2月25日にリリースされる最新曲「TIMELESS POWER feat. MOTSU」は、TVアニメ『MFゴースト 3rd Season』のオープニング・テーマとして制作された、芹澤優さんとMOTSUさんの3度目のコラボレーション楽曲。疾走感あふれるユーロビートを軸に、“時代を貫く力”をテーマとして掲げた本作は、タッグを重ねてきた二人だからこそたどり着いた、新たな到達点ともいえる一曲だ。
これまで「JUNGLE FIRE feat. MOTSU」「ROCK ME KISS ME feat. MOTSU」と共作を重ねるなかで、たしかな信頼関係を築いてきた芹澤さんとMOTSUさん。制作の裏側や歌唱へのアプローチ、低音域への挑戦、そして互いへのリスペクトまで──楽曲と共に歩んできた時間を、対談形式でじっくりと語ってもらった。

――今回で3度目のコラボになりますが、今回も反響は大きかったですか?
芹澤 特にSNSで反響の大きさを実感しています。意外だったのは、アフレコ現場でも声優の方から「次もやるんでしょ? 楽しみにしてるよ」と声をかけていただけたり、ファンの若い女の子が「お父さんが優ちゃんの『TIMELESS POWER feat. MOTSU』だけ知ってる」と教えてくれたりするんです。ほかにも「会社の同僚がこの曲は知っていた」とか、職場でオタク趣味を隠している人や、逆に周囲に公開している人など「オタク界隈じゃない人にも“優ちゃん”の名前を知ってもらえたのがうれしい」と言ってくれた、という声をファンがよく伝えてくれます。
――本当にいろんな広がり方をしていますね。
芹澤 私も本当にそう感じました。
MOTSU ブレイク前夜みたいな予感、ありますよね(笑)。
――MOTSUさんは今回が初めての取材になりますが、芹澤さんにはリリースのたびにお話をうかがってきました。二人が並ばれている姿には、どこか安心感があって。たたずまいそのものが、とてもカッコいいなと感じました。
MOTSU ありがとうございます。そうやってパッケージとして価値を感じていただけるというか、認知してもらえているのがうれしいですね。
――「TIMELESS POWER feat. MOTSU」はどういうコンセプトで制作されたのでしょうか?
MOTSU 3作目でもありますし、『頭文字D』の後継作という意味でも、過去から現在、そして未来まで突き抜ける“筋”みたいなものを表現したいなと思って。歌詞にもあるとおり「時代をつらぬく」イメージを言語化したのが「TIMELESS POWER feat. MOTSU」ですね。芹澤さんはアーティストでもあるけど、北原望の声優でもあるじゃないですか。北原望として3作目ってどういう感覚なんだろう?というのは、普通に考えました。僕も毎週観てるファンなので、「この子どうなっちゃうのかな」って(笑)。原作も読み直しながら、そういうのもネタにしつつ作っていった感じです。
――芹澤さんは、デモを聴いた時の印象はいかがでしたか?
芹澤 今まででいちばん、自分の好みに合うというか。シンプルに「めっちゃ好き!」って思いました。まだ音数がそんなに多くない段階のデモをMOTSUさんが送ってくださった時点で、「これ名曲だ……神曲できちゃった」って話したんですよ。最初の「TIMELESS POWER」って入った瞬間、風がバーッと吹く感じというか、目が覚めるような力強さと鮮烈さがあって。一発目でつかまれるのがすごく魅力的だし、これを歌えるのがうれしいなって。ラップも入って完成形を聴いたら、さらに好きになって。今も大好きな一曲になりました。

