清水香里

子役から声優へと進んできた清水香里さん。最初はつらいことも多かったけど、演技をする楽しさに気づいたキッカケとは?

プロフィール

しみずかおり……5月21日生まれ。フリー。主な出演作はアニメ『マリア様がみてる』(二条乃梨子)、『ななついろ★ドロップス』(八重野撫子)、『らき☆すた』(田村ひより)、『魔法少女リリカルなのは』(シグナム)ほか。

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正解もゴールもないのが声優の世界です

声優になったきっかけを教えてください。

私は子役からこの世界に入ったので、最初の動機は思い出作りだったんです。ポスターかなにかに写って記念に残ればいいねっていうつもりだったのに、「この世界って楽しいじゃないか」で十数年が経ってしまいました。

現場で苦労されたことなどはありますか?

アニメ作品に関してはいきなりアフレコ現場デビューという形になってしまったんで、最初はどうやって絵に合わせて演技すればいいのかまったく解らなかったんです。とりあえず台本を1冊分丸暗記して、絵の動きを全部覚えて、演じるキャラクターの口が開いた瞬間にしゃべるという作業を繰り返してました。1クールが終わるころになって、やっとフィルムに入っているタイムコードの意味が解って、「ああ、そういうタイミングを計るためのものだったんだ」って感動しました。

声優の仕事の魅力とは?

じつは演じることが楽しいって思えるようになったのは、デビューして3年くらい経ってからなんです。それまでは、現場では解らないことだらけだし、演技もきちんとできてないし、オンエアを見ても私の声だけ浮いてるし、つらいことだらけでしたね。でもアフレコという作業に慣れてきたら、やっとキャラクターがつかめるようになって、「こういう表現もあったんだ」「このシーンはこんな解釈もできるんだ」みたいな発見ができるようになって、どんどん面白くなってきましたね。解るようになったらなったで、ゴールが見えなくなったんですが(笑)、裏を返せばつねに新しい発見があって上を見ていけるということなんです。そういう正解もゴールもないというところが、一番の魅力なんじゃないでしょうか。

最後に声優になりたい人へのメッセージをお願いします。

私がいわれたことなんですが、「恋愛でも何でもいろいろな体験をしないと裏付けのあるリアルな演技はできないから、とにかく何でも経験をしてみなさい」ということです。失敗をしてもそれが次の演技の糧になるお仕事なので、すべてのできごとを前向きにとらえて頑張ってほしいですね。

(取材:2009年)

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