エグミレガシー集合1

アニメ『エグミレガシー』江口拓也さん・西山宏太朗さん・神尾晋一郎さんインタビュー! 「羽多野(渉)さんいわく“とんでもない作品”」、「斉藤(壮馬)くんは作品を読んで涙したそうです」

エグミレガシー集合1
江口拓也画伯×モリ・マサ監督による衝撃作

声優・江口拓也さんが、キャラクターデザインを手掛けたカードゲーム『EGUMI LEGACY(エグミレガシー)』を原案とするアニメ『エグミレガシー』。監督には『貝社員』などを手掛けたモリ・マサさんを迎え、7月より放送・配信が開始する。アニメ放送も目前に迫るなか、キャラクター原案と本作の主人公レジェンダリー・ファイナル・クライマックス・ボム(以下、ボム)役を務めた江口拓也さん、招かれざる客役の西山宏太朗さん、ウィザード役の神尾晋一郎さんに出演が決まった際の気持ちや、作品の世界観や見どころについてうかがった。

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江口拓也さん・西山宏太朗さん・神尾晋一郎さんインタビュー

――本作がアニメ化されると聞いた時の率直な感想をお願いします。

江口:正気か?と思いました。実際に自分が生み出したキャラクターたちが動いているところを見たのですが、この世のものとは思えませんでした。逆にこっちがスタッフになぜアニメにしようと思ったのか聞いてみたいですね(笑)。

江口拓也

――西山さん、神尾さんは出演が決まった際のお気持ちはいかがでしたか?

西山:実は出演自体は強制的に……いや、スケジュールを見たらすでに『エグミレガシー』と書かれていたんです。これは完全に巻き込まれたなと思いました。

神尾:僕も宏太朗くんと一緒で、スケジュールに“エグミレガシー”という言葉を見つけて何だろうかとマネージャーに聞いたところ、「これはアニメです」って言われて。もう逃げられないと思いました。

江口:やはり、皆さんは”嬉々として”参加したということですよね。

西山:えぇ……もちろんです! 何と言えばいいんでしょうか、江口さんの独特なイラストがモリ監督の作り上げた独特な世界観とうまく組み合わさってできているんだなと。非常に読みこみがいのある台本でしたね。

神尾:非常に言葉を選んでますね(笑)。

西山:たとえば、僕のセリフで「ピーピーピーピー」としか書いていないものがありまして。これはどうしたものかと、いろいろな演じ方があるよなと思ったので毎日のように台本を開いていました。演じ方によって色が変わるキャラクターで、すごくやりがいを感じていましたね。

神尾:僕は最初に物語の前半部分の台本を頂いたのですが、ひと通り読んでからそっと閉じました。一度寝かせてみて、現場で生まれるものを大事にしてみようと(笑)。羽多野(渉)さんも「とんでもない作品だ」とおっしゃっていましたし、(斉藤)壮馬くんに関しては、この作品で泣いたらしいですからね。

西山:どこ? 泣くポイント。

江口:やはり皆さん、声優としてそれぞれのアプローチで挑んでいらっしゃるんですねぇ。

神尾:江口さん、ふざけてますね?(笑)

一同:(笑)

――どのキャラクターも味わい深いですね。

西山:そうですね。最初に招かれざる客を見た時、なんか悪意を感じましたね(笑)。なんか乗ってるし、気持ち悪い。何を考えているのかわからない目、何かを要求しているような唇、風になびいた髪、そして極め付きは片手に持ったナイフ……異様ですよね。気になる存在ですよ。

神尾:でも、招かれざる客がいちばん人間らしい形をしているよ。ボムに関してはパンツ一丁だし(笑)。僕が演じるウィザードは今回のキャラクターラインナップの中でもかなり、平和的な見た目をしているんじゃないでしょうか。なので、初めて目にした時からなんとなくストーリーテラー的な存在なんじゃないかなと思って。すごくかわいいなと、この役で本当によかったなと思いました。

江口:お二人からは「気持ち悪い」「かわいい」という言葉を頂きましたが、やはり感じ方は人それぞれ。そういった多様性みたいなものを感じていただけたんだなと思いました。

西山宏太朗

 

――見た目だけではなく、性格や特徴もかなり独特ですね。

江口:僕が演じるボムは、何でもちぎるのが大好きなんです。筋肉モリモリで、この世にちぎれないものはないというパワフルなところが魅力なのかなと思います。

神尾:……この時点でだいぶ理解に苦しみますよね(笑)。壮馬くんが、私が演じるウィザードと宏太朗くんが演じる招かれざる客は当て書きなんじゃないかと言ってましたね。

西山:僕も収録中にもほかのキャスト数名から「宏太朗に似てる」と何回も言われました(笑)。そんな招かれざる客ですが、この物語の序盤の鍵となるキャラクターなんです。ラブロマンス的な展開の中心にいて、彼なくしてこの物語は始まらないという部分もあるので注目していただきたいです。

 

――ご自身が演じるキャラクター以外で気になるキャラはいますか?

