小野大輔さん、日野聡さん、岩田光央さんによるオトナの朗読劇『あぶな絵、あぶり声~霞~ reprise』イベントレポートが到着!

声優・岩田光央さん、イラストレーター・ライターいしいのりえさんによるユニット「カナタ」の朗読劇『あぶな絵、あぶり声~霞~reprise』の東京公演が4月20日に初日を迎えた。今作品は2017年4月に公演された『あぶな絵、あぶり声~霞~』の2年ぶりの再演で、前回同様、小野大輔さん、日野聡さん、岩田光央さんの3人が語りを担当。観客は”18歳以上のオトナの女性限定”というコンセプトで開催された。

第一話『始まりの女』(語り:日野聡)は大正時代を舞台に、宮大工をしている主人公の遊女への恋を描いた物語。第二話『叶えたい女』(語り:岩田光央)は戦時中が舞台となり、主人公の町医者が患者としてやってきた女性に恋をする物語。そして最終話『結びの女』(語り:小野大輔)は現代が舞台で、SEとして働くピュアな男と同僚の女性との恋物語。
それぞれ大正、昭和、平成と時代はバラバラだが、全話を通して、時にピュアで時に官能的な”ラブ&セックス”の世界を展開。そこに魂を吹きこんだ3人の迫真の演技に、詰めかけた観客たちは酔いしれていた。

朗読劇が終わり、岩田さん、日野さん、小野さんと、絵と文を担当したいしいのりえさんによるアフタートーク。「この朗読劇は2年ぶり。2人とも(前回公演で)カナタを好きになってくれて、ぜひ再演をやろうと言ってくれたよね」と振り返った岩田さんは、2人に「この2年間で変わったことは?」と質問。日野さんと小野さんは「お互い40代に突入しました」と告白した。「俺もこの2年で40代から50代になった(笑)。そうか、二人とも40代か。酒の量は?」と岩田さんが振ると、日野さんは「減ってますね」と答えた。小野さんは「でも『あぶな絵、あぶり声~霞~』はお酒が飲める公演ですよね。もう昼の部と夜の部の間で飲みたいくらい」とコメント。岩田さんは「それはやめて」と制し、会場から笑いが起こった。

前作から2年の月日を経て、登場人物の描写にもさらに深みが加わったようで、「二人の朗読を聴いていて(登場する)女性の品の高さや所作も見えた」と岩田さん。いしいさんも「前回公演よりも、より(人物の)肉付けがされていた」と証言。ここで岩田さんがいしいさんに「前回と今回、どっちが好き?」と振ると、「ここで『前回が好き』と言ったら、ただ空気の読めないヤツ(笑)。今回の方が、より人間としてできあがってきたと思います」と答えた。岩田さんは「俺たちもカナタを9年やってきて、ここまで完璧な再演は初めて。期待も不安もあったけど、再演っていいものだね。熟成度がね。ぜひ他の作品でもチャレンジしたい」と声を弾ませた。

最後の挨拶で、日野さんは「カナタの持つオトナな雰囲気と魅惑が感じられる空間を、またこのメンバーで再演でき、たくさんの方に見ていただけてうれしいです。残りの公演も、よろしくお願いします」と語り、小野さんは「このメンバーでもう一度やれてうれしい。やっぱり朗読が好きだし、声優が一番朗読できるという自負があります。今回のように大正、昭和、平成の時代を表現するのは、(普通の)舞台だと難しい。衣装もたくさん必要になるし。でも僕らは声の力で時代を超えていけますから」とコメント。最後に岩田さんが「上質な空間の中で、上質な声で、上質な演奏で、上質なイラストで、大人の女性たちに素敵な時間を提供したい――そんな思いで始めました。これからも上質な空間作りをしていきたい。今、朗読劇が増えていますが、われわれはそういう朗読劇の中でもカナタらしいオリジナルのものを続けたいです。来年いよいよ10周年になります。これからもカナタを宜しくお願い致します」と締めくくった。

なお大阪公演は、5/18(土)1部15:00~、2部19:00~、5/19(日)1部13:00~、2部17:00~OBPホールにて開催される。

撮影:草刈雅之

カナタPresents『あぶな絵、あぶり声~霞~ reprise』

絵と文:いしいのりえ
演出:岩田光央
語り:小野大輔 日野 聡 岩田光央
作曲・キーボード演奏:K’suke

【大阪公演】
日程:2019 年
5月18日(土)1 部 15:00 開演/2 部 19:00 開演
5月19日(日)1 部 13:00 開演/2 部 17:00 開演
会場:OBP ホール

企画:カナタ(いしいのりえ 岩田光央)
製作・主催:カナタ製作委員会

カナタWeb Site:https://kanata-official.com/
カナタTwitter:@Kanata6Info