諏訪ななか

【インタビュー】アニメ『精霊幻想記2』のエンディングテーマ! 諏訪ななかさんコンセプトミニアルバム『足跡が紡ぐ世界』インタビュー【声グラweb限定】

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諏訪ななかさんが1年半ぶりとなるミニアルバムをリリース。『足跡が紡ぐ世界』というタイトルで、季節の移ろいや一歩一歩踏み出していく前向きな気持ちを感じさせる一枚となっています。そこで、諏訪さんご本人に制作の裏側を語っていただきました! さらに、今の時期にぴったりな話題も……?

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リード曲「春待歌」は、サビが引き立つように歌いました

――今作のテーマは「季節の移り変わり」とのこと。どんな経緯で決まったのでしょうか?

最初は、「“花”をテーマにしたいな」となんとなく考えていたんです。だけど少しずつ曲を集めていって歌詞を見たりするうちに、「花というより、“季節”なのかも」と思うようになって。最終的に今の形になりました。なので、テーマを軸に曲を選んでいったのというよりは、曲を集めていった結果、季節をテーマにすることができたという感じですね。

――曲選びはどのように進めましたか?

「テーマを決めなきゃ」と意識したりはせずに、いつもどおり、いくつか候補を出していただいて、その中から自分が好きな曲を純粋に選んでいきました。最初は歌詞も仮の状態なのでメロに比重を置いて選びましたね。

――直感で、ということですね。

そうですね。かなり直感重視です。あまりにも似た曲調ばかりにならないようには意識しましたが、「春待歌」、「My Step」、「World of Words」、「花言葉」の4曲を選んだ時点では、そこまでバリエーションを出すことを意識してはいませんでした。最後の収録曲になった「連なって」に、全体のバランスを取ってもらった気がします。

――では、レコーディングした順番に各楽曲のことをうかがいます。TVアニメ『精霊幻想記2』のエンディングテーマとなっている「春待歌」を最初に聞いたときの印象は?

これまで私が歌ってきた曲にはあまりない世界観だなと思いました。しかも歌ってみたら、第1期のエンディング(大西亜玖璃さんの「Elder flower」)と雰囲気がリンクしているようにも感じられて。けっこうダークな印象でしたね。ただ、歌詞は前向きで。特にサビは曲調も相まってすごく盛り上がるので、Aメロ、Bメロとの対比を意識しながら、サビが引き立つように歌いました。Bメロまではテンポが速くて、サビで少しゆっくりになるので、そのテンポの違いでサビが目立てばいいなと思っていましたね。

――また、MVでは袴姿を見せてくれました。

袴を着ることはなかなかないので、新鮮でした。和装って、するとしても浴衣くらいじゃないですか?

――そうですね。袴は手間がかかりますし。

そうなんです。だから着るまでわからなかったんですけど、とにかく両脇の下のあたりが締め付けられるんですよ。で、腕の可動域も狭くなって真上に手を上げられなくて。影が終わるまで、ずっとこのままなんだな……?」って(笑)。慣れるまでは大変でした。とはいえ、“赤い糸”や“桜”など曲の世界観にあわせたセットを作り込んでくださって雰囲気のあるMVになったなと思っています。

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秋は誕生日の季節。栗のお菓子を食べて紅葉を見たい!

――「My Step」も、前向きで明るい歌詞ですね。

私の楽曲は私じゃない誰かを主人公にしたものが多いですが、この曲には私自身の気持ちが詰まっています。私とファンの皆さんとの関係を歌詞にしてくださいました。

――ということは、自分の思いを作詞家さんと共有したのでしょうか?

実は何も伝えていないんです。何も言わずともくみ取った歌詞にしていただけて。この曲を作ってくださった松坂康司さんは、アーティストデビューの頃からお世話になっている方なので私の気持ちをわかってくださったのかもしれないですね(笑)。特にDメロの〈(一歩一歩)近づいたね (弾む鼓動)高鳴ってる〉という歌詞は、私のデビュー曲で松坂さんが作ってくださった「So Sweet」の歌詞とリンクしていて、軌跡を感じられるところが好きです。ライブでもすでに披露していて、個人的にはその瞬間に完成した曲だと思っています。聴いてくださったファンの方たちが、「この曲、好き!」と言ってくれているのでうれしいですね。

