中川亜紀子

8/25 21時から『LUCKY FARM +』特別生配信が決定!パーソナリティーの中川亜紀子さんを独占取材!

中川亜紀子
期間限定で番組公式グッズのリリースも!

かつて東海ラジオで放送されていた人気番組『中川亜紀子LUCKY FARM(ラッキーファーム)』(1997年4月〜1999年6月)。惜しまれつつ終了した伝説のアニラジが、2021年12月1日にツイキャス生放送で限定復活。その後、クラウドファンディングにて有志より資金が集まり、2021年3月1日に『中川亜紀子LUCKY FARM +(ラッキーファームプラス)』として完全復活を遂げ、現在も好評配信中だ。22年越しの復活劇やあの頃の話など、中川さん本人にお話を伺った。

ラジオをやるという夢を叶え、1997年に念願のソロ番組がスタート

中川亜紀子

――TVアニメ『マクロス7』の花束の少女役で声優デビューして以来、さまざまなラジオ番組でもご活躍されてきました。
昔からラジオをよく聞いていて、特に中高生の頃に聞いていた斉藤洋美さんの『ラジオはアメリカン』は、公開録音にも頑張って一人で行ったくらい大好きな番組でした。その頃から「私、絶対ラジオやるんだ!」と思っていましたね。

――その夢を見事に叶えたんですね。
私、思い込みが激しくて(笑)。

――そして、1997年4月からはいよいよ『中川亜紀子LUCKY FARM』が始まります。
初めて一人でパーソナリティーを務めさせていただいた番組が『LUCKY FARM』です。自由にしゃべらせていただいて、本当に楽しいお仕事でした。今年の3月から『LUCKY FARM +』が始まったのを機に少しずつ当時の同録テープを聞いているのですが、あの時代だから許されたであろうこともたくさんあって……(笑)。もちろん当時も放送禁止用語などは相当厳しかったので、ときどき録り直しもやっていましたけど、今はこのワード自体が厳しいだろうなとか、今の時代ならプチ炎上しちゃうかもとか、いい意味で緩かった時代だったんだなと改めて思います。

――当時はSNSなんてなかったですし、リスナーが発信する機会はほぼゼロでしたしね。
そもそも炎上する場がないわけですもんね。

――ちなみに当時は、あらかじめしゃべることを頭に入れてから臨んでいたのか、それともその場のノリが多かったのでしょうか?
リスナーの皆さんからいただいたお便りを見ながら「よし、これ読もう」と決めて、ある程度しゃべることを決めたうえで臨んでいました。でも一言一句決めていたわけではないので、偶然出てしまった言葉もいっぱいありますし、ノリで発言したことも多々あったと思います(笑)。

――当時と比較してトーク力は上がっていると思いますか?
トーク力……考えたこともなかったです。昔よりもツッコミが増えた……かな?

――それはリスナーに対して?
自分にも(笑)。自分で発言したすぐあとに「えっ?」って疑問に思うことがあります。大丈夫かな、私……って(笑)。

何となく次がありそうな雰囲気のまま迎えてしまった最終回

中川亜紀子
『声優グランプリ』Vol.13では飯塚雅弓さんと表紙を飾り、コミックレポートも掲載

――『LUCKY FARM』は、「さるぽぽ村」という架空の村にある農場(ラッキーファーム)の社長が中川さんという面白い設定の番組でした。
『LUCKY FARM』は私にとって本当に特別な場所で、終わってからも、もう一度やりたいとなとはずっと思ってはいたんです。

――そのお気持ちは、番組終了から何年か経ってから芽生えたのでしょうか?
当時、地上波のラジオ番組は、改変でプツッといきなり終わることも多く、むしろそれが当たり前なのですが、1997年当時は世の中にどことなく世紀末的な雰囲気が漂っていましたし、21世紀目前ということもあって、私とディレクターの佐藤さんの間には「21世紀まで続けよう」みたいな雰囲気があったんです。そんななか、改変で突然終わることになったためあまり実感もなく、何となく次がありそうな雰囲気のまま最終回を迎えてしまい……。「ひょっとしたらまた近々始められるんじゃないかな?」「戻って来られるんじゃないの?」といった思いが心のどこかにあったので、最終回は決して涙、涙の別れではなく、「また来週、この時間にこの場所でね」といういつもの言葉で締めました。なので、私の中では完全には終わっていないまま月日が流れていき、結局20年以上経ってしまったという。

――従業員(『LUCKY FARM』のリスナー)も、社長(『LUCKY FARM』内での中川さんの呼称)と同じ気持ちだったのかもしれませんね。
たくさんお便りもいただいていましたし、私自身もフリーの立場から今の事務所にお世話になることになって、環境的にも整ったというか。それでいざ「もう一度やってみよう!」という気持ちにはなったのですが、でもどうすればそれが実現できるのかという具体策が浮かばなかったんです。