江口:僕はノグミが気になりますね。 茶色いソフトクリームみたいな見た目をしておりまして、自分の主人を探しているというキャラクターです。そして、このノグミはまさかの羽多野さんが声を担当してくださいました。しかもこのキャラのために現場にも早入りをしてくださったんです。

西山:収録中もかなり熱演されていましたよね。

神尾:そして同じく羽多野さんが兼役として演じるゴッドアイに関しては「ゴ」としか、しゃべらない(笑)。

西山:やっぱり困ったときの羽多野さんですからね。僕が気になるのは、芹澤優ちゃんが演じるゴールデンレトリーバー(以下、レトリ)です。このかわいらしい見た目と反して、突然ブチギレてヤンキー口調になったりするんですが、それをすごくナチュラルに演じていて(笑)。皆さんにもぜひ観ていただきたいです。

神尾:僕は青山吉能さん演じる、エンドオブザワールドの虚無な感じが気になります。皆の前では歌姫として明るく振る舞っているイメージなのですが、どこか底知れない雰囲気があって怖いんです。収録のテスト中にも(斉藤)壮馬くんと「あんなに明るそうなのにどうして……」って目を合わせた記憶がありますね。

神尾晋一郎

――ほかにも収録現場で印象的だったことはありますか?

江口:モリ監督が僕たちにイメージを伝えるためにアニメーションに仮で声をあててくださったんですが、その声を聞かされた時点ですでに完成されていて。これ以上面白くできるのかという絶望を味わいました(笑)。ディレクションとしてはモリ監督の中で確固たるものがあって、我々がそこに寄り添っていくという感じでしたね。その点で言うと、神尾くんはずるかった。

神尾:そうですね、皆さんが微調整をするなかで僕だけ「はい、OKです」と。僕としても事前に何パターンか演じようと考えてきたんですけどね(笑)。

西山:キャラクターに説得力がありますよね。僕の招かれざる客も「こんな感じで」とテストで演じたものをそのまま採用いただいたので、ほっとしたのと同時に大丈夫かなと心配になりました。

神尾:やっぱり、これに関しては本当に当て書きとしか言えませんね(笑)。

西山:実は、江口さんからも収録前に「気持ち悪く頼むね」ってメッセージを頂いていたんですよ。で、実際に演じてみたら、現場で一緒に収録していた芹澤優ちゃんからもはっきりと「気持ち悪いですね」と言われました。気持ち悪くなれたならいいやと思いました。

神尾:そういえば、駒ちゃん(駒田航さん)が演じる呪いのギターケースのセリフで「ペロペロペロ」と言うのがあったんですけど、異常な速度で若干気持ち悪いなと思いました(笑)。

江口:「なんか駒ちゃんふざけてる?」って思うくらいでしたね。ガヤも駒ちゃんが担当してくれたんですけど、流ちょうな英語が聞こえてきてたな(笑)。

 

――最後に、作品を楽しみにしてくださっている方へメッセージをお願いします。

西山:さんざん好き勝手言ってきましたけれども、本当にモリ監督がやりたいことや、熱意が詰まった作品だなと感じています。招かれざる客という、いろんなアプローチができるキャラクターを今回僕に任せていただけたことは本当に光栄だと思います。なので、皆さんにぜひ観ていただきたいというのもありつつ、問題作ということには変わりないので覚悟していただきたいです。

神尾:本当に熱量としてもすごく気合いが入っている作品で、完成するのが僕自身楽しみでした。話が進んでいくにつれ、ある1個のギミックが発動した瞬間、何かが起こったり起こらなかったり……。きっと、観終わった後には皆さんの目から涙が流れているでしょう。ぜひ、視聴者の皆さんにもこの感覚を楽しんでいただきたいです。

江口:この作品はモリ監督が伝えたいことが僕が演じるボムを通して見え隠れする、そんな世界観の作品だと思っています。けれども、最終的には視聴者の“あなた”自身に問いかけてくると思います。それを投げかけられたとき、“あなた”はどう選択をするのか――。僕はそこを楽しみにしていますね。

エグミレガシー集合3

アニメ『エグミレガシー』

アニメ『エグミレガシー』は7月9日(火)より放送・配信開始!

エグミレガシー

 

イントロダクション

とある海にぷっかりと浮かぶ『エグー島』。

この島の唯一の娯楽は歌姫“エンドオブザワールド”。

村人たちは日々、彼女の歌声に酔いしれていた。

しかし、そんなのどかな時間は一瞬で壊れる。

―歌姫の失踪―

この事件以来、島は『怒り』『疑心』『不安』で溢れてしまう。

そして、それぞれの思惑が動き始める……。

“エンドオブザワールド”を巡る、ペロペロ大戦争!

その運命を握るのは……、伝説の遺産『エグミレガシー』

キャスト

レジェンダリー・ファイナル・クライマックス・ボム:江口拓也
エンドオブザワールド:青山吉能
うっかりハチベー:斉藤壮馬
ゴールデンレトリーバー:芹澤優
招かれざる客:西山宏太朗
ウィザード:神尾晋一郎
呪いのギターケース/村人:駒田航
ゴッドアイ/ノグミ:羽多野渉
インビジブルストーカー/パーマ・ストライプ:小林大紀
モヒカン・ドット:中島ヨシキ
センター分け・チェック:大倉空人

スタッフ

キャラクター原案:江口拓也
監督:モリ・マサ
脚本:モリ・マサ / 北野克哉
美術監督/色彩設定 : 青山沙羅
撮影監督 : 山下直樹
3DCGディレクター : 奇志戒聖
CGプロデューサー : 吉岡有人
制作管理 : 松野佐知子/長岡有紀
音響監督 : 田中亮
音響効果 : 和田俊也
音楽 : 松野恭平
キャスティングマネージメント : 山内春香
プロデューサー : 紙谷零
企画・制作:スタジオアウトリガー
制作協力:81プロデュース
製作:エグミレガシープロジェクト

公式HP:https://egumilegacy.com
公式X:@EgumiLegacy
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