【愛】
という大きなテーマを掲げた3rdライブツアーを成功させたha
rmoe(岩田陽葵、
小泉萌香 )が、次のテーマにしたのは【
日本】と【時間】。
時を超えて語り継がれている日本の物語たちをモチーフにした2n
dミニアルバム『i k i』をリリースし、その楽曲たちを携えて開催されたのが『
harmoe 4th LIVE “s i k i”』だ。
LINE CUBE SHIBUYAで、2日間に渡り繰り広げられたライブは、『i k i』に収録された楽曲を軸に、日替わり曲含め、 曲順を大胆に入れ替えるものとなった。 そのDAY1の模様をレポートする。 ステージにあるスクリーンに、月が輝いている。そのすぐ下に、 ステージ2階部分に当たるミニステージがあり、 その両端から伸びる階段を降りると、広いメインステージがある。 会場が暗転すると、月人(つきじん) からメッセージが送られてくる……。
「あー、あー。もしもし、こちら月です。今は昔、昔は今、 近くで遠くで聞いています」
そして、月から地球を捉えたOP映像が流れる。 今回harmoeは、月人としてライブをしている、 というコンセプトとなっているようだ。
会場に和楽器による軽快なイントロが響き渡ると、 ミニステージの下にある扉から、 harmoeの2人が勢いよく飛び出してくる。 そこに4人のダンサーが加わり、オープニングナンバー「 一寸先は光」を賑やかに歌う。キラキラと輝く、 雅な青と緑の和装が、とても印象的だ。「旅しよ!don’t you?」では、ステージを左右に歩き回り、旅気分を演出。 サビではダンサーと動きを合わせ、跳ねるように踊り、 気分を上げていく。会場もクラップをして、とても楽しそうだ。 時計をスクリーンに映し出して歌った「きまぐれチクタック」は、 スピーディに畳み掛けるボーカル、 そしてウィスパーな高音が美しかった。
岩田が『源氏物語』に出てくる和歌を詠みながら、 ゆっくりと階段を登り、 ミニステージに用意されたアンティークのソファに腰掛け足を組む と、静かに「Nephelis」とタイトルを口にする。 そこに小泉が登場し、 2人でソファに腰掛けながらのダンスをする。妖艶で、クールで、 きらびやか……。曲のモチーフでもある『源氏物語』 の世界に入り込み、駆け引きを演じるように踊り、歌っていく。 モダンにアレンジされた表現を、 会場のファンは固唾を飲んで見守っていた。 ダンスビートがフロアを揺らした「Jasmine」では、 ダンサーが加わり、エキゾチックな世界観を表現。 それぞれの曲の物語に入り込み、 演劇のように表現していくharmoeの真骨頂を見せつけられる ような2曲だった。
岩田と小泉による枕草子の朗読に合わせた映像が流れると、 続いて、竜宮城のような映像がスクリーンに映し出される。「 縁のまにまに」は、青く照らされたステージで、 海の中を泳ぐようにパフォーマンスしていく。曲の後半、 harmoeマークをお魚に見立てたボードを持ったダンサーが多 数登場し、ステージが一気に賑やかになる。だが、曲のラストは、 harmoeの2人だけになる。そんな演出にも『浦島太郎』 の儚さを感じてしまった。『銀河鉄道の夜』をモチーフにした、 テクノポップ「アルビレオの硝燈」は、 ミラーボールで光を散らし、星を出現させる。 小泉がカムパネルラ、岩田がジョバンニとして歌声を重ね、 掛け合いをしていく。
ダンサーが和傘を使ったダンスをし、 スクリーンには月と竹林を映し出す。 壮大なイントロから始まったのは「唯-tada-」。 客席も緑のペンライトで竹林を再現していた。 地球に後ろ髪を引かれるかぐや姫の想い。曲の途中、 打ち込みが激しくなるところでは、レーザーを激しく散らし、 心のざわめきを表す。そしてラストは切なく〈それだけでいいの 唯..〉と歌い残し、扉の向こうへと消えていった。
ダンサーによるパフォーマンスで盛り上がったあと、 秋の夜空のような衣装をまとったharmoeが、「Pixy Pixy」をキュートに披露する。かわいらしいダンスで、 妖精のようだったが、続く「ブルー・フェアリー」で、 羽を付けた青い妖精になったのは、ダンサーの2人。 harmoeはピノキオになり、 飛び跳ねながらダンスをしていく。「トゥインクル・デイズ」 では、そのパフォーマンスで、 観客を前向きな気持ちにさせていく。曲間がないのは、 もはやharmoeのお家芸でもあるが、そのまま「⾦⾊ イニシエィション」へシームレスにつなげる。この曲では、 harmoeも煽りながら、みんなでジャンプをしていた。 客席もペンライトで金色に染まり、一緒に曲の世界観を表現。 4曲中3曲が、『ピーター・パンとウェンディ』 をモチーフにした曲だったこともあり、 統一感のあるブロックだった。
「春・夏・秋・冬……」と繰り返す2人の声。 スクリーンには時の流れを感じさせるような、 高速で移動する乗り物の車窓から見える風景の映像を映し出す。 すると、 白いドレスとシルバーのドレスを真ん中でつなぎ合わせた斬新な衣 装にチェンジしたharmoeが再登場する。 鏡の縁を使った演出で、まずは『白雪姫』 の女王をモチーフにした「Unfair Mirror」を表現。 そこでガラッと空気をシリアスに変えると、小泉が『羅生門』 の朗読を始める……。そこから「サンチマンタリスム」へ。 歌い出しからharmoeの表現力に圧倒させられる。 作品で描かれている難しいテーマを、歌という力を使い、 演じながら伝えていく。ここは、 2人とダンサーによる演出が素晴らしかった。続いて、 オーロラをステージの上方に創り出し、「雪のかけら」を、 優しく美しい歌声で届けていく。 客席も白いペンライトで雪を演出。 最後に2人の声だけになっていくところが、切なかった。