――その答えがクラウドファンディングだったということですね。
事務所のスタッフと模索しながらクラウドファンディングという結論にたどり着き、昨年12月のツイキャス生配信で発表することになったのですが、言い出す勇気が出ず、本当に直前まで迷うくらいドキドキしていました。でも思い切って発表したところ、リスナーの皆さんが好意的に受け止めてくださったので、やることに決めて本当に良かったなと思いました。そして『声優グランプリ』さんにも告知のご協力をいただき、嬉しかったです。

中川亜紀子
ソロ表紙を務めた『アニラジグランプリ』第16号

――中川さんには『声優グランプリ』と姉妹誌である『アニラジグランプリ』の表紙を飾っていただいたりと長らくお世話になっていますので、我々もクラウドファンディングが大成功して嬉しいです。ところで社員証やロゴ入りタオルなど、さまざまなリターンが用意されていましたが、ユニークだったのが「ラッキーファーム農園から特選の野菜詰め合わせ」。
これはスタッフが発案してくれたリターンで、良いアイデアだなと思いました。事務所の近くにある北海道直送の食材を扱う「ごはんCafe空彩(そらいろ)」様とのコラボレーションで、ご近所付き合いがあったおかげで実現できたリターンです。コトリボイスは地元密着型の声優事務所なんですよ(笑)。

――クラウドファンディングは早々に目標額金額を達成し、当初予定していた1クール(12回)終了後も継続して配信中です。中川さんの声もお変わりなく。
そんなことはないですよ(笑)。最近は無理しないようにしています。始まった頃は「当時は声もっと高かったかも。高くしなきゃ」という意識がありましたが、それはやっぱり違うなと思い直して。実は『LUCKY FARM +』を始めるにあたって最近のラジオもいくつか聞いたのですが、それぞれに個性的で。ほんとよい声~!と感心したり。そんななかでラッキーファームってみんなにとってどんな番組だったんだろうと改めて考えたりしました。

――個人的には『LUCKY FARM +』にはどこか90年代のアニラジの心地良さがあるなと感じました。
良かったです! 最近、『LUCKY FARM』が正式に始まる前のおためし回のテープを聞いたのですが、私もディレクターの佐藤さんも北海道出身ということで、どことなく都会じゃない雰囲気が漂っていて(笑)。洗練されてない感じというか。逆にそこは『LUCKY FARM +』でも大切にしています。

――あの頃のラジオもそうなんですが、ながらで聞いても作業がはかどるんですよ。褒め言葉です(笑)。
ありがとうございます。皆さまにたくさんご支援いただいたおかげで『LUCKY FARM +』は10月まで続けられることになりました。また、現在アーカイブも無料でご視聴いただけますので、ぜひぜひながらで聞いてみてください!

■中川亜紀子プロフィール
中川亜紀子
大学在学中の1994年にアニメ『マクロス7』で声優デビュー。その後『金田一少年の事件簿』の七瀬美雪役や『フォーチュン・クエストL』のパステル・G・キング役、『フレッシュプリキュア!』のキュアパイン役でアニメ作品を中心に活躍。近年ではオーディオブックやナレーションにも取り組んでおり、湯布院の「COMICO ART MUSIUM YUFUIN」や東京都営「スギナミ・ウェブ・ミュージアム」各美術館の音声ガイド、各種企業・製品のプロモーションビデオを手掛けている。

■『中川亜紀子LUCKY FARM +』とは
『中川亜紀子LUCKY FARM +』は毎週火曜日に最新回が配信中。懐かしのコーナーもたくさん楽しめます!
※Amazonmusic、Spotify、Appleを始め各ポッドキャストサービスでご視聴いただけます。

■「夏だ!祭りだ!ラッキーファーム感謝祭!」
ラッキーファーム記念日である8月25日(木)には(1997年のこの日に番組イベントが行われた)『中川亜紀子LUCKY FARM +』の特別生配信が行われる。

【日時】8月25日(木)21:00~(1時間半ほどを予定)
【放送内容】
終わりゆくラッキーファームプラスに想いを馳せて、夏惜しむ社長とさるぽぽ音頭を踊ろう!
冷やし中華にアイスクリームなど夏らしい食べ物をアテに、いつも通りまったりと(?)ふつおたを読みます。
…おや?目の前に何やら怪しげなルーレットが…。
感謝祭では、期間限定で番組公式グッズもリリース!
詳細は番組ツイッターにて!

▼アーカイブ視聴URL:https://kotori-voice.jp/series/luckyfarmplus/
▼中川亜紀子公式Twitter:@akiko12nakagawa
▼番組Twitter:@LUCKYFARMplus