涼本あきほさんと結名美月さんが超至近距離で生朗読を披露！『声優のささやき』夜の部レポート

人気声優２名の本気朗読を〈8K3DVR映像〉×〈ハイレゾ立体音響〉により、キャストがまるで目の前にいるかのような体験ができる映像コンテンツ『声優のささやき』。その企画第１弾として、涼本あきほさんと結名美月さんのお披露目イベントが10月12日（土）に開催された。昼夜二部構成のうち、ここでは夜の部の模様をレポートする。

『声優のささやき』は創刊30周年の声優専門月刊誌『声優グランプリ』×VR映像プラットフォーム『VR MODE』×音響メーカー『KORG』の共同プロジェクト。シナリオはイラスト付き小説が読めるゲーム小説サイト『TapNovel』が全編オリジナルエピソードを制作しており、涼本さんと結名さんは10キャラクターを演じ分けた。

開演時間を迎えると、全員がヘッドマウントディスプレイを着用し、ＶＲ映像鑑賞が行われた。涼本さんと結名さんが演じるキャラクターの声に酔いしれるファンもいるなかで、アニメーションが終わると、ステージには涼本さんと結名さんが登場し、イベントが本格スタート。「こんばんは〜！」と元気よく挨拶した後、結名さんが「映像はいかがでしたでしょうか？」と問いかけると、会場からは大きな拍手が起こる。映像に思わず反応しているファンを見て、2人が声を揃えて「可愛い」とこぼす場面も。

最初のコーナーでは2人が担当したエピソードを紹介。エピソード1「“オフィスラブ”で食い違うふたり」について、昼の部ではオフィスラブ肯定派か否定派かについて議論したそうで、結名さんは「別にいいんじゃないですか」とニヤリ。それに対して涼本さんは「女性声優の反応じゃない！（笑）」と笑みを浮かべつつも、長くお世話になっている現場のスタッフさん同士が結婚したことを思い出し、「否定してはいられないですね」と発言を撤回した。エピソード2「夢見がちなふたり」では、『声優グランプリ11月号』での2人のインタビューですれ違いが起こっていることを結名さんが涼本さんに詰め寄り、エピソード3「しっかり者なふたり」ではエピソードの内容にかけて、学生時代以前の友人関係について振り返った。エピソード4「感想が真逆なふたり」の振り返りでは、自分のことをネガティブでつい深く考えてしまうと語る結名さん。ポジティブ思考な涼本さんは「人間としてそこで深みが出る気がします」とポジティブな回答をすると、会場からは「おー！」という声とともに拍手が起こった。

収録中のトラブルエピソードについて、結名さんは「すごい楽しい収録だった」と振り返りつつも、トラブル満載だったそう。収録中に上から波長の合った足音が聞こえてきてしまい、確かめると１個上の階がダンススタジオであることが発覚。そのため音が聞こえないタイミングを見計らって収録したことを明かした。その他、停電してしまったり、エアコンが使えないことから汗だくになったり、過酷な収録現場だったという裏話も。虹色のカクテルをテーマにミステリが描かれるエピソード5「最高で最悪なふたり」については、誕生日のサプライズエピソードで盛り上がった。

ここからはエピソード1「“オフィスラブ”で食い違うふたり」の逆キャスティングバージョンで生朗読が行われた。『VR MODE』では見られない、2人の演じ分けにファンはじっくりと耳を傾けながらも、オリジナルとの違いを楽しんだ。観客とのあまりの近さに結名さんは「緊張しちゃった」と明かしつつも、小さい箱ならではの距離感を楽しんでいた様子。

続いてのコーナーでは、ファンから寄せられたセリフを2人がその場で囁いていく。結名さんが選んだ「美月とあきほ、どっちを選ぶの？」のというセリフには選んだ本人もタジタジ。ファンから寄せられたささやきセリフはどれも個性的なものばかりが揃ったが、中でも「あなた、あの祠壊したの？」というSNSで話題のトピックに触れたセリフが印象的だった。セリフに関連して好きなラーメンや宝くじのエピソードなど、2人の仲睦まじいトークを繰り広げる。

エンディングでは結名さんが「いつも応援してくださりありがとうございます。あきちゃんと一緒にイベントができて良い思い出になりましたし、朗読のお仕事もできて嬉しかったです」と明かし、涼本さんは「結名さんと二人でお仕事できたのがすごく嬉しいですし、結名さんにはデビュー時からお世話になっているので、こうやってひとつのコンテンツを作れたり、お芝居を一緒にできて幸せです」と笑顔で語り、集まったファンの方への感謝のメッセージとともに、イベントを締めくくった。

なお、涼本さんと結名さんが第1弾を担当した『声優のささやき』の映像はVR映像プラットフォーム『VR MODE』にて販売されているので、ぜひチェックしてみてほしい。

文・川崎龍也