誌面では掲載し切れなかったインタビューも掲載!
ボイスドラマ配信サービス「PAZLE」が、新作ボイスドラマ出演声優オーディションを開催! 福永由里子さんがグランプリを獲得しました。そんな福永さんの受賞記念インタビューとボイスドラマで共演した白井悠介さんとの対談をお届けします! 声優グランプリ4月号には掲載し切れなかったボリュームアップバージョンです!
福永由里子さん受賞記念インタビュー
――撮影はいかがでしたか?
ここまで本格的な撮影は初めてでした! ポーズを的確に指示してくださるので、撮影に慣れていない私でも「奇跡の1枚が生まれているのかも……?」と淡い期待を寄せてしまいました。
――そんな福永さんが、PAZLEのオーディションに応募したきっかけは?
昨年の3月まで養成所に通っていたのですが、事務所に所属できるか否かの最終審査に落ちてしまったんです。なので、所属先を探しつつもちゃんと実績を積んでいきたいなと思い、オーディション情報は常にチェックしていたんです。そんな時、このオーディション情報をXで見つけて応募しました。
――では、もともと声優を目指していたのですね。
はい。高校3年間は、通信制高校に加えて声優の専門学校に通っていて。専門学校から頂いたお仕事も何本かやらせていただきました。で、卒業後に先ほどお話しした養成所に3年間通ったという流れですね。トータルで6年間勉強しています。
――オーディションでは書類審査のほかにテープ審査もあり、オーディション作品『みなちょの初恋』の主人公・みなちょを演じたと思いますが、いかがでしたか?
今思い返すと……当時はまだあまりみなちょをつかめていなかった気がします。〝お芝居〟というよりも〝声色を変えること〟に意識が向いてしまっていたというか。
――オーディション台本には、あらゆる感情のセリフを抜き出すのが定石ですもんね。違いを出すために声色を変えて対応しようと思うのもうなずけます。
ただ、個人的にはそうなってしまったのが悔しいんですよね。もっとやり方があったはずなのに、と。でも、そういう経験をできたことが学びになりました。
――ともあれ、結果は見事合格でした。その時の心境を教えてください。
スーパーでお買い物をしている時に合否のメールが届いたんです。見た瞬間は「あっ、守秘義務!」と思いました(笑)。
――まずそこなんですね。たしかに大事なことですが(笑)。
はい(笑)。その後で自分の拳をグッと握りしめて、いったん感情を抑えて。家にダッシュで帰ってから「おぉぉぉ……!!」と喜びをかみしめました。
――では、現状はまだ誰にも報告できていない状態なんですね(※取材時)。
一応、「とあるオーディションに通過して、お仕事できたよ」と、詳細を伏せた状態で報告しました。母と親友と、高校時代にお世話になった講師に。みんなすごく喜んでくれて、母からは「おめでとう!」「よかったね!」「わーい!」と大量のスタンプが送られてきましたね(笑)。そして……講師からは、「大丈夫だと思ってたよ」というメッセージが届きました。なんでそんなに信頼してくださるんだろう?と不思議に思っていたら、続けて「あなたは素敵な子だから」って。それを見て、もう嬉しくて……! これからも、そう思い続けてもらえるように生きていかなきゃと思いましたね。
――素敵なお話。情報解禁後は、もっと喜んでもらえるでしょうね。
そうですね! しかもお相手の役を演じてくださるのが白井悠介さんで、声優グランプリさんにも載れるなんて……! 私、とんでもない大役をゲットしてしまったのでは!?と一人で震えました(笑)。
――ちなみに、合格後にはボイスドラマのフル尺の収録も行われたと思いますが、いかがでしたか?
収録は掛け合いではなく一人でやらせていただいたのですが、これまで専門学校経由でいただいたお仕事しかやったことがなかったので、学校のスタジオ以外で収録すること自体初めてで。勝手がわからず緊張しましたし、「自分はこんなに何もできないんだ」と無力さを痛感しました。ただ、音響監督がとても熱心に指導してくださる方で、ギャル設定のみなちょのノリを掴みやすくしてくださったんです。例えば、「まず俺がやってみるから、俺に続いて言ってみて」と、反復してくださったりして。おかげで、内面からみなちょになれました。
――最後に、今後どんな声優になっていきたいですか?
