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【インタビュー】新曲MVは赤ちゃん!?――村上奈津実さん&田中ちえ美さんのユニットNACHERRYの2ndシングル「My dream girls」はかわいいに全振りした曲に【seigura.com限定】

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村上奈津実さんと田中ちえ美さんからなるユニットNACHERRYが、2月21日に2ndシングル「My dream girls」をリリース! TVアニメ「魔法少女にあこがれて」のオープニングテーマとなっている同曲の制作秘話や、カップリング曲に込めた思い、MV撮影の裏側などさまざまなお話をうかがいました。

ここまでの経験があるからこそ新ジャンルに挑戦!

――2ndシングル「My dream girls」は、NACHERRYとしては非常にめずらしい曲調ですね。

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田中 結成当初からアメリカン・ロックを軸にしていたNACHERRYですが、前作の「テレポーテーション」あたりから「別ジャンルの曲もやってみよう」という話になっていたんです。とはいえ、ここまでかわいいに全振りした曲が来るとは思わなくて、聴いた瞬間は思わず驚いちゃいました。

村上 私は単純にうれしかったです。こういう曲調もそろそろやってみたかったし、ナチェメイト(NACHERRYファンの総称)は好きな感じでしょ?(笑)って思いました。

田中 みんなかわいいのは好きだもんね(笑)。

村上 そう(笑)。今まで発表してきたロックテイストの楽曲もかわいいし盛り上がってくれますけど、こっちも盛り上がってくれそうです。レコーディングでは「今までと同じようなアプローチで歌おうかな? それとも変えようかな?」と悩んでいたんですけど、先に田中が録っていて、それがすごくかわいい感じだったんですよ。

田中 キャラソンとまではいかないですけど、それこそ魔法少女に憧れている女の子になった気持ちで歌えたらなと思っていたんですよね。“アーティスト田中”というよりは、“夢見る少女田中”で歌う、みたいな。そして、「ここを伝えたい!」というポイントは気持ち強めを意識しましたね。

村上 その歌声を聞いたとき、「たしかに、そっちのほうが曲に合ってる!」思ったので、私もかわいいに全振りで歌わせてもらいました。特に、AメロとBメロは今までのNACHERRYにはない歌い方だと思います。でも、サビに入ると私たちの声の重なり方や声に芯があるところが、「やっぱりNACHERRYらしいな!」と感じましたね。自分で「芯がある」っていうのもあれなんですけど(笑)。

――また、MVではダンスが多めでしたね。

田中 こういったかわいい系の曲の踊りは今回が初めてです。正直なところ、結構苦戦しましたね。あと、MVでは要所要所でバチッと揃わないとズレているのが目立ってしまって。そういうところを合わせるのに時間がかかりました。

村上 そもそも、フルで振りがついている曲は今回始めてだったからね。覚えるのも撮影するのもだいぶ時間をかけた気がします。

田中 ただ、この曲は踊りが欲しいよね! ハートを作るところとかもすごく可愛いですし、ファンの人にもやって欲しいなと思っています。


Dance Video

――ちなみに、先ほど言っていた「バチッと揃わないと」というのは、サビ頭あたりでしょうか?

田中 そうです。でもそれだけじゃなくて、「この歌詞のところの手の角度」とか「足の開き具合」とか「前後の並び方」とか、細かくしっかり揃えていました。

――また、アップで表情を作るカットも多かったですね。

村上 そう、今回アップが多かったんですよ。だからかわいい衣装を着てかわいい気持ちで歌うというだけじゃなくて、仕草や表情も思いっきりかわいくしていました。もう、この1日は「ラブッ!」みたいな気持ちでいたよね?

田中 うんうん!(笑)

村上 「私たちかわいいもんっ!」って思い込んで(笑)。

田中 「テレポーテーション」のMVは、ナチュラルな画がほしいということで、むしろ「演技しないでください」くらいのテンションだったんです。だけど今回はガラッと変わって、とことんかわいく。監督からは「赤ちゃんみたいにやって!」と言われましたね。前作とのギャップで頭が混乱しそうになりましたけど、曲自体はわかりやすくかわいいので、やりやすかったです。


Music Video

――撮影の合間はどんなふうに過ごしていましたか?

村上 大体ダンスの練習をしていたよね?

