ゆーりんプロ付属養成所よこざわけい子声優・ナレータースクールで毎年開催されている合宿。今年度は11月9、10日に伊豆高原で開催された。初日はあいにくの雨模様となってしまったが、2日目は晴れ間も見え、11月にしては暖かい気候のなかで生徒たちが濃密な時間を過ごした。その模様を写真とともに紹介!
【第1日目】
<14:00~15:50>
・「アトリエ公演『偉大なる若者の叙事詩』」
(スーパーエピックチーム)
24期生、25期生による舞台公演。よこざわさんが自ら脚本を手がけた、ギリシア・マケドニア王国出身で、のちに世界から「大英雄」と崇められるアレクサンドロス大王の波乱万丈な生涯を描いた『偉大なる若者の叙事詩』が上演された。内部に向けての公演ではなく、実際にお客さんも招かれ、緊張感に満ちた雰囲気のなかで渾身の演技が披露された。
<16:30~17:00>
・池田昌子さん「落葉の隣り(おちばのとなり)」朗読会
オードリー・ヘプバーンの吹き替えや、アニメ『銀河鉄道999』のメーテル役などで知られる声優・池田昌子さんによる朗読劇が開催。
今年は山本周五郎が書いた短編時代小説の朗読。繁次(はんじ)と参吉(さんきち)、おひさによる恋の物語をしっとりと、ときに力強い演技で聴くものを惹きつけていた。
・夕食
1日の締めくくりはホテル内にある和食店でのディナー。海の幸、山の幸を取り揃えた豪華メニューでおもてなし! 美味しい料理に舌鼓をうちながら、生徒同士でここぞとばかりに交流を深めていた。
【第2日目】
<8:00~9:00>
・朝食
<9:30~10:10>
・北斗誓一さんによるボイストレーニング
バイキング形式の朝食を摂ったあとは1年生に向けて、ゆーりんプロ所属の講師・北斗誓一さんによるボイストレーニング。
眠っている身体を起こす意味も込めて、発声練習、ストレッチを入念に行なっていく。「相手を倒すように真っすぐに発声しよう!」、「1月生まれの人だけ声を出して!」など、ユニークな指導方法で生徒たちのスキルアップを図っていた。
<10:20~11:00>
・林 一則マネージャーのお話
同じく1年生が受講したのは、ゆーりんプロ 営業部部長の林 一則さんからのアドバイス講座。「どのような声優になってほしいか?」や「再来年行なわれる所属採用オーディションに向けて、どんな準備をすればいいか?」など、具体的なレクチャーが行なわれた。
生徒から林さんへ向けて「今やっている仕事と声優の仕事を並行してできますか?」や「一般的な、アニメのアフレコやレコーディングなどの収録時間帯を教えてください」といった質問が次々に飛んでいた。
<11:10~11:50>
・昼食
<12:00~13:50>
・「アトリエ公演『偉大なる若者の叙事詩』」
(グレートキングチーム)
2日目は、初日に舞台に立った「スーパーエピックチーム」が照明などの裏方に回り、逆に初日は裏方を務めた「グレートキングチーム」が公演を行なった。総合的にこなすことができるよう、しっかりとした指導を受けられるのも合宿ならでは。2日間でどちらもこなすということで、業界への仕事への理解を深める。
<14:00~14:30>
・1年生面談
合宿の締めくくりは1年生の面談。マネージャーたちが4人ずつ、将来の夢や方向性、現在置かれている状況(就職して働いているのか、在学中なのか?)や出身地、『偉大なる若者の叙事詩』を観劇した感想などを、ひとりひとりにじっくりと聞いていく。
生徒からは、主に自己PRに関して「インパクト重視なのか、自分が普段振る舞っている所作を大事にしたほうがいいのか?」や「考えすぎて、選考者側の意図を深く考えてしまうようになってしまった。どうすればいいか?」などの質問があり、マネージャーたちはそれぞれの質問に真摯に答えていた。
【合宿取材を終えて】
伊豆高原という素晴らしい環境の中で行なわれた今回の合宿。過ごしやすい気候もあいまって生徒達はリラックスムード。しかし、ひとたび公演やレッスンになると目の色が変わり、登場人物を演じる姿は真剣そのもの。また、レッスンでも先生方の言葉にじっくりと耳をかたむけ、大きな声で挨拶をする姿が印象的だった。
なお、記者も2日目の「ボイストレーニング」に挑戦してみたのだが、40分間みっちりの、全身を使った発声ですっかり疲労困憊に……。
この合宿は参加者すべての心身が鍛えられ、自分の可能性を改めて見つめなおし、大きく成長できる貴重な機会なのだと感じた。
声優を目指すアナタも、よこざわけい子声優・ナレータースクールで貴重な体験をしてみてはいかがだろうか。
よこざわけい子声優・ナレータースクール
https://seigura.com/school/3766
住 所 : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-6-27 スカイプラザ赤坂605
電 話 : 03-3746-3340