ベテラン声優の難波圭一さんが代表取締役を務める声優事務所・ケッケコーポレーションの附属養成所。1クラス定員16名の少人数制で、きめ細やかで濃密なレッスンが受けられる。また、所長の難波先生をはじめ、ケッケコーポレーションに所属の声優も多く講師を務めている。
基本情報
ケッケコーポレーション附属養成所
【所在地】
〒151-0063
東京都渋谷区富ヶ谷2-3-6 WAKEIビル2F
【アクセス】
東京メトロ千代田線
「代々木公園」駅 1番出口徒歩約7分
小田急線「代々木八幡」駅 南口徒歩約7分
★スクールの詳しい情報&資料請求はこちらから
HP:http://www.kekke.co.jp
TEL:03-3460-5443(平日11:00〜17:00)
インタビュー
楠田敏之先生(写真:右)
くすだとしゆき●8月25日生まれ。静岡県出身。主な出演作はアニメ『テニスの王子様シリーズ』(宍戸亮)、『獣の奏者エリン』(キリク)、ゲーム『新 鬼武者DAWN OF DREAMS』(灰燼の蒼鬼)、『逆転裁判』シリーズ(牙琉響也)ほか。
大塚みずえ先生(写真:中央)
おおつかみずえ●3月21日生まれ。福岡県出身。アニメ『クレヨンしんちゃん』(神田鳥忍 )、『あたしンち』(新井ナスオ)、『新あたしンち』(新井ナスオ)、吹き替え『パワーレンジャーターボ』(ターニャ)ほか。
下和田ヒロキ先生(写真:左)
しもわだひろき●4月8日生まれ。三重県出身。主な出演作はアニメ『WOLF’S RAIN』(トオボエ)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(ティビー)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(間田敏和)、『ドックはおもちゃドクター』(スタッフィー)、吹き替え『I Love オリバー』(オリバー)、『フリークス学園』ほか。
楠田先生、大塚先生、下和田先生 講師インタビュー
――今期は本科を担当されている皆さん。12月の朗読劇の発表に向けて準備中とのこと。進捗状況はいかがですか?
下和田 僕のクラスは穏やかな雰囲気で。だから、あえてみんなで出番を奪い合うような台本を探しました。みんなが健全にライバル視し始めるようにね。レッスンの中で僕はよく「自分が会ったことない自分に会いに行くのが面白いよ」と言うんです。自分に合った役は心地いいかもしれないけど、あえて挑戦してほしいと思っています。
楠田 うちもグイグイいくという生徒はいなくて控えめですね。配役は、要望も受けつつ、それとは全然違う役をやってもらったりもします。やりたい役と、個性が発揮できる役って別のような気がするから、それを発見してもらいたいです。一つ上の難易度に挑戦すると発見できるものがあるから、たくさん発見してほしいです。
大塚 私の担当する土曜クラスには仕事を持っている人が多いので、年齢層もちょっと高めです。社会人が半分以上なので、個性の見せ方もわかっているし、癖が強いんです。その癖を出す、自分を出すっていうのを最初の1、2週でガシガシやりました。役柄をいろんなふうに作れるような台本にして、先週、配役が決まったので、ここからは、「あなたの中から何が出てくるのか」というのをどんどん見せてもらうという段階です。
――朗読劇で生徒に期待することは?
下和田 今回の台本では外から自分を見ることをテーマにしています。突飛な役とかじゃなくても、自分じゃなくなるってことはいっぱいあると思うので。それを伝えられたらなと思っています。なんでも可視化されている時代だからこそ、実は自分のことが一番見えづらい。声優はすごく遠くからお客さんに見られたり聞かれたりする仕事だから、自分のことを客観的に見る視点があった方がきっと強いと思うので。そこは期待しています。
楠田 今後、レッスンでは録音をした自分の演技を自分で聞いてもらいますが、客観的に聞いた時に、自分がイメージしていたのとどれぐらい違うのかを認識してほしいと思っています。発表の段階で期待していることは、その登場人物としてその場で生きるということ。その作品の中だけでなくて 登場人物はその前からずっと生きてきているわけですから、台本には書かれていない、過去にどういうことが あって今があるというのをしっかり自分の中に落とし込むところまでいけたらいいかなと思います。
大塚 私が大事に思っているのは子供心と客観性を両方持った役者さんになってほしいということです。そして“本気で遊ぶ”ということ。もちろん、ただ自分だけが楽しいだとそれはアマチュアなので、きちんと客観的に感じられる。その二本柱を作ることを大事にしてほしいです。それは朗読劇に限らず伝えたいなと思っています。今回の発表では、相手役とちゃんと繋がるということを意識してほしいなと思います。
――生徒さんたちは発表を通して、どんな成長を遂げるのでしょうか?