田中 うん! あと、虫が多くてずっと田中が不機嫌でした(笑)。

村上 そうだった!(笑) メイクルームにも出たし、私たちが踊る部屋にも出たんです。カメムシみたいな虫が。

田中 山の中にある建物で撮影したので、虫がいるんだろうなと覚悟はしていたんですけど、山の虫って大きくて……しんどかったです……。なんでなっちゃん平気なの? そこにおるやん!って感じでした。

村上 殺されはしないからさ。

田中 だから、撮影中はきゅるんきゅるんしていましたけど、カメラが止まった瞬間虫から逃げたり怯えたりしていました。そういう意味では、オンオフはやばかったかも(笑)。

――ちなみに今作のタイトルにちなんで、「付き合いたい!」と思うほど理想的な女性声優さんはいますか?

田中 どうだろう……? 田中は、自分で自分をおすすめしないですね。よく「サバサバしてそうだよね」と言われるんですけど、たぶん重いんですよ。例えば、今はなっちゃんとも友達だから良いけど、付き合うとなると「なんで返事くれないの?」って気になっちゃう気がする。

村上 あ、そうだね。私、連絡とかは誰であっても最低限しかしないタイプかも。

田中 だからなっちゃんは友達が良いの! なっちゃんは誰がいいとかないの?

村上 えっ、みゆたん(久保田未夢さん)とか?

田中 えー! みゆたんは高嶺の花過ぎない!?

村上 でもすごく惹かれるよね。すべてを知りたい人。恐れ多いんだけど。

田中 あと、『4人はそれぞれウソをつく』で共演した潘めぐみさんと佐倉綾音さんは理想の女性です。お二人共スペック高すぎるので、「自分がいなくてもなんでもできちゃうだろうな……」って病みそうだけど。

村上 たしかに、そこまで行くと我々の精神年齢が伴っていない感じするね。もう少し大人な“俺”になってからめぐり逢いたいかも。

田中 結局、決められないです!(笑)

 

今作は2人の成長と絆も感じられる充実の1枚に

――カップリング曲「Now」は、デビュー曲「フォーチュンテラー」の続きを描いているそうですね。

田中 そうなんです。なので、聴き比べながら楽しんでいただけると嬉しいですね。そうしたら、デビュー当時の我々のことを思い浮かべて、エモい気持ちになってもらえると思います。で、最近知ってくださったファンの方は、「そんな思いがあったんだ」と捉えられると思うので、いろんな角度から今のNACHERRYを知ってもらえたら良いなと思いますね。

村上 〈めちゃめちゃにコードを鳴らして ぶつけていた あの頃〉とか、〈ぶかぶかの袖をまくって 笑って泣いた日々は〉という歌詞からは、当時の私たちを感じ取ってもらえるはずです。あの頃は、本当は怖いのに強がっている感じがあったんですよ、正直。でも今は、いろいろ経験して視野が広がって、少し大人の落ち着きを持てるようになりました。なので、間違いなく今だから歌える楽曲になっています。

――とすると、レコーディングはいかがでしたか?

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村上 難しかったことはなくて、案外すんなり楽しく歌えました。唯一苦労したのは、英語かな。山森(大輔)さんが事前に録音してくれた音声を聴いて、発音を練習してからレコーディングに挑みました。それ以外は、今まで培ってきた経験を活かして歌った感じです。

田中 今の私たちを歌った曲だから、あえて何も言われなかったんだろうね。

村上 うんうん、そうだね。

田中 だからあえて、今歌えるものをシンプルに録った曲になりました。「フォーチュンテラー」のときは、1曲録り切るのにめちゃくちゃ時間がかかったし、めちゃくちゃディレクションも多かったんですけど、「Now」に関してはほぼなし。


――デビュー当時のインタビューでは、とにかく緊張したとお話していましたが。

田中 レコーディングに緊張はもうないかな?

村上 そうだね。あと、インタビューも緊張しなくなりました。

――曲を通して成長を感じる、貴重な機会になりましたね。では、そのほかにも成長を感じる瞬間はありますか? 例えばライブとか。

田中 1stライブのときは、振りがない曲の動き方が分からなくて。結局動けないままカラオケみたいなノリ方をしていたんです。たぶん、「うまくノれないとかっこ悪いよな」、「ださくなっちゃったらどうしよう」と気にしていたんですよね。だけど、ふとした瞬間に「めっちゃ動いてみよう!」と思い切ってみたんです。「体がノったなら、それでいいんだ!」って。そうしたら吹っ切れた気がします。2ndからは、普通に楽しくノれました。

