Kiramuneレーベルに所属する声優・浪川大輔さんと吉野裕行さんの2名で結成されたエンターテインメントユニット「Uncle Bomb」がお笑いに真摯に向き合い、お笑い界と声優界のコラボレーションを実現したバラエティ番組『Uncle Bomb お笑い単独ライブへの道』がU-NEXTにて独占配信中。声優初の「お笑い単独ライブ」を成功(?)させるまでを追った人間ドキュメント番組となっている。
今回、そんな「Uncle Bomb」のお二人に稽古中のエピソードやお笑いの醍醐味などについてお聞きしました!
──お笑いライブに向けた稽古中に「参ったな」「苦労したな」と思うこと(エピソードなど)はありますか?
吉野 とにかく台本が覚えられなくて、本当にそれに尽きますね。コントや漫才含めるとネタが4本あるんですけど、頑張っても1本しか覚えられなくて、他の3本は中々入らず大変でした。
浪川 声優には、得意な役とか不得意な役があったりするんですけど、例えば男性声優が女性役や幼い子どもの役をやるとかなかなか難しいものです。お笑いとなるとどこまで何をやるのか分からなくて、最も苦手な大喜利や物ボケとかを含めて、その全部をやるってなるとハードルが高いなと感じました。
─今回お笑いに挑戦していく中で、相方に「助けられたな」「ボケとツッコミがフィットしたな」と感じたことはありますか?
浪川 吉野さんのぶっとび具合に助けられたってところがあります。ボケとツッコミに関しては、僕が今回ツッコミに回れたのは、すごい良かったと思います。吉野さんの見たら、あんなん出来ないですもん!
─吉野さんが、もしツッコミだったらどうだったと思いますか?
吉野 普段浪川さんと一緒の時はツッコまなきゃいけないなってところもあったりするんですけど、割とツッコまないツッコミというか。泳がせるツッコミをします。コントみたいに台本で決まってるものだと、多分やりづらいかなと。フリートークだったら、わざとほっといて、ちょいちょいなんか軽くツッコミつつ、最後に「ほら大事故になったでしょ?(笑)」みたいな感じの空気に持っていきたいんです。でもコントってルールが決まってて、その時その時に全部ツッコんであげるのは想像し難いですね。あとわりと浪川さんがいると、最終的にいつも必ずなんとかしてくれるんですよ。だからこそ僕の中で Uncle Bombをやりたいという気持ちもデカいと思うんですよ。そういった意味では、今回お笑いをやるということは、声優で言うと不思議なことかもしれないけど、浪川さんとじゃなかったら出来なかったなと思いますよ。本当に。
浪川 かなり不思議(笑)職業変わってますもん!
─お二人がコントや漫才に挑戦してみて感じた「醍醐味」はなんでしょうか?
浪川 コントや漫才は、あの「ズレ」が楽しいんでしょうね(笑)
吉野 うん。理不尽なことを要求されてるので面白いです。普段僕らがやってるものは、逆に心情が繋がってないと言えないとかがあるんですけど、コントや漫才はそうじゃないんだよね
浪川 そうね。心情が繋がっていたら普通のドラマですから。コントじゃないですから。
吉野 そういう意味ではどれもやっぱり新鮮でした。ただ物ボケがとにかく辛い!(笑)
浪川 おおかわらさんに言われて気付いたことがあって、声優の悪い癖が出てて、(セリフを)置きに行ったり、聞いてから出るみたいな。間が声優と全然違うんです。コントや漫才の場合、理不尽だったりとかが無いと「なんでだよ!」ってツッコめないじゃないですか。普通に整合性が取れて「なんでだよ」と言うところが一個も無くなっちゃうんで(笑)だから「なんでだよ」とツッコんで、「そうだよね」ってお客さんも思ってくれるのが、やっぱり面白いとこだと思います。声優の感覚で良かれと思ってたところがコントや漫才では違ったりするのが、逆に面白かったし勉強にもなりました。自分自身がその「ズレ感」が好きだったんで、楽しくやれました。
─今回お二人のお笑いの先生・おおかわらさんの印象はいかがでしたか?
浪川 人柄がステキ。おおかわらさんは否定しないんです。こういう風にしたらいいんじゃないですかとか、「これ出来ないよ」と言っても一旦受け止めてくれるので、すごく助けられました。「これが面白いんだよ」って言われると、「面白いのは人それぞれじゃないか」と思ってしまうのですが、そこを最初の段階からおおかわらさんの人柄があり、我々も真っすぐに聞けて「そうなんだそっちの方が面白いんだ」って気持ちになれました。
吉野 押しつけがないし、こっちのやってることを尊重してくれて、褒めて伸ばしてくれる先生でしたね。
─おおかわらさんから見たUncle Bombのいいところはどこでしょうか?
