サイトアイコン seigura.com

「ディープな世界が広がっている『シェンムー』の沼にハマっていただけたら」アニメ『Shenmue the Animation』芭月 涼役・松風雅也のオフィシャルインタビューを公開!

松風雅也 シェンムー インタビュー

1999年にセガの家庭用ゲーム機・ドリームキャストで発売され、 数多くの作品に影響を与えた伝説のアクションアドベンチャーゲーム『シェンムー』。現在は『Shenmue the Animation』としてアニメ化され、TOKYO MXにてTV放送がスタート、各配信サイトにて好評配信中だ。そんな本作の主人公・芭月 涼を演じる松風雅也さんのオフィシャルインタビューが到着! “奇跡はまだ終わっていなかった”と語る本作のアニメ化について、アフレコ収録での印象や、実際に映像を見ての感想、また原作ゲームを含めた作品の世界観の魅力などをたっぷり語ってくれました。

芭月 涼役・松風雅也 オフィシャルインタビュー

―アニメ『Shenmue the Animation』の制作が決定した時のお気持ちを教えてください。 久々となるアフレコ収録に臨まれての感想はいかがですか。

「クラウドファンディングでシェンムーIIIを」、というお話自体が奇跡だと思っていたのですが、そのファンディングがギネス記録になり、そして収録が進んで「シェンムーIII」がリリースされてと、こんな奇跡があるのかと当時は思っていたのですが、今回アニメ化が決定したお話を聞いてその奇跡はまだ終わっていなかったというイメージが凄く大きいです。「シェンムー」は当初からフルCGでトライをしていたので「あっそうか!当然できるよね、アニメ」と、そういう意味では意外という感じでした。

芭月涼に声を当てるのは「シェンムーIII」以来だったのですが、僕は声を変えて演じるというよりは感情を基に演じるタイプなので、実際に年齢を重ねてしまったことによる多少の変化はあったのですが、そこまでの苦労は感じませんでした。

収録現場では、語尾感や「このキャラクターはこんなことは言わないよね」というようなことが多くて、その辺に関して最初から関わってきているキャストの僕らの意見の方が通るという不思議な現象が起こりました(笑)。「違うよね? こんなこと言わないよね? なんで誰も指摘しないのだろう?」と。鈴木裕さんはガラス越しにニコニコしていて、それで収録が終わったあとに裕さんから「助かるよ」なんて言われて(笑)。20年ってそういうことなんだなと思いました。おおらかな現場です。

―アニメ映像をご覧になっての感想をお聞かせください。見どころや、印象的なシーンについてもお聞かせください。

知っている作品を皆さんがどういう感じでご覧になるのかと思っていたのですが、好意的な話ばかりで、「こんなに評判がいいんだ」と驚いています。僕が子供の頃に観ていた80年代のアニメの雰囲気があって、それが功を奏しているのだろうなと思いました。実際に物語の舞台も86年ですし。
「シェンムーIII」でクラウドファンディングをする際に裕さんから直接電話で呼び出され、「協力してほしい」とお話がありました。その際に「松風くんを呼んだのは「シェンムーIII」の基本コンセプトに‘懐かしさ’があるから」と言われ、元々プレイしていた人が懐かしいと感じる作品にしたいという部分は、今回のアニメーションにも通じるものがあるのではないかと思います。逆に今の人達からしたら新しいのかもしれません。

―個性的なキャラクターが多数登場しますが、 気になるキャラクターは誰でしょうか。

ドブ板通りの人たちは濃いキャラクターが多いので、一人だけ掘り下げてしまうとずっとその人の話になってしまうと思います。例えばホットドッグ屋のトムも掘り下げたらいくらでもクローズアップしたくなってしまいますし、舞ちゃんと五郎に関しても二人をクローズアップしたこのバランス感覚はすごいと思います。舞ちゃんと五郎が付き合っているという話はなくても物語は成立しますからね。相当しつこくゲームをやったときにでてくるエピソードなんです。どちらかというとトマトマートでバイトをしている舞ちゃんのお姉さんのほうが…、とかそういう話になってきちゃうんです(笑)。

