フレッシュな声優の現在、過去、未来を年表形式で紹介していく『声優未来予想図』。今回はTVアニメ『ピンポン』のペコ役で声優としてデビューした片山福十郎さんが登場! 歌舞伎囃子の名取という異色の肩書きをもつ片山さんはどんな未来を思い描くのでしょうか!?
Profile
かたやまふくじゅうろう●11月4日生まれ。フラッシュアップ所属。幼少期より歌舞伎の囃子方として舞台に立つ。住田流、名取「住田福十郎」として活躍する一方で、TVCM、ミュージカルなどにも出演。ほか、コンセプチュアル写真集など。
片山福十郎’s LOOK INTO THE FUTURE
声優と邦楽の世界の橋渡しができる存在になりたい
Fukujuro’s PAST
2歳
お囃子を始める
父親である住田長十郎師より、歌舞伎のお囃子の手解きを受ける。その一方で、空いた時間ではTVにかぶりつくような子供でした。
5歳
偉大なる師との共演
人間国宝である故・寶 山左衛門師と共演。これがどれだけすごいことかを理解していなかったので、演奏の最中も緊張していなかったんです…。純粋な感性のみで演奏していたため、そのときの映像を改めて見るとすごいなって思います(笑)。
13歳
アニメやゲームに没頭
お囃子の演奏をだんだん「理論的」に捉えられるようになってきましたが、プライベートではむしろアニメやゲームに熱中! 『クレヨンしんちゃん』や『サザエさん』など、日常を描いた王道アニメが大好きでしたね。
17歳
事務所に所属
高校2年生のときに現在の事務所に所属。活動の幅を広げつつ、お囃子の修練も続けていました。趣味の分野では深夜アニメも観はじめたころですね。
18歳
お囃子での新たな一歩
名取(一定の技能を習得したことで師匠より芸名を許されること)によって住田流「住田福十郎」としての活動を開始。たくさんの舞踏会、演奏会に出演しました。
21歳
『ピンポン』で声優デビュー!
知らないことばかりの現場の中で日々勉強。ガヤでペコとはまったく違ったお芝居をすることにも楽しさを覚えました。
Fukujuro’s FUTURE
25歳
まったく違う役柄に挑戦する
ペコとはまったく違ったイメージのキャラクターを演じてみたいですね。かっこいい二枚目はもちろん、主人公の上司のような役でも、ジャンルを問わずにチャレンジして、いろいろなことをやってみたいですね。少しでも多くの経験を積んで貪欲に成長を!
28歳
業界の垣根を越えた企画を
声優としての足場が固まったところで、二次元と邦楽という“これまでにないコラボレーション”を開拓。ライブや別の作品とのタイアップなど、自由な発想でいろいろな可能性を探っていきたいです。
30歳
「邦楽」を二次元に輸出
自身の活動を通じてお囃子の魅力を若い人に浸透させることで「邦楽」を多くの人に見直してもらう。現時点ではほとんどの若者が認識していないお囃子を、みんなが知っている文化へと建て直したいです!
40歳
ムーブメントの第一人者に
お囃子と声優との架け橋として精力的に活動。役者としても円熟し、「このお仕事を頼むなら片山くんにお願いするしかない!」と言われるくらいの存在になっていたいですね。
片山福十郎を知る10の質問
性格をひとことで表すと?
褒められて伸びるプラス思考の持ち主です。明るくて大雑把ですが、具体的な指針を決めて行動していくタイプだと思います。
得意なスポーツは?
バドミントンと卓球が得意です。テニスは例外ですが、ラケットを使うスポーツがしっくりくるのかもしれません。
尊敬する人物は?
アーティストでは桑田佳祐さん。邦楽の世界では人間国宝の堅田喜三久先生。堅田先生はいつも鋭いセンサーを張られているのにフランクなんです。そこがすごくかっこいいんですよ。
休日の主な過ごし方は?
最近はアニメやゲームを見漁っています。勉強も兼ねて今までセーブしていた欲求を解放しています(笑)。また、ゲームセンターに行くのが最大のストレス解消法ですね。
好きな漫画は?
王道ですが、『週刊少年ジャンプ』を毎週楽しみに生きていました(笑)。『遊☆戯☆王』や『アイシールド21』が連載されていた頃がいちばん夢中になって読んでいたなと思います。
好きなゲームは?
『ドラクエ』のようなRPGも大好きなんですが、それ以上に好きなのは『三国志』系の作品。シミュレーションからアクションまで網羅しています。アーケードゲームの『三国志大戦』シリーズはやり込んでいて、何度か公式の東京エリア大会に出場した経験もあります!
ニックネームは?
“ふくちゃん”で通っています。これはきっとこれからも揺るぎません。
行ってみたい場所は?
伊勢神宮です。パワースポットとしてすごいという話を聞くので、日本人としてはぜひ一度行ってみたいと思います。また海外の渡航経験がないので、海外もいつか!
長所だと思う部分は?
ミスをしてもあわてません。これは普段から舞台に立っていることの賜物だと思います。
座右の銘
「なんとかなる(する)」。どんなに厳しい状況でもプラス思考でがんばればなんとかなることが多いので。
From 片山福十郎
片山福十郎
声優初挑戦でわからないことばかりですが、自分なりに考えて制作陣が求めるイメージに近いペコを表現できたら、という一心で演じさせていただきました。一度観たらそのまま最後まで観たくなるような面白さがある作品なので、ぜひ一度『ピンポン』をチェックしてみてください。そのうえでペコを気に入っていただけたらうれしいです。