村上 私も、NACHERRYのライブに限らず「ここはフリーで」と言われたところは何すればいいか分からなかったんです。真面目にやっているつもりなんだけど、おかしな動きになりがちでみんなが笑い出す……みたいな時間が生まれちゃって。だから、「ここはこの歌詞合わせて手を動かそう」とか、歌詞とリンクした動きを考えてみたこともあったんですけど、そこまで堅苦しく考えちゃうと今度はそれに囚われて自由が奪われてしまうんですよね。実際は、素直にリズムにノれば良かっただけなのに。

――活動の中で、そこに気付いたと。

村上 はい。身体を音楽に任せるくらいの気持ちのほうが、自然に動くんですよね。まだちょっとおかしい所はあるかもしれないけど、ちょっとずつ分かってきて自信に繋がりつつあります。苦手意識はなくなりました。

――そして、もう一つのカップリング曲についても。「destiny」は、文字通り運命をテーマにした楽曲で、自分と相手のことを歌っています。

田中 私にとって、この“相手”はなつみですね。

村上 うん、我々の曲ですね。

田中 私たちがお互いのことを思えるように、運命の存在を思って聴いてくれたら嬉しいです。

村上 そうだね。私は、楽曲いただいたときから田中のことが頭に浮かびましたし、聴いてくださっている方にとってもこういう人はいるんだろうなと感じました。

田中 うちの両親は今でも週末になると2人でドライブに行くくらい仲良しなんですけど、お父さんとお母さんも、そういう存在になるんだろうなと感じます。あと、この曲を作詞作曲されている山森さんと岡田(マリア)さんもご夫婦だから、この2人にも当てはまるんだろうなとか。

村上 恋人よりも深そうだよね。家族みたいな関係というか。

田中 そうそう。でも歌うのが難しかったよね。

村上 うん! しゃくりが多くて、テクニック的に難しかった。

田中 歌詞が入ってきやすくて気持ちは乗るんですけど、テクニックがね。歌っているとき意識が違う方向にいっちゃうとしゃくりが薄れちゃうので、「もう一回」って。そこは苦労しました。


――では改めて、お二人にとって今回の2ndシングルはどんな1枚になりましたか?

田中 今まではアメリカン・ロック1本に絞っていたけど、今は「My dream girls」というジャンルも選択できるようになりました。それに、「destiny」では私たち2人ともハーモニカの演奏に挑戦していて。

――へえ! そうなんですね。

田中 そういった意味での初挑戦もできました。なので……今までのNACHERRYと新しいNACHERRYをセットでどうぞ!みたいな1枚ですね。いろんな要素をうまく混合できました。

村上 そうだね。ナチェメイトが喜んでくれそうな「Now」や、絆を確かめ合うエモい「destiny」も入っていて、収録されているのは3曲だけだけど、満足度はすごく高いんじゃないかなと思います。「My dream girls」は、タイアップしたアニメの方も人気で、動画の再生数もすごいことになっているらしくて。それだけいろんな人に聴いていただける楽曲になっているのも嬉しい。この先ももっともっと多くの方に聴いてもらいたいです。

 

取材・文/松本まゆげ

profile

NACHERRY(ナチェリ)
声優として活躍中の村上奈津実と田中ちえ美がユニットを結成し、Lantisよりアーティストデビュー。ユニット名「NACHERRY(ナチェリ)」は、自身の名前「奈津実」と「ちえ美」をかけ合わせ、“さくらんぼのように2人でひとつ。楽しいことは2倍楽しんで、足りないところは補い合おう!”という想いで、2人が名付けた。NACHERRYは、『好きなものに真っ直ぐな、遊び心を忘れない少女のように。ずっとずっと、ワクワクする。』というコンセプトのもと活動。カラフルでポップな2人が、ポジティブで力強いアメリカンロックを歌い、ワクワクを届けます。

information

NACHERRY 2ndシングル
「My dream girls」
好評発売中

M1.My dream girls
作詞・作曲・編曲:Motokiyo

M2.Now
作詞:岡田マリア / 作曲・編曲:永井正道

M3.destiny
作詞:岡田マリア / 作曲・編曲:山森大輔

NACHERRY
【NACHERRY盤】
価格:2,750円(10%税込)
仕様:CD1枚 Blu-ray1枚
[Blu-ray]
01.「My dream girls」Music Video
02.Music Video Making

NACHERRY
【魔法少女にあこがれて盤】
価格:1,650円(10%税込)
仕様:CD1枚

 

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