大好評なハイブリッドなイベントより写真とレポートをお届け!
『小松昌平プロデュースイベント「俺を知ってくれ!」presented by 声優グランプリ』が2023年9月10日(日)、東京・R’sアートコートにて開催された。予約開始からものの数分でチケットが完売した同イベントは開催前から大きな話題を呼んでおり、小松さんがアクション俳優時代に行っていた「小松さんの首に花のレイをかける」伝説のお見送り会が復活するなど、見どころ満載のイベントとなった。今回は夜の部の模様をお届けしたい。
アクション俳優やダンサーとしての経歴を持つ小松昌平さんの名を冠した初の本人プロデュースイベントのメインは、朗読・アクション・舞台をクロスした他に類を見ないハイブリッドアクション朗読劇。時は1930年、禁酒法が敷かれたアメリカが舞台の本作で、主人公であるマフィアのジェス役を演じるのは小松さん。同じくマフィアのアラン役に増元拓也さん、さらに酒場のマスター兼ナレーター役には熊谷健太郎さんを起用。気の置けない仲間たちと作り上げた、笑いあり、涙あり、シリアスありの熱い舞台が繰り広げられた。
ジェスが「兄のように感じていた」親友・アランと再会し、バーで酒を酌み交わしながら思い出話に興じていると、ゴロツキ(トレバー役・清典さん、ベン役・大町知広さん、ネッド役・柿田よしくにさん)が乱入。「酒がまずくなる」と立ち上がった小松さんと増元さんがスタイリッシュな殺陣を披露し、さっそく会場を沸かせる。
そのお礼にとマスターから「“人生最後に食べたいもの”について語りたくなる酒」を振る舞われたところで、3人が「人生最後に食べたいもの」について語るというアドリブ劇がスタート。突如としてバラエティ色が強くなる展開に、お客さんも大忙しだ(笑)。
その後、物語は再びシリアスな展開に。親友のアランは、ジェスが復讐を考えているマフィア組織のトップに君臨する大ボスだったことが判明し、悲しい殺陣が展開。刀や銃を用いての死闘の末、アランを手にかけたジェスは悲しみに暮れる。ジェスという人間を、そのルーツを誰も知ることがなくなってしまった世界で、彼は「誰か……俺を知ってくれ!!」と叫ぶのだった。
非常に完成度の高い舞台に観客席は拍手喝采。その後は、真剣な表情で殺陣の稽古に励んだり、演技について意見交換をするキャスト陣の様子が映像で紹介されたほか、アフタートークが展開された。最後は小松さんが、「イベントタイトルで『俺を知ってくれ』と言いつつ、終わってみれば自分という存在を改めて“知る”ことができました。昔も今もたくさんの人に支えられているんだなということがわかり、最高の時間を過ごせました。今後も俺のことを知ってください! よろしくお願いします!」と感謝の言葉で締め。こうして初開催となった小松昌平プロデュースイベントは、大盛況のうちに幕を閉じた。第二弾、第三弾のプロデュースイベントにも乞うご期待!