「どんな声優になっていきたいか」というより「どんな人間になっていきたいか」という話になるんですけど、今回、こういう形でお仕事をやらせていただいて、人とのつながりって大事なんだなとあらためて実感したんです。芸能のお仕事は、上っ面だけじゃダメだと思うんですよ。「この人に任せたい」と思ってもらえるくらい信頼できる人間力がないといけない。なので、心から信頼してもらえるような人間になりたいですね。これまで応援してくれた講師や、養成所の最終審査に落ちてしまった時に励ましてくれた方々の恩に報いたいと思いますし、「大丈夫」と言ってもらえる信頼も大事にしていきたいですね。
福永由里子さん×白井悠介さんインタビュー

――ボイスドラマ『みなちょの初恋』の、台本を読んだ感想から教えてください。
福永 オーディションの時の印象とは全然違うなと感じました。恐れ多くも、私の雰囲気やお芝居を見てちょっと変えてくださったのかな?と思ってしまうくらいには違いましたね。私が演じたみなちょはギャルという設定なんですけど、台本を読んだ感じ〝実は普通の女の子〟という部分が強調されているように思えて。オーディションの時よりもやりやすいかもと感じました。
白井 僕は、「あ、ギャルだ!」と思いましたね。僕、わりとギャルが好きなので、これはいいぞ!って(笑)。しかも、内面はピュアで恋愛に疎い子だから「こういうギャップのあるギャルが刺さるんだよ!」とうれしくなっちゃいました。僕が演じる男性とたまたま会うシチュエーションには運命を感じますし、実際にこんなことが起きたらときめくだろうなと思いながら読みましたね。
――収録は別々だったそうですね?
白井 僕は、先に収録を終えていた福永さんの声を聞きながら録ったんですよ。
福永 えっ、そうなんですか!?
白井 ですです! 興味津々で聞かせてもらったら、すごくいい感じのギャルでで合わせやすかったです。僕が演じる役は最初、「女性慣れしていない感じで」という演出をいただいていたんですけど、収録を進めるうちに「いや、もっと女性慣れしていていいかもしれない」という話になって。みなちょの言動にドキドキしているようなニュアンスを加えて甘酸っぱさを意識しつつも、余裕も感じさせる男性像を作りました。ドキドキオドオドよりも、「この子ともっと一緒にいたい」という気持ちを大事にしましたね。
福永 そして私は……掛け合いのシーンを一人で収録するのが初めてで。ちゃんと形になっているか不安で仕方がなかったです。それに、みなちょのようなギャルは私のまわりにはいないので、どんなふうに役を作っていけばいいのか、事前準備の段階から不安でしたね。最初は、いろんな作品を観て見つけたみなちょに近い子を参考にするつもりだったんですけど、それだと役のイメージが私の中で凝り固まってしまう気がして。最終的には、陽キャなYouTuberさんの動画にたどり着きました。その方の動画を観ながら「わかるー!」と一方的に会話してみたりして、自分の中にギャルマインドを宿すことを意識しましたね。収録当日はすごく緊張しましたけど、だんだんとつかめていったと思います。音響監督が、私に合わせてマインド重視で演出をしてくださったおかげですね。
――ちなみに、白井さんもデビュー当時は緊張していましたか?
白井 もちろんしていましたし、今もしますよ。緊張って克服できるものではないと僕は思うんです。緊張する自分を受け入れて、緊張しながら演じることに慣れるしかない。そしてそのうえで、自分の持っている力を思いっきり出すことを大事にしたほうがいいと思います。失敗してもいいんですよ! 失敗するものですから、新人は。周りの先輩方もそこはわかってくれていますし、口には出さずとも「頑張って!」と思っているはず。なので、失敗を恐れず思い切り向かっていってほしいですね。
――作品にちなんで、最近ときめいたことは?
福永 シーズンの切り替え時期に、冬用のお布団を洗うため近所のコインランドリーに行ったんです。その道中、信号待ちをしていたら、家のまわりでよく見る野良猫が曲がり角からスッと現れて、しばらく見つめ合うという出来事がありました。その光景がまるで“運命の出会いをしたヒロインと男の子”みたいで、ちょっとときめきましたね(笑)。
白井 やっぱり子供にはときめきますね。うちの子はそろそろ5歳なんですけど、たくさんしゃべれるようになってきたからこそ、子供らしいピュアさや真っ直ぐさを目の当たりすることが増えました。寝る前にふと、「パパ、大好きだよ」と言ってくれたときは、もうときめいちゃって! 「パパも大好きだよ〜!!」と抱きしめました。
――では、福永さんも白井さんに聞いてみたいことがあればぜひ。
福永 喉のケア、ですかね。風邪を引いてしまいそうなとき、どんなケアをされていますか?