パッと世界がひらけ、明るい光に包まれながら歌ったのは「 Love is a potion」。そのキャッチーなメロディに、 幸せな気持ちになる。そして、 いろいろな物語の世界を表現しながら、 四季を巡る旅の終わりに選んだ楽曲は「Dorothy」。 力強い歌声が、まだ未来へ向かって歩いていけるという、 希望のように感じた。MCもなく、一気に駆け抜けた本編。 ひとつの舞台を観終わったような感動に、 まずは大きな拍手が起こる。そしてそれが次第に「harmoe」 コールに変わっていくーー。
大きなアンコールの声に応え、 ダンサーと一緒にステージに戻ってきたharmoeは、「声、 出したいよね!」と煽り、「カラフル×ジョイフル」を歌う。 観客も、ここぞとばかりに、 サビで大きな声をステージにぶつける。 その声を聞いたharmoeも、笑顔が弾けていた。そのまま〈 わん!つー!〉と言って、 2人のスピーディーな掛け合いが楽しい「twin’s heart beat」を歌い、最強の2人のパフォーマンスを見せつけた。
息を乱しながら「アンコールが一番しんどい!」 と言って笑い合う2人。その後、 夏の思い出として写真を撮ったり、観客とのやり取りを、 しばらく楽しむ。harmoeのライブは、声を出すというより、 曲の世界観を楽しむことが多いので、メンバーから、 ファンにペンライトでの演出をお願いしているのだが、 それについて、「『縁のまにまに』は、 基本的に海の青にしていただき、我こそは!と思った方は、 亀の緑を振ってくださいとお願いしたら、 緑のほうが多い気がして」と言って笑わせる。でも、 そんなライブに協力してくれたファンへの感謝も忘れない。
さらに“月人”となって、 日本の四季を辿った今回のライブを振り返りながら、DAY2は、 セットリストがガラリと変わることを伝え、「 明日も新鮮な気持ちで楽しんでください」と語る。 ライブの最後は2人で腕を組みながら「HoneyDrop」 を歌い、大きなクラップに包まれる。 最後はみんなで手を左右に振り、気持ちをひとつにして、 最高の夏の思い出になったライブを終えた。
なお、8月23日(土)より、『harmoe 4th LIVE “s i k i”』のディレイ配信が決定! DAY1・DAY2両公演が配信されるので、ぜひ、 harmoeの創り上げた圧巻のステージを、 映像でも体感してほしい。
【セットリスト】 M-1 ⼀⼨先は光
M-2 旅しよ!don’t you?
M-3 きまぐれチクタック
M-4 Nephelis
M-5 Jasmine
M-6 縁のまにまに
M-7 アルビレオの硝燈
M-8 唯-tada-
M-9 Pixy Pixy
M-10 ブルー・フェアリー
M-11 トゥインクル・デイズ
M-12 ⾦⾊イニシエィション
M-13 Unfair Mirror
M-14 サンチマンタリスム
M-15 雪のかけら
M-16 Love is a potion
M-17 Dorothy
EN-1 カラフル×ジョイフル
EN-2 twin’s heart beat
EN-3 Honey Drop
【配信情報】 ●harmoe 4th LIVE「s i k i」ディレイ配信 日時:8月23日(土)19:00〜 アーカイブ期間:9月7日(日)23:59まで ※ ライブ配信後に再配信処理を行いますのでご覧いただけない時間が ございます ※視聴期間を過ぎますとアーカイブをご覧いただけませんので、 お時間に余裕を以てお申込み・ご視聴ください
チケット販売期間:2025年8月20日(水)19:00 ~ 2025年9月7日(日) 19:00 ※注意事項・視聴環境を必ずご確認の上、お申込みください ■チケット料金 ・DAY1/DAY2通しチケット:5,500円(税込) ・DAY1チケット:3,500円(税込) ・DAY2チケット:3,500円(税込) ※チケット代のほかに別途手数料が掛かります URL:https://ponycanyon.zaiko. io/e/harmoe4thlive
【イベント情報】 ●harmoe ファンクラブライブ2025 〜Christmas Acoustic Live Ⅱ〜 【HP】https://harmoe-fc.jp/ special_contents/?contents_id= 2&id=33 ■日程 2025年12月24日(水) matinee(マチネ) 開場:16時30分/開演:17時00分 soiree(ソワレ) 開場:19時00分/開演:19時30分 ■会場 yokohama LANDMARK HALL 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ5F ■チケット 通常チケット 5,500円(税込) グッズ付きチケット 6,800円(税込) ※枚数制限:お一人様 各公演 1枚まで ※電子チケット/発券手数料: 1枚 300円(税込) ※別途ドリンク代600円(現金のみ)
〈ファンクラブ会員限定抽選販売〉 申込受付期間 2025/8/10(日) 19:30 ~ 2025/8/31(日) 23:59 抽選結果発表 2025/9/3(水) 19:00以降 支払手続期間 2025/9/3(水) 19:00 ~ 2025/9/7(日) 23:59 ※申込多数の場合は抽選となります
【harmoeインフォメーション】 harmoeオフィシャルサイト https://harmoe.jp/ harmoeオフィシャルTwitter @harmoe_official harmoeオフィシャルInstagram harmoe_official harmoeオフィシャルYouTubeチャンネル https://www.youtube.com/ channel/ UCNAzEuypOOOp7OjiRhGeRpA harmoeオフィシャルファンクラブ「はるもえroom」 https://harmoe-fc.jp ※ご入会受付中