茂木衣美さん vol.29

茂木さんは、声優の仕事に憧れながらも、一度は諦めて建築会社に就職。そこで改めて、自分の体を使ったものづくりがしてみたいと思い、声優の勉強をスタートしました。今でも会社勤めをしながら、レッスンに励んでいます。

よこざわけい子声優・ナレータースクール

茂木さんは、小さいころから声優になりたいと思っていたんでしょうか。

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そうです。小さいころは家にいる時間のほとんどを、アニメを見て過ごしているような子供だったので、アニメの世界には親しみを感じていました。あるとき、大好きだった『楽しいムーミン一家』のムーミンと『忍たま乱太郎』の乱太郎と『名探偵コナン』のコナンが、みんな同じ声だと気づいたことから、声優というお仕事を知ったんです。アニメ以外にも、NHKで放送されている『おはなしのくに』という読み聞かせ番組が大好きだったし、小学校では国語の音読を褒められることも多かったので、声の仕事ができたらいいなと思っていました。小学校の卒業文集に、将来の夢として「声優になりたい」と書いたくらいです。でも、声優について知れば知るほど、私には無理だろうという思いが強くなって、結局、一度は諦めて大学の建築学科に進学して就職しました。

改めて「声優の勉強をしよう」と思い立ったきっかけは?

会社では建築現場の監督をしていたのですが、職人さん達と接するうちに、私も体を使ってものづくりをしたいと思うようになったんです。そのとき頭に浮かんだのが、声優というお仕事でした。意外なことに家族や会社の同僚も応援してくれたので、今こうして声優の勉強を続けることができています。

よこざわけい子 声優・ナレータースクールを選んだ理由は?

『声優グランプリ』のスクール特集を読んで、各校のパンフレットを請求しました。そこで、よこざわ先生の「努力し続ければ夢は叶う」という言葉に触れたのがきっかけです。私は才能はともかく、努力し続けることならできるので、ぜひともよこざわ先生の元で学びたいと思いました。

演技の勉強を始めてみて、驚いたこと、意外だったことはありますか。

役を演じるためには、そのキャラクターの情報をいかに集めるかが大事だと教わったことです。今までは本を読んでも、文章から受けるぼんやりとしたイメージで想像していましたが、それでは生きたキャラクターを演じることはできないんです。たった一言のセリフであっても、この人は何歳で、どんな環境で育って、なにが好きで、といった細かい情報を集めて積み重ねることで、そのセリフが出てくるだけの根拠を作らなければならない。演じることの難しさと深さを、改めて感じて驚きました。

よこざわ先生の印象はいかがでしたか?

とても優しく教えてくださいます。アドバイスが非常に的確で、レッスンのたびに必ず課題をいただけるんです。次のレッスンまでにここを直そうという目標がしっかり立てられるので、迷うことなく勉強できます。今はマンツーマンレッスンを受けているんですが、通常のレッスンよりもよこざわ先生との距離が近く、じっくり見ていただけるのがありがたいですね。

マンツーマンレッスンでは、どんなことを学んでいるんでしょうか。

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自分の好きな文章を10本くらい持ち込んで、その中から5本程度を先生と相談しながら選んで、表現の仕方を学んでいきます。文章はアニメのセリフ、ナレーション、小説など、なんでも構いませんが、なるべく幅広いジャンルから選んだほうがいいというアドバイスをいただきました。私は好きな小説の一節などのほかに、建築家の名言集から選んだフレーズを持っていったのですが、その表現が大変勉強になりました。名言を残すような建築家はほとんどが中年の男性なので、私の声でそのまま読むには無理がありますよね。そこでまず、語り手のキャラクターを少年に設定するんです。でも普通の少年が語ったのではまだ違和感が残るので、天才少年という設定を付け加えます。そうして語り手のキャラクターを細かく組み上げていくことで、表現に説得力をもたせる、表現するための心から作っていくんです。

現在は会社員を続けながら声優の勉強をなさっていますが、両立が大変では?

幸いにしてとても理解がある会社で、残業などのある正社員から時間に自由が利く契約社員にしてくださったんです。定時に退社すると18時には家に着くので、近所迷惑にならないよう20時までと時間を決めて、ボイストレーニングや滑舌の練習をしています。あと、体幹を鍛えておかないと声が出ないので、腹筋と背筋と腕立て伏せは毎日欠かしません。といってもまだ、それぞれ10回ずつくらいしかできないんですけどね(笑)。回数はこなせなくても、続けることが大事だと思って頑張っています。

将来はどんなお仕事がしてみたいですか?

アニメにも出演したいし、洋画の吹き替えもやってみたいし、ナレーションであっても司会であっても声の仕事ならなんでも興味があるので、さまざまな分野に挑戦できたらと思っています。でも贅沢をいうのなら、子供から大人まで世代を超えて愛されるような作品に出演してみたいですね。まだ私は、無声化がきちんとできていない、声を押さえた状態で感情を表現することが苦手といった課題がたくさんあります。それをひとつひとつ努力でクリアして、いつかは夢を叶えられたらと思っています。

 

よこざわけい子先生

よこざわけい子 先生

建設現場の監督をしていたとは思えないくらい、小柄で可愛らしい茂木さん。
授業ではいつも積極的で元気一杯!
マンツーマンレッスンでも、とても素直に吸収し、ぐんぐん実力をつけています。 その熱心な姿勢は、プロの声優になる為にはかかせません。
持ち前の素直さとガッツ、そして愛らしさで、ぜひ近い将来マスコミで活躍してほしいと思います。
期待しています!