白井 予兆があるなら、できることは何でもやりますね。常備薬を飲んだり、葛根湯を飲んだり、内科に行ったり耳鼻科に行ったり。とにかく早めに対処するようにしています。のどを休めるためにしゃべらない、とかも。あとは、普段からマスクをしたり、のど飴を舐めたりするのも大事だと思いますけど、自分の喉の限界値を知っておくのも大事ですね。例えば僕は、いろいろ言っておきながら結構喉が強いので、念入りなケアはそこまでしていないんですよ。だけど、なかにはすぐに喉を痛めてしまう人もいると思うので。プロとして仕事をしていくうえで、自分の喉や体を知っておくべきだとは思います。
福永 なるほど……ありがとうございます! あともう一つ良いですか? 白井さんはYouTubeをされていますが、宅録環境を伺ってもいいですか?
白井 実は僕、全然整っていないんですよ。YouTubeに関しては普通にビデオカメラのマイクでやっていますし、テープオーディションの収録は事務所でやっているので。ただ、なかには防音室をレンタルしたり、家に防音シートを貼ったスペースを作ったりして録っている方もいるみたいですね。マイクも自前で揃えているようなので、フリーで活動していく場合は、いずれにしても多少お金はかかると思います。
福永 やっぱりそうですよね……。
――今後、事務所に所属したいという考えは?
福永 できればしたいです! 一般公募のお仕事だけだと厳しいので。ただそのためにも、最低限の防音環境を作りたいんですよね。今は吸音スポンジを貼り付けた箱に向かって声を発している状態です。吸音シートは高くて手が出ないので。あとは、まだミキシングもできないので、音響関連のYouTubeを観て勉強しているところですね。
――では最後に、ボイスドラマ配信サービス・PAZLEの魅力はどこだと感じましたか?
福永 声優さんやイラストレーターさん、シナリオライターさんなど、各方面のクリエイターさんが力を発揮して、一つのボイスドラマを作り上げていくところが素敵だと思いました。それぞれのピースがうまく噛み合っていくから〝パズル〟なんだなと。それに、ボイスドラマを購入して聴くことで、参加しているクリエイターさんたちにちゃんと還元されるシステムもいいなと思いました。ワンコインなので、ファンの立場で考えてもお財布に優しいですよね。
白井 手軽に気楽にボイスドラマに触れることができるのもすごくいいですね。ボイスドラマって、一作品聴こうとするとけっこうな金額になるものですけど、PAZLEの場合はリーズナブルなうえに、各話サクッと聴けるので。いろいろな方が出演されていますし、入門編としては最適なサービスだと思います。
撮影/アライテツヤ ヘアメイク/齊藤沙織 取材・文/松本まゆげ
キャストプロフィール

ふくながゆりこ●8月22日生まれ。専門学校と養成所で計6年間、声優について学ぶ。現在も声優を目指して活動中。

しらいゆうすけ●1月18日生まれ。EARLY WING所属。主な出演作は、アニメ『誰ソ彼ホテル』(大外聖生)、『異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~』(タクミ・カヤノ)、『「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」Rhyme Anima』(飴村乱数)ほか。
『みなちょの初恋』

明るくてノリが良い、クラスのムードメーカーなギャルのみなちょは、池袋で出会った大学生の優しさに触れ、人生初の恋に落ちる。偶然の再会を重ね、内面を肯定されたことで素直な自分を見いだす。戸惑いながらも一歩を踏み出し、不器用な少女が恋を通して成長していく姿を描くピュアな物語。
『みなちょの初恋』はこちら!
https://pazle.click/contents/minacho-koi
PAZLEとは
PAZLE(パズル)は、日本が世界に誇るサブカルチャーを、声で体感できる新しいボイスドラマサービス。オリジナル脚本と魅力あふれる声優の演技がリスナーを物語の世界へ導く。ボイスドラマの配信以外にも、PAZLE作品の制作裏話やミニゲーム、視聴者からの質問コーナーを出演声優がお届けする“PAZLE Talk”や、PAZLEキャラクターのオリジナルグッズを販売するPAZLE SHOPがある。










