色川京子さん&大村知里さん

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声優になりたいけど、どうすればいいのかわからない……。でも大丈夫。夢を叶えた先輩からのメッセージには、そんな悩みを解決してくれるヒントが満載です。
今回は、専門学校東京アナウンス学院(以下、「アナ学」)で後進の指導にあたっている色川京子さんと、色川さんのゼミで学び、声優としての第一歩を踏み出した大村知里さんが登場。お二人の”師弟対談”をお届けします。

色川京子さん (写真左)
いろかわきょうこ●11月7日生まれ、千葉県出身。主な出演作は、アニメ『ストップ!! ひばりくん!』(大空つばめ)、『ゲゲゲの鬼太郎』(天童ユメコ)、『聖戦士ダンバイン』(リムル・ルフト)ほか。

大村知里さん (写真右)
おおむらちさと●8月2日生まれ、神奈川県出身。専門学校東京アナウンス学院放送声優科2年生。今いちばんやりたいのは、日曜朝に放送されている女児向けのアニメ。また歌を歌ったり、マルチに活動したいと夢を語ってくれた。

 

キラキラした色川さんは理想の声優像でした

大村さんは2年次に色川先生のゼミで学んだそうですが、ゼミの内容を教えていただけますか?

色川 一年を通して、声優としてのあらゆる仕事を経験させたいと考えています。演技の基礎でいうとメソッド演技に始まり、戯曲や外画の吹き替え、アニメのアフレコ、CMナレーション、朗読など幅広い分野を取り上げ、レッスンでは一人ずつ声をかけてあげられるようにと心掛けています。そうしたレッスンを通して「自ら気づいて自ら動ける」人たちの集団にしたいと思っています。

大村 色川さんとお話しするようになったのは2年生のゼミからですが、1年生のときから色川さんがレッスンをされているお姿を拝見していました。色川さんはキラキラしていて、私が「なりたい」と思う理想の声優像だったんです。ゼミを選択する際も、「この人に教わりたい」と思って色川ゼミに参加しました。。

色川さんから見て、大村さんの印象はいかがでしたか?

色川 知里はかわいらしくてキラキラしていたので、可能性を感じました。プロとして仕事をするためには、まだまだ変わらなきゃいけない部分もありましたが、私が成長のお手伝いができたらいいなと思いました。何よりも〝華〟があることはとても重要で、あとは表現力を磨いていけばいいのかなと思いましたね。

大村 そのこと、初めて聞きました。うれしいです。

色川 授業の中では 簡単に褒めないからね(笑)。基本的にダメ出しのほうが多くて。でも、それに応えて良くなった子は褒めていました。知里にも「良くなったね」と言ってたよね。

大村 はい。褒めていただいたこともうれしかったのですが、ダメ出しをもらったときもうれしくて心に残っています。ダメ出しされることは自分が立ち上がるきっかけにもなるので、とてもありがたかったと思います。

特に印象に残ったダメ出しは?

大村 たくさんありますが…… 一年間通して言っていただいたのは、話し方や口の形でした。1年生のときから言われていたけど、全然直すことができなくて。いつもアップアップして、落ち着いて話せなかったんです。でも色川ゼミに入ってから直すことができたので、色川さんの力が大きかったと思います。

色川 いつも中途半端なぶりっ子をしてしゃべっていたので、「形ではなく、心の中をキラキラさせて表に出せばいい。まず自分というものをちゃんともって」と言ったんだよね。たしかに、私から見ても話し方が変わったと思います。

大村 人前で話すことは好きでしたけど、以前はとっちらかって落ち着かなかったんです。でも今は話すスピードもゆっくりになりました。

色川 フリートークが苦手な学生は多いけど知里は好きだよね。

大村 はい。得意かどうかはともかく、好きです。

色川 学内イベントのMCもやったよね。

大村 はいアナ学の卒業生の方をお呼びしてトークショーをやったとき、MCを何回かやらせていただいています。アナ学はチャンスをいただける機会が多いんです。オーディションやお仕事の現場を経験する機会も多くて、東放学園のラジオCMや、先輩声優さんが出演されているラジオ番組『オーシャンスピリット』のCMナレーターもやらせていただきました。最初に現場に出たのは2年生のときの『オーシャンスピリット』です。学校とは違う空気があって、緊張しましたね。自分たちがミスしたら、先輩声a優さんやスタッフの方に迷惑をかけてしまうので、その緊張感がすごかったです。

 

今夢をもっている子たちのお手伝いをしたい

アナ学で学んで成長できたことは?

大村 考え方が変わりました。以前の私は面倒くさがりで、学校に遅刻することもあって自分に甘かったと思います。でも、アナ学に入ってきちんとできるようになりました。また、周りの仲間からも良い刺激を受けました。1年生のときはお互いに良いことしか言わなかったけど、2年生のゼミでは「あそこは良くなかったよね」とうまくできなかったことも指摘し合えるようになりました。これは大きかったと思います。

色川 知里は「自分の魅せ方」がわかって、アピールの仕方もうまくなりましたね。今こうして話している姿を見ても違います。以前は話がとっちらかってしまって、気持ちは伝わるんだけど、話の内容が伝わりにくかった。今は伝え方がうまくなったと思います。これから次のステップに進むと思いますが、良い出会いがあったら仕事につながるだろうと思うので、その出会いのために頑張ってほしいですね。

大村 たしかに以前よりも落ち着いたと思いますけど、オーディションになると気持ちが前に出て、上がってしまうんです。もう少し落ち着いて、堂々と気持ちを伝えられるようになりたいです。

色川 さすがに自分をよく分析しているよね。でも、とっちらかったり失敗することがあったとしても、何とかやっていけると思いますよ。

大村 オーディションに落ちたときもへこみますけど、2年生の4月の『オーシャンスピリット』のオーディション直前に喉を痛めて受けられなかったときは悔しくて泣きました。「次は絶対受かろう」とナレーションもいっぱい練習して、その次の8月にオーディションを受けて合格しました。

色川 根性あるよね。知里は言い訳をしないし、弱音を吐かないところが良いと思います。

大村 ありがとうございます。でも色川ゼミに入ってなかったら、ここまで変われていなかったと思います。

これから声優を目指す人たちにアドバイスをいただけますか?

色川 いちばん大事なのは強い心だと思います。自分の中に迷いがあると、夢に向かって突き進んでいけないので。強い気持ち、ブレない心をもってほしいですね。私もアナ学の卒業生なのですが、在学中にオーディションを受けて声優の仕事を始めるきっかけをもらいました。なので、今夢をもっている子たちにも夢を叶えてもらいたくて、そのためのお手伝いをしたいと思っています。

 

Information

エンターテインメント業界で活躍できるキャスト(出演者)を育成している専門学校。通称「アナ学」。基礎から学べるパフォーマンス系授業が豊富にそろい、プロダクション担当者を審査員に招いての学内オーディションなど、デビュー支援も充実している。また日本舞踊、ジャズダンス、ラジオDJなど、選択授業の豊富さも大きな特徴だ。オープンキャンパス・体験入学では、今回登場してくださった色川京子さんの授業も受けることができる。

専門学校東京アナウンス学院
https://www.tohogakuen.ac.jp/