古川登志夫さん

誰もが知るあの人気作品に出演している超豪華ベテラン声優50名のインタビューを1冊にまとめた『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』
大人気アニメのオーディションやアフレコ秘話、共演者とのエピソードなど、ここでしか聞けない貴重なお話も満載。声優戦国時代を生き抜いてきた名優50人に「選ばれる」仕事術、そして「声で生きていく」道の厳しさを語っていただいたこの1冊は、すべての声優ファン&声優志望者必読のバイブルとなっている。

そんな『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』に掲載されているインタビューを少しだけお見せしちゃいます!

それぞれが“声優”という仕事を始めたキッカケとは……。

 

「名優が見せる“プラスアルファの演技”」

気が付いたらいつの間にか声優になっていた
▼アニメの仕事のきっかけは 入った劇団の座長さん
▼演じた役は自分でも把握しきれないほど 作品に出合うごとに演技の幅が広がった
▼寝る間を惜しんでやりたいことをやった
▼完璧だと思えるまで練った演技プランに自分ならではの何かをプラスしていきたい
▼演技をするときは自信をもちつつも慢心になってはいけない

【プロフィール】
古川登志夫(ふるかわ としお)
7月16日生まれ。青二プロダクション所属。主な出演作は、アニメ『ドラゴンボール』シリーズ(ピッコロ)、『ONE PIECE』(ポートガス・D・エース) 、『機動警察パトレイバー』(篠原遊馬)、『うる星やつら』(諸星あたる)、『機動戦士ガンダム』(カイ・シデン)、海外ドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』エリック・エストラーダ(パンチ)、映画『バットマン フォーエバー』ジム・キャリー(リドラー/エドワード)ほか多数。

■声優名鑑
https://seigura.com/directory/1121/

気が付いたらいつの間にか声優になっていた

 僕は中学1年の時から児童劇団に所属していまして、ずっと普通のTVドラマなどに出演していたんです。
まだ声優という職業がポピュラーじゃなかった頃の話ですね。TVドラマの仕事のかたわら、声の仕事もするようになって、そのうちに声の仕事のパーセンテージが次第に増えてきて、今では声優と呼ばれるようになりました。自分で「声優養成所に通って、声優になろう」と思ったわけじゃないので、いったいいつから声優になったのかと聞かれると困るんですよ(笑)。

 声優という仕事をはっきりと意識したのは、30歳くらいですね。初めてアニメの主人公の声を演じることになってのことなんですが、それまでのアニメ出演作といえば「兵士1」とか「男2」などセリフが一言しかない役を2回ばかり演じただけだったりなので、アニメ出演自体が初めてのようなものですね。しかも当時はやっていた巨大ロボットアニメということで、「今までに演じたことがないような役だし、僕にできるのかな」と思ったのを覚えています。30歳になってそんな感じですから、今の若い人と比べると随分遅いスタートです。その初主演作というのが『マグネロボ ガ・キーン』というアニメなんですが、何しろ経験がないということで、収録が始まる前にほかの作品の現場を見学させてくれたんです。古谷徹くんが主役を演じていた『鋼鉄ジーグ』だったんですが、出演者がとにかく巧みな人たちばかりで「こんな器用なこと、僕にはできないな」と思いました。それでも決まっちゃったからには演じなきゃいけない。役者としてそれなりに演技の勉強もしましたが、声優ってマイクの使い方だったり、ペーパーノイズ(※アフレコ時に台本をめくる音など、紙がたてるノイズ音のこと)が入らないための工夫だったり、演技以外に必要なことが多いじゃないですか。その一つひとつのノウハウを、柴田秀勝さん、内海賢二さんといったベテランの方々に教わりながら演じていました。

 

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