!

対談トーク映像&CM

メイキング映像は12月17日にU-NEXTの「THE PLAYBACK」特設ページならびにYouTubeにて無料公開予定となっている。U-NEXTではアニメ『マリア様がみてる』シリーズはもちろん、原作小説やマンガなど関連書籍も配信中。また、本企画を記念した割引キャンペーンも実施中なので、ぜひこの機会に「THE PLAYBACK」とあわせてチェック!

▼U-NEXT『マリア様がみてる』シリーズ
https://video.unext.jp/browse/feature/FET0010252

©今野緒雪/集英社・山百合会
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