――自分もまさにその感覚で、過去2曲も大好きなんですけど、今回はそれを超えてくるくらい好みで……突き抜ける爽快感が気持ちいいですよね。
MOTSU そうなんですよ。起承転結でいうと“転”の曲なので、そこは本当に悩みました。何曲も何曲も作って。サビだけでも40パターンくらい書いたかな。歌メロから入るか、サビメロから入るか……って迷ってた時に、ふとサビ頭が2小節“白玉(全音符)”で続いて、そこにラップが注ぎ立てるように絡んでくるイメージが浮かんだんです。作業中じゃなくて、多分トイレか、歩いてる時か、そういう時に突然。浮かんだ瞬間に「できた」って思いました。「これ、誰もやってない」って。そこからは粛々と肉付けしていくだけでしたね。白玉にラップって、僕はラップと歌を35年くらいやってますけど、サビ頭に持ってきた人、いないんじゃないかな。自分でも手応えがありました。
――30年以上やられていて、なお新しいことに挑戦されていることがすごいです。
MOTSU ジャンルとしては新しいというより、古いものをずっとやり続けている感覚なんですけど、その中で「ここ誰もやってないじゃん」っていう穴が見つかると、やっぱり燃えますね。あそこは発明だと思います(笑)。
――3回目のコラボですが、今回は芹澤さんに「こういう形で歌ってほしい」というイメージはありましたか?
MOTSU ありました。Bメロが低いんですよ。低いBメロをそのままいくか、たとえば『JUNGLE FIRE feat. MOTSU』みたいに工夫を入れるか。レンジを広く作るのが苦手な演者さんもいるので、どうしようかなと思って。アレンジを進める前の、すごくペラペラなデモの段階で「どっちがいい?」って聞いたら、「低いままでいいです」って言ってくれて。
芹澤 そう、むしろ低いのやりたい!って。多分今まで歌ってきたキャラソンの中でも、かなり低いと思います。
MOTSU いろんな音域パターンを見ても、相当低いほうなんです。それを“できるかどうか”というより、“やりたいかどうか”。プロとしては、キーを動かさずにつじつま合わせの接着剤みたいにまとめると、カッコ悪いというか。ストーンと聴けたほうがいい。作曲家としても、そっちが美しいと思ったんですよね。

――芹澤さんにとっても今までにない声域でしたか?
芹澤 20代後半でも出たか怪しいくらい、Bメロが低かったです。でも「JUNGLE FIRE feat. MOTSU」に出会った時に、音域そのものだけではなくて、同じ音程でも“どの声で出すか”で厚みが変わるので、もし3作目があったらもっと低く、カッコよく歌いたいなってずっと思っていたんです。そのタイミングでMOTSUさんから「低いのどう?」って言われて、「やりたい!」って即答しました。
――実際のレコーディングでは、難しさや大変さはありましたか?
芹澤 実はこの曲のレコーディングの少し前から、ボイトレに行くたびに「TIMELESS POWER feat. MOTSU」を練習していました。低音って、今まで使ったことのない“声帯の使い方”をしないと、自分が想像している音にならなくて。使い慣れた出し方だと、いつもどおりの感じになっちゃうのが嫌だったんです。先生に「こう出したらもっと低くカッコよくなるんじゃない?」って調整してもらって、それをレコーディングでMOTSUさんに聴いてもらいました。
MOTSU それは知らなかった。すごいね。
芹澤 この曲、ここがカッコ悪いとずっとカッコ悪いことになるから(笑)、「TIMELESS POWER feat. MOTSU」だけはめっちゃ練習しました。
――さすがですね。芹澤さんにとっても、今回の楽曲はチャレンジングでしたか?
芹澤 はい、ずっとチャレンジしたいと思っていた部分だったので、「どうしよう……」というより、「今こそ、その時が来た!」みたいな印象でした。