おおかわら お二人のお笑いって、7割8割センスだと思うんですよ。持って生まれたものと言うのが、割とでかいものなのかなと思っていて、その点では、すでにお二人ともそもそも面白い。これは僕が言うと適当に褒めてるのかなって思っちゃうんですけど。10年以上プロダクション人力舎でやってるマネージャーもそう言ってたんで(笑)
浪川・吉野 ありがとうございます。
浪川 どんな汚いことやっても笑われることが良いんです。
吉野 ちょっと僕はそこまでは…。
浪川 いやいや(笑)アナタが一番やってるよ。一番汚くやってるよ!
ー最後に、これからU-NEXT で本作をご覧になる視聴者の皆様に一言お願いします。
浪川 この年になってからの新たな挑戦の姿を見てほしいです。お笑いのプロの人にしっかり真摯に向き合ったつもりです。そういうドキュメンタリー的なところを、真っすぐ受け止めてくれたら嬉しいなと思います。本当に、思い出だけにはしたくないなと、是非一生懸命やってる姿を見て頂けると嬉しいです。みんなで作り上げてる番組の最後のピースは、皆さんが見てくれて初めて成り立つものだと思います……
視聴者の皆さんに喜んでもらえるよう頑張ったつもりなので、ぜひ楽しんで頂ければ!
浪川 (吉野さん)すみません全部言っちゃいました。
吉野 あの、忘れないでいただきたいのは今、浪川さん言ってましたね。これで終わらせるつもりは無いと言ってましたよね。ちゃんと糧にしたいということもありましたので、やりたいって熱がどっかで出てくるかも知れないですよ。これから見る人たちは、浪川さんの言葉をちゃんと覚えた上で見て頂いて、ジャッジして頂ければ良いですね。あの…安易にお笑いやろうとすんじゃねぇって。
浪川 ハッハッハッハ(笑)
吉野 あとは、今回はネタを書いてもらってる部分があるじゃないですか。ホントにもっと極論で言えば、ちゃんと自分らでこれをもっとこういう風にしようよってネタが書けるようになったら、初めてちょっとだけお笑いできますと言えますけどまだまだ始めたばかりなので、今はとにかく番組を皆さんが、声優だけどこういうチャレンジしてるというのを楽しんでくれたら嬉しいなと思います。何度でも繰り返し見るとホントに穴だらけですから(笑)逆にもうその穴が開くほど見て頂きたいなと!
浪川 そうですね。もう全部見て頂いて!
吉野 考察して頂きたいです。「このネタがこうなのに、何故ここでおかしなこと言ってんのか!?あっ、これアドリブになっちゃってるけど、こいつらが間違えてんだな」とか。
浪川 みなさん好きでしょ!?(笑)
吉野 ホント大好きだから!(笑)たぶん元のセリフがこうだったのかな?と思えるところまで見られるお客様たちだと思うので、是非それぐらい楽しんで、僕らにちゃんと言ってください。
おおかわら とんでもない影響力を持っているお二人ですから、その二人がお笑いに真摯に取り組んでくださるということは、お笑い界にとってもプラスなんですよ。
浪川 いやいや(笑)いちいちスケールがおっきい…。
おおかわら お笑い界と声優界のかけ橋を背負って立つお二人ですから!
吉野 なんでも背負わせんなぁ(笑)
浪川 そのリュックが重いなぁ(笑)
おおかわら いや、僕らからすると本当にお二人のファンの方がお笑いを見てくれるって本当に嬉しいことです。
浪川 お互いに交流出来たら最高ですよね。
吉野 そりゃそうですね!
おおかわら そういった意味で、すごくお笑い業界としても嬉しい気持ちです。今後も引き続きそういった意味でコラボ
させて頂けたらと。
浪川 勿論です!
吉野 是非是非!
<作品概要>
「Uncle Bomb お笑い単独ライブへの道」
【配信】
U-NEXTにて、第1話〜第9話まで独占配信中
【出演】
浪川 大輔(Uncle Bomb)
吉野 裕行(Uncle Bomb)
おおかわら(鬼ヶ島)
【URL】https://www.video.unext.jp/lp/unclebomb
【第1話 特別無料公開】https://www.youtube.com/watch?v=Sp-71shizn0
(C)U-NEXT