―原作ゲームを含めた「シェンムー」という作品の世界観や、芭月涼というキャラクターの魅力はどんなところにあると感じていますか。

今でこそオープンワールドが主流になっていますけど、ゲームの行き着く究極形態は「もうひとつの世界がしっかりあること」だと、当時裕さんはすでに気づいていたのでしょうね。当時は周りに理解されなかったと思うんです。僕らもそうですし、世間に出したときの評価も「素晴らしい!」とはすぐにはならなかったですし。ただ裕さんはブレずに「シェンムーI・II」を作ったということが1番なのかなと思います。

自販機でジュースを買うだけでもお金を入れるモーションキャプチャーもジュースを取るモーションキャプチャーも全部僕がやっていますし、炭酸飲料を飲んだ時とオレンジジュースを飲んだ時で飲んだ後の声が違うんですよ。そんなこと誰も分からないじゃないですか。コーラを飲んだ後の声でNGをたくさん出されたので覚えています(笑)。そういったことが数十年経って再評価され、もう一度街を歩いてみたいという気持ちに繋がったのではないでしょうか。

ゲームでは涼さんの声もモーションキャプチャーもやらせていただきましたが、ゲームをプレイしてくれている皆さん自身が涼さんだと思ってくれていて、芭月涼はみんなの中にいるのだなと改めて感じました。プレイヤーキャラは主人公ではなくプレイヤーなので、みんなが僕を動かすんですよね。自分だと思って涼さんを愛してくれている、芭月涼というキャラクターは見ていて格好いいキャラではなくプレイヤー自身なんです。

―放送・配信を楽しみにしている皆さまへのメッセージをお願いします。

“「シェンムー」というタイトルは聞いたことがある”くらいな感じで観ていただいてベストなバランスになるように『Shenmue the Animation』は作られていると思います。 自然な気持ちで冒険活劇の始まりを見ていただいて、ディープな世界が広がっている「シェンムー」の沼にハマっていただけたらと思います。


アニメ『Shenmue the Animation』は、 TOKYO MXにて、 毎週火曜19:00より放送、各配信サイトで好評配信中。
また、アニメ化を記念して原作ゲームやアニメの舞台となる横須賀にて「シェンムー×横須賀 アニメ化記念プロジェクト」が開催中!

アニメ『Shenmue the Animation』作品概要

●TOKYO MXにて、 毎週火曜19:00~放送中!
※編成の都合により休止を挟む可能性があります。
●各配信サイトで好評配信中!

■『シェンムー』とは
1999年にセガの家庭用ゲーム機・ドリームキャストで発売された『シェンムー』は、 世界中の数多くのプレイヤーから愛されてきた作品です。 昭和の香るノスタルジックな横須賀を3Dで忠実に再現し、 その世界で行動できる自由度の高さは、 当時としては画期的でした。 リアリティあふれる世界を創出するため、 人物や背景はフルポリゴンで作られ、 人間の動きをそのまま取り込む「モーションキャプチャー」を採用し、 リアルで自然な“動き”を再現しているほか、 「タイムコントロール」「マジックウェザー」システムを導入し、 作品内でのリアルタイムな時間経過、 天候の変化を可能にしました。 3Dオープンワールドの元祖、 ゲームの歴史を大きく変えた作品の一つとなりました。

■STORY
1986年、 横須賀。 芭月道場で生まれ育った芭月涼は、 厳格な父のもとで芭月流柔術の腕を磨いていた。
しかしある日、 謎の男・藍帝に父を殺され、 父が守っていた『鏡』を奪われてしまう。 必ず事件の真相を解き明かすと決意する涼。
しかし父の過去に通じる手がかりを追い求めるうちに、 闇組織の抗争に巻き込まれてゆく……。 横須賀から香港を舞台に、 涼の長い旅が今始まる!

■CAST
芭月涼:松風雅也
藍帝:櫻井孝宏
シェンファ:照井春佳
原崎望:伏見はる香
陳貴章:木島隆一
ジョイ:M・A・O
レン:平 修
ウォン:葉山翔太
斗牛:鷲見昂大
ほか

<公式サイト> https://shenmue-anime.jp/
<公式Twitter> https://twitter.com/shenmue_anime

●予告編第2弾視聴URL・・・ https://youtu.be/3k3bu2mE9Mw

© SEGA / Shenmue Project