緒方恵美

【ライブレポート】今までにない驚きが詰まった、緒方恵美Birthday LIVE 2024「Stop,and Go →いったん立ち止まってみない?」

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アンコールまでノーMCのパンクロックなライブ!

緒方恵美Birthday LIVE 2024「Stop,and Go →いったん立ち止まってみない?」が、緒方さんの誕生日である6月6日にSHIBUYA CLUB QUATTROで開催。本編はなんとノーMCという怒涛のライブをレポート!

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■歌と朗読が生み出す今までにないライブ!
戦闘機の爆音がSEとして響きわたるなか始まった今年のバースデーライブのオープニングナンバーは、「Byo-doでいきましょう」2024年春バージョン。今年の時事ネタを歌詞に反映させたパンクロックに、超満員に膨れ上がった客席のテンションは早くも急上昇。大きく右手を振る緒方さんに合わせて緑と赤のペンライトが左右に揺れる「Wataridoriみたいに」や、パワフルなロックナンバー「Can’t go back my mission」など、開幕からフルスロットルだ。

なお、今回は緒方さんの事務所『Breathe Arts』に所属する関根翔太さん、伊藤梨花子さん、島倉凱隼さん、中村悠人さんの4名がサポート隊として参加しており、緒方さんの生歌と若手声優たちの朗読が交差するという初の試みも行われた。朗読パート前半では関根&島倉のコンビが、明日をも知れぬ戦場に旅立つ兵士役を好演。緒方さんも朗読と歌詞をシンクロさせながら「ただ明日のために」「can you hear me?」といった楽曲を、想いを込めて歌い上げていった。

朗読パート後半では中村&伊藤&関根の3人が登場し、貧困家庭や税制問題、ストーカーなど、今の日本のさまざまな問題にスポットを当てたストーリーが展開していく。若手声優陣の渾身の演技に緒方さんも「僕たちの将来」で応えるなど、よりエンターテイメント性の増した、新しい可能性を感じさせてくれるライブとなった。

ロックやバラードをはじめ、観客のクラップにのせて華やかに歌ったゴスペルソング「OH HAPPY DAY」や、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』シリーズの碇シンジをイメージした「Repeat」など、メッセージ性が高くかつバラエティに富んだ楽曲が並んだ今回のライブは、いよいよクライマックスへ突入。「ここは戦場です。だから、心が折れて粉々になってしまう前に、いったん立ち止まってみましょう。深呼吸してそしてもう一回行きましょう、戦場へ」との緒方さんのメッセージとともに、カオスな激しさに満ちた「聖者の行進」、観客と一体となってのコールで盛り上がった「Breaking Dawn」を、会場のボルテージを上げまくりながら歌い上げたところでライブ本編が終了。全12曲があっという間に感じるほど、圧巻のパフォーマンスだった。

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■このスタイルのライブは声優業界で唯一!
アンコールで再びステージに登場した緒方さんは、額の汗を拭いながら笑顔で「こんばんは!」と、この日初めて観客へ向けて挨拶。ここまでの本編をノーMCで突っ張ったことに対して「大丈夫だった?」と観客に問いかける緒方さん。それに対し「楽しかった!」とでも言いたげに歓声を上げながら両手を振って応える観客たち。さらに緒方さんは「バンドメンバーと私のコントがないのは初めて(笑)」と続け、超満員となった客席を和ませる。

ここで、観客が心待ちにしていたコントを兼ねた(笑)バンドメンバー紹介を挟み、緒方さんの友人でシンガーソングライターのmanzoさん作曲による「Precious Shinin’ Star」を元気いっぱい歌い上げ、アンコールが開幕。

なお、今回のライブはバラードなどを織り交ぜつつも、全体としてはパンクロックなライブの位置づけになったと解説してくれた緒方さん。「こんなライブをやってるの、少なくとも声優業界ではいないかな?」と笑顔を見せつつ、緒方さんは「これから先も身体が動かなくなるまで、皆さまを応援していく“エールロック”をやっていこうかなと思っています」と、今後の活動への意気込みを語ってくれた。

アンコール2曲目は、本ライブの開幕で歌った「Byo-doでいきましょう」をメタルパンクなサウンドで再度お届け……したはいいものの、途中でいきなり曲調を変えたりテンポを落としてみたりとやりたい放題のバンドメンバー。とはいえ、そこは15年間ライブを共にしている仲間ということで息はぴったり。緒方さんもバンドメンバーの暴走にしっかりついていき、最後は観客と一緒にジャンプで締め。「大変だよ! 世にいうサポートメンバーのはずなのに、俺がサポートしてるんですけど?(笑)」と苦笑いの緒方さんだった。

3曲目は「絶対希望バースデー」。会場が一つになっての「WOWWOW」コールを浴びながらメタルバージョンで歌い上げた緒方さんは、「ラスト、死ぬまで声を出せ!」との絶叫とともに、ラストナンバー「Try Out, Go On!」を観客と一緒に拳を突き上げて大熱唱。圧巻のパフォーマンスに大興奮となった観客の大歓声と拍手に包まれながら、「本当に毎日毎日いろんなこと、本当に(心が)折れるときもいっぱいあると思うけど、そういうときは思い出して。いったん立ち止まって、深呼吸して、もう一度戦いに出ましょう。そしてまた次回、笑って会いましょう。生きててよ。ありがとう!」と想いを込めてファンに語りかけた緒方さんは、満面の笑みを浮かべながらステージをあとにした。

取材/文 川畑 剛

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緒方さんとバンドメンバー&サポート隊の皆さん


■ライブ情報

緒方恵美 Birthday Live 2024「Stop,and Go →いったん立ち止まってみない?」
日時:2024年6月6日(木)
会場:SHIBUYA CLUB QUATTRO(渋谷クラブクアトロ)

<出演>
緒方恵美
岩瀬聡志(key)
目木とーる(gt)
TABOKUN(ba)
青山英樹(drms)

<セットリスト>
M01 Byo-doでいきましょう 2024春
M02 wataridoriみたいに
M03 From A Distance
M04 can’t go back my mission
M05 ただ明日のために
M06 can you hear me?
M07 僕たちの将来
M08 OH HAPPY DAY
M09 never, Neverland
M10 Repeat
M11 聖者の行進
M12 Breaking Dawn
Enc1 Precious Shinin’ Star
Enc2 Byo-doでいきましょう 2024春
Enc3 絶対希望バースデー metal ver.
Enc4 Try Out, Go On!

<Information>
▼BreatheArts(ブリーズアーツ)オフィシャルサイト:https://breathearts.jp/
▼緒方恵美オフィシャルサイト:https://www.emou.net/
▼緒方恵美公式X:@Megumi_Ogata