――続いて、「World of Words」について。これは難しそうな曲ですよね。

そうなんです! 楽曲を選んでいるときは気づかなかったんですけど……転調が多いこともあって、歌ってみたら「あ、難しいかも」と。たくさん聴いては歌うを繰り返して、なんとか慣れていきました。結局のところこういう曲が好きなので、難しいかどうかよりも「楽しそう!」という気持ちで選んでしまうんですよね(笑)。

――また「花言葉」は、夏の景色が広がる明るくてかわいらしい楽曲です。

明るい曲ですよね。「My Step」も明るいですが、このアルバムのなかでいちばんの明るさを担っているのは「花言葉」だと思っています。

――最後のほうの、希望にあふれた歌詞が素敵ですよね。そこに諏訪さんのかわいらしくて透明感のある歌声が乗って、癒やしも与えてくれます。

そういう歌い方になったのは、まさに楽曲がかわいくて癒やされる雰囲気だったからだと思います。歌声って、曲のイメージにかなり引っ張られるんですよね。

――そして、最後に選んだという「連なって」は、バンドサウンドでかっこいい楽曲です。

「春待歌」もかっこいい曲ではありますけど、また系統が違うんですよね。特に、テンポが速いところが自分好みで! 5曲のバランスを考えて選んだ曲ではありますけど、つくづく私は速い曲が好きなんだなと思いました(笑)。でも、この曲も歌うのが大変で……。特にサビはブレスを入れるところがあまりなくて、レコーディングで試行錯誤したのを覚えています。大変でしたけどやりがいがある曲でした。

――デビュー間もない頃は、諏訪さんといえばかわいい曲というイメージでしたが、ここ数年でクールな曲も増えましたね。

そうですね。実は当初から「かっこいい曲が好き」というファンの方は多かったんです。最初はそういった方面の曲は少ししかなかったのに(笑)。待ってくれている方がいるならもっと歌ってみようかなと思って、徐々に増やしていきました。

――ファンの方がいたからこそ、挑戦しようと思えたんですね。

そうですね。かっこいい曲ってパワーが必要だから、ライブで歌うのが大変で。最初のうちはセットリストにあまり入れられなかったんですけど、歌うとファンの方にも喜んでもらえるし、すごく盛り上がるんです! なのでライブでも披露する場面が増えていって、今に至ります。

――今作のテーマにもなっている季節に関するお話しもうかがえたらと思います。『足跡が紡ぐ世界』がリリースされる頃には秋も深まっている時期。諏訪さんはどんなときに秋を感じますか?

長袖を着られるようになったとき、ですかね?(笑) 去年は、誕生日当日(11月2日)に半袖を着ていたんです。そんなことって今まではなかったから今年はまた長袖を着られていたらいいなと思いますね。

――食べ物で秋を感じることはありますか?

栗やさつまいものお菓子がお店に並んでいるのを見たとき、秋だなって思います。なんていう名前のお菓子だったか思い出せないんですけど……栗の形のパッケージで、中身が3つくらいしか入っていないお菓子があって、それは見つけたらめっちゃ食べます。ほぼ栗みたいな味で、おいしいんですよ! 毎年夏の終わり頃から発売されるので今年はすでに食べました(※取材は9月中旬)。なのに名前が出てこない……(笑)。

――思い出したらぜひ教えてください(笑)。では、秋に行ってみたい場所はありますか?

紅葉を見たいです。少し前にテレビで「今年は紅葉の見頃が早まりそう」と言っていたので、見に行けるかは微妙ですけど。欲を言えば、京都にある名所を巡ったりしたいですね。遠いし人が多そうですけど、きれいなんだろうなぁ。

諏訪ななか

 

【Profile】

諏訪ななか
すわななか●11月2日生まれ。ステイラック所属(業務提携)。主な出演作は、アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(松浦果南)、『新米錬金術師の店舗経営』(ケイト・スターヴェン)、『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』(ユイ)、『IDOL舞SHOW』(羽美野りさ)ほか。

【information】

●初回限定盤CD+DVD COZX-2126~7
税込¥3,300(税抜¥3,000)

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●通常盤CD
COCX-42372
税込¥2,640(税抜¥2,400)

<CD収録内容>
01 春待歌
02 花言葉
03 World of Words
04 連なって
05 My Step
06 春待歌(Instrumental)
07 花言葉(Instrumental)
08 World of Words (Instrumental)
09 連なって(Instrumental)
10 My Step (Instrumental)

<DVD収録内容>
「春待歌」Music Video/メイキング映像

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【諏訪ななかMUSIC OFFICIAL SITE】https://columbia.jp/suwananaka/

取材・文/松本まゆげ