――コラボを重ねると、阿吽の呼吸のようなものも生まれてきますか?
MOTSU どうですかね。でも、あると思います。ちょっとユニット感、あるよね。
芹澤 外から見てもユニット感あると思います(笑)。
MOTSU ユニット特有の“何か”はある気がしますね。
――以前の取材で芹澤さんがMOTSUさんへの信頼を話していたのが印象的で、積み重なっているんだろうなと思いました。
MOTSU やっぱり曲を書くときって、その人に興味がないと書けないし、要は“推し”じゃないですか。推しに頑張ってほしい、みたいなのがある。それに、セリコのファンって本当に面白い人が多いんですよ。声優ファンも多いし、アイドルオタクの子も多いし、ちょっと騒ぎたい人も多い(笑)。そういう人たちがこの楽曲をどう料理して、どうケミストリーを作っていくのかに興味があるんです。合いの手を入れてくれたりするじゃないですか。あれがすごく好きで、何言っているのかめっちゃ気になるんですよ。
――芹澤さんとご一緒すると、MOTSUさんのイマジネーションも広がりそうですね。
MOTSU そうですね。だから、ライブも観に行ったりして、常にインプットしたいなって思います。
芹澤 最新のセリコと、セリコのファンをね(笑)。
MOTSU そうそう。一緒に出るのもいいけど、出ないときも観に行ったり。
芹澤 そういえば、ファンミーティングにも来てくださって。そのイベントで「MOTSUさんなりきり選手権」って企画をやったんです。MOTSUさんパートをファンの方に覚えてもらって、壇上で3人くらい披露してもらって、いちばんうまいMOTSUさんを決めるっていう(笑)。誰も手を挙げなかったらどうしようって思っていたら、みんな「やりたい! やりたい!」ってなって。じゃんけんで勝った人だけが出られるくらい盛り上がって、衣装まで作ってきてくれた方もいました。
MOTSU ファンミーティング自体、アイドルや声優さんのファンミに行ったことがなかったので、すごく興味があったんです。なるほど、こうやって楽しむのかって。歌があって踊って……っていうライブとはまた違って、距離が一段近い感じがしました。すごく良かったですね。
芹澤 面白かったよね。ファンもこの二人で安心してくれているところがあるし、MOTSUさんがいるセリコも好きって言ってくれて。
MOTSU 勉強させていただきました。

――あらためて、コラボを重ねてこられた二人だからこそ感じる「相手のすごさ」や、尊敬しているところを教えてください。
MOTSU あんまり言われたくないかもしれないけど(笑)、とにかく仕事がきっちりしてる。そこが僕にとってはプレッシャーでもあって、「こっちもきっちりやらなきゃな」って思うんですよ。でも、頼もしいです。120%って言っといて本当に120%出せる人ってなかなかいないんですよ。でもセリコは、まず100を用意して「パターンもう二つあります」って出せる人。そういう人いないので、楽しいですね。
芹澤 MOTSUさんは私より断然、遊び心があります。私はどうしても言われたとおりにきっちりやりたくなってしまうんですけど、MOTSUさんって、その瞬間に生まれるケミストリーとか爆発力がすごいんです。以前、『ANIMAX MUSIX』で、横浜アリーナのステージで寝転がりながら歌ったんですよ(笑)。一人だったら絶対にできないけど、MOTSUさんと一緒ならいけるかもって思える。自分一人じゃ思いつかない場所に連れていってくれるんです。そのマインドは、MOTSUさんのやんちゃなハートに引っ張ってもらいました。
――今後、さらに挑戦したいことはありますか?
MOTSU ぜひ『声優グランプリ』さんからも盛り上げていただいて……。
芹澤 『声グラ』の表紙に、二人で登場なんてどうですか?『声グラ』の表紙にMOTSUさんがいたら、インパクトありますよね(笑)。
MOTSU それ最高だね!
撮影/石田潤
取材・文/川崎龍也
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芹澤優さん直筆サインチェキ2点を抽選で合計2名様にプレゼント!
声優グランプリ公式Xアカウントより投稿される対象ポストのリポストで自動エントリーとなります。
3月下旬頃に当選者の方にDMでご案内させていただきます。
「TIMELESS POWER feat. MOTSU」
『TIMELESS POWER feat. MOTSU』
2026年2月25日(水)リリース
CD+Blu-ray
EYCA-14922/B ¥2,750(税込)
【CD】
M1.TIMELESS POWER feat. MOTSU
M2.Horizon
M3.TIMELESS POWER feat. MOTSU – instrumental –
M4.Horizon – instrumental –
M5.TIMELESS POWER feat. MOTSU – TV size ver. –
M6.Horizon – Off Main Vocal –
【Blu-ray】
TIMELESS POWER feat. MOTSU – Music Video –
TIMELESS POWER feat. MOTSU – Off shot Movie –
CDのみ
EYCA-14923 ¥1,980(税込)
【CD】
M1.TIMELESS POWER feat. MOTSU
M2.Horizon
M3.TIMELESS POWER feat. MOTSU – instrumental –
M4.Horizon – instrumental –
M5.TIMELESS POWER feat. MOTSU – TV size ver. –
M6.Horizon – Off Main Vocal –