楠田 発表は、スタジオで難波所長をはじめ講師、スタッフが直接見ます。それ以外の生徒はオンラインでも見られます。発表そのものの評価だけでなく、この朗読劇を生かしてボイスサンプルを作ります。ボイスサンプルは、マネージャーの評価対象になるので、この朗読劇は要になります。
大塚 毎週のレッスンでも生徒たちは変わりますよ。「あれ、先週言ったことがもうできるじゃない!」みたいに。
楠田 発表で人に見られる、人に聞かせるというのは大きな成長の糧になりますね。客観的に誰かから言われたことはそういうふうに聞こえているということだから。自分がこうしているつもりだけど、実際はこうだっていうことをちゃんと教えてもらえるっていうのがいい機会だと思いますね。もっと演技が好きになるかもしれない。なってほしいです。
――最後にこれから声優を目指す人たちへメッセージをお願いします。
大塚 声優になりたいではなくて、「絶対声優になる」という思いを持って来てほしいです。声優の道を、自分の足で立って歩いていくことが大事だと思います。
楠田 今は役者を目指していると思うけど、将来役者になる、ならないに関わらず、一人の社会人として生きていくんだということを考えてほしいです。自分がどう、この社会で生きていくのかということを真剣に考えながら 夢を目指してほしいと思います。遅いスタートの人も、特に役者に関しては 年齢を気にするよりも今まで積んできた経験を役立ててほしいです。経験は一つも無駄にならないので。
下和田 いろんな楽しい生き方がいっぱいあるなかで、パフォーマンスも声優じゃなくても、いろいろあるなかで、今あえて声優を選んで、うちの事務所を選んでくれる方がいらっしゃるとしたら、それってすごくご縁だと思う。自分が選んだということはしっかり自覚して、大事にしてほしいですが、生き方は一個じゃないと思います。いくつか、掛け持っていいと思うんですよ。「私にはこれしかない」じゃなく、「私にはこれがある」という武器にしてくれればいいと思う。武器を育てようぐらいの気持ちで、広く物を見られる人に声優になりに来ていただけたらうれしいです。
大塚 声には人間性がすごく乗ると思うので、普段の生き方も大事にしてください。思いの力は伝わります!
本科では落語のレッスンも!
さまざまな分野から講師陣を呼んで表現力を鍛えるのがケッケコーポレーション附属養成所の育成方針。落語やお笑いなど、ほかの養成所では学べないかもしれないことまで学べる。難波さんも所属する『落語研究会』は、養成所生も参加できる。参加者からは、「落語のお稽古では、難波さんも生徒。大先輩の取り組み方の違いを間近で見られるのはとても勉強になります」、「落語には声優に通じる要素がたくさんあります」と好評。
代表取締役 養成所所長・難波圭一さんからのメッセージ
『自分がこれからの業界を引っ張っていくんだ』『自分が業界を変えていく』というぐらいの気骨がある人に来てほしいなと思います。これから声優を目指す人たちが声優になる頃にはアニメーションももっと変わっているでしょう。時代が変わっていくなかでそのニーズに応えられる人でないと、声優として生き残っていけない。未来をいつも見つめていられる人でなければならないのです。今を見て、そこを目指してしまう人があまりにも多いので、もっと先を見てほしいと思います。うちの養成所のカリキュラムは、そこに集まった人や時代のニーズに合わせて作っています。一緒にこれからの業界を作っていく、そういう気持ちの人に来てほしいなと思います
入所案内
ケッケコーポレーション附属養成所
【所在地】
〒151-0063
東京都渋谷区富ヶ谷2-3-6 WAKEIビル2F
【アクセス】
東京メトロ千代田線
「代々木公園」駅 1番出口徒歩約7分
小田急線「代々木八幡」駅 南口徒歩約7分
★スクールの詳しい情報&資料請求はこちらから
HP:http://www.kekke.co.jp
TEL:03-3460-5443(平日11:00〜17:00)
【応募資格】
中学生以上の健全な男女
※未成年者は保護者の同意が必要
【選考方法】
一次審査/面接・実技
【期間】
4月~翌年3月 年間約36回(1回3時間)
※この他にも、相談会やワークショップも開催
【定員】
各クラス16名
【レッスン費】
年間合計 396,000円(税込)
(初期費用132,000円+受講料264,000円)
※次期継続の場合は、初期費用減額あり。
※ジュニア料金(18歳未満)はレッスン費110,000円(税込)