潘恵子さん

誰もが知るあの人気作品に出演している超豪華ベテラン声優50名のインタビューを1冊にまとめた『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』
大人気アニメのオーディションやアフレコ秘話、共演者とのエピソードなど、ここでしか聞けない貴重なお話も満載。声優戦国時代を生き抜いてきた名優50人に「選ばれる」仕事術、そして「声で生きていく」道の厳しさを語っていただいたこの1冊は、すべての声優ファン&声優志望者必読のバイブルとなっている。

そんな『声優道 名優50人が伝えたい仕事の心得と生きるヒント』に掲載されているインタビューを少しだけお見せしちゃいます!

それぞれが“声優”という仕事を始めたキッカケとは……。

 

『声優』にこだわりすぎないことがカギ

声優の演技はほかの演技と変わらない 意識してほしいのは実感すること
▼NYで出合った衝撃体験が変えてくれた意識
▼いいものを作ろう、残していこうという気持ちは欠かせない
▼やりたいと思った時点で夢は50%は叶っている

【プロフィール】
潘恵子(はん けいこ)
4月5日生まれ。ジャストプロ所属。主な出演作品は、アニメ『機動戦士ガンダム』(ララァ・スン)、『銀河英雄伝説』(アンネローゼ)、『美少女戦士セーラームーン』(ルナ)、ほか多数。また歌手としても、『家族ロビンソン漂流記 ふしぎな島のフローネ』主題歌などで活躍している。

声優の演技はほかの演技と変わらない 意識してほしいのは実感すること

もともとは内海賢二さんが所属していた劇団に入団したのですが、内海賢二さんと野村道子さんご夫妻に薦められて声の仕事をするようになったのです。声優は声のみの仕事で独特なような感じがしますけど、体が出ないだけで舞台の仕事とまったく同じだと感じていたし、その辺りの違和感みたいなものはありませんでした。今でも声優に求められる演技がほかの演技と違うとは思いません。

私が声のお仕事を始めた当時は今と違ってフィルムだったので、失敗できませんでした。だからとても緊張したのを覚えています。今はいくらでも録り直しがきくので、一見便利になったようにも見えますが、これはもしかしたら一長一短かもしれません。演技に対する集中力や緊張感だって変わってくるわけですから。

フィルムじゃなくなって変わったことといえば、収録時間もそうですね。昔は30分の番組を録るのに最低4時間くらいかかっていたんですが、それを1日に3本やったりしていました。大変でしたが、『サザエさん』のような家族ものなどは毎週一度は必ずみんなに会うので、本当のきょうだいというか親子というか、そんなつながりを感じたものです。

ほかに、当時と今の違いといえば、スタジオの明るさ。昔はもっと暗かったんです。本当に、スポットだけがぽつりと当たっているような感じで。今は明るくて何でも見えてしまうので、ちょっとやりづらく感じることもあります。あと、明るくなっておしゃれな人が増えましたね(笑)。昔は暗いのも手伝って、おしゃれに気を使わなくてもよかったし、お化粧しない人も多かったんですよ。今は皆さん、かっこいいなぁと思います。

これから声優を目指す人に意識してほしいのは、とにかく実感すること。先ほども言いましたが、声優の仕事といえども、体が出ていないだけで演技は変わりません。だからもっと体全体で役を感じなくてはいけないんじゃないかと思います。私が若い人に指導する場合でも、マイク前に立つ前には、まずセットを組んで実際に演技をしてもらって、そこで体感したことを踏まえてやってもらうようにしています。ほんのちょっとした息づかいなどでも、体を動かして得た実感があるのとないのとでは、演技も大きく違いますから。

 

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