応募総数2000件を超え、盛り上がりをみせているアニメ『モンスターストライク』(以下、モンストアニメ)初の声優オーディション企画「天聖声優オーディション」。1次審査、2次審査を突破し、7月14日に「XFLAG PARK 2019」で行われる最終審査に出場できるのはわずか9名。
その狭き門を突破した9名と、最終審査にて特別審査員を務める声優・歌手の松本梨香さんによる決戦前座談会が6月30日、渋谷にあるミクシィ本社内にて行われた。
【日時】
6月30日(日)
【場所】
ミクシィ本社
【座談会出席者】
・松本梨香さん
(劇場版アニメ『モンスターストライク THE MOVIE ソラノカナタ』ラゴラ役、天聖声優オーディション最終審査特別審査員)
▼ネツァク役で最終審査進出
・白那美アンジュさん(前列右から2人目)
・釘崎日花さん(前列左から2人目)
・小沢姫咲さん(前列左から1人目)
▼ホド役で最終審査進出
丸山ナオミさん(前列右から1人目)
信太優人さん(後列右から2人目)
鬼塚亮太さん(後列右から1人目)
▼ゲブラー役で最終審査進出
・川口秀太さん(後列真ん中)
・末吉功治さん(後列左から1人目)
・金杉蒼生さん(後列左から2人目)
(以下、一部敬称略)
まずは、参加者9名が軽く自己紹介をし、松本さんがそれに対してツッコミも交えながら反応。松本さんの陽気なキャラと絶妙な司会により、自己紹介(と雑談)は大いに盛り上がり、最初は緊張して表情も硬かった参加者たちはいつの間にか自然体になっていた。
――それでは皆さん、ここから松本さんへの質問タイムです。
鬼塚:松本さんは、どういう新人声優と一緒に仕事がしたいですか?
松本:素直な子ですね。真面目というよりは、素直。監督さんをはじめ演出サイドから何か指摘されても、素直に受け入れられるというか。そういう子って自分自身に対しても素直だと思うから、成長できますね。あと、意図して他人に好かれようとせずに、自然に思いやりを持って行動すれば好かれる、というか愛される人になれると思う。やっぱり、自然と周りに気遣いができる人は演じる上でも細かい部分に気づくことができるから、演技に奥行きが出るんだよね。自分のことしか考えてない人の芝居って、薄っぺらいんですよ。特にこれからの若者たちには、喜怒哀楽のそれぞれの間にある感情を読みとれるようになって欲しいな。
鬼塚:貴重なお話ありがとうございます!これから意識を変えていこうと思います。
小沢:松本さんにとって自分を変えるキッカケになったエピソードとかはありますか?
松本:昔の話なんだけど、重病を患っている小さい男の子が小児科病棟にいて、その子は私が演じているキャラクターが大好きだったのね。で、その子には私に会いたいっていう夢があって、それを実現する企画が持ち上がったからオファーを受けて会いにいくことになっていたんですが、その子の容態が急変して会いに行けなくなっちゃったんです。その代わりにメッセージを録音して届けようってことになって、共演者の大谷育江ちゃんにも協力してもらって、「元気になったら一緒にバトルしような!」っていうセリフを録音して贈ったんです。その子は集中治療室で意識がない中お母さんがずっとそのメッセージを耳元で流してくれてたみたいで。すると、一瞬だけど意識が戻って笑顔になってくれたらしいの。結局その子は天国に行ってしまったんだけど、声優っていう仕事はミラクルを起こせる仕事なんだなって思ったし、自分には演じる責任があるからもっと頑張ろうって決意しましたね。
小沢:そんなエピソードがあったんですね、、、今の気持ちをしっかりと心に留めておきます。
釘崎:松本さんが初めてオーディションを受けた時はどんな感じでしたか?
松本:初めて受けたオーディションは、台本に書いてあるギャグがしっくりこなかったから自分で書き直して演技をしちゃって。そしたら、ギャグアニメの現場にこういう子は必要だねってスタッフさんに評価してもらえたんです。そして、合格。でも、そこからは全てが勉強。先輩たちも凄く厳しかったからしょっちゅう泣いてたなぁ(笑) 。でも、そのお陰で早く技術が上がったし、その体験が無かったら今の自分はいないはずだから、本当に感謝しています。素直なまま飛び込んでいったのが良かったのかもしれませんね。
釘崎:ありがとうございます、とても勉強になりました!
信太:仕事において「相手に求められること」と「自分がやりたいこと」のどちらを優先すべきだと思いますか?
松本:どっちもやればいいと思う。頭で考えなくていいんじゃないかな? ただ、ブレない気持ちはあった方がいい。本当にやりたいことはチャラチャラさせちゃダメ。温めておく。そしてその時が来たら、ドーン!とね。
信太:なるほど、ありがとうございます!
白那美:松本さんが海外で活動される際に何か気を付けていることはありますか?
松本:笑顔だね。目が合った瞬間にスマイル。だって、ちょっと真面目な顔してるだけでも怒ってるって思わせちゃうかもしれないじゃない。誤解のないようにとにかくスマイル。笑顔は世界共通の言語だから!
白那美:笑顔でいることが大切なのですね。意識するようにします!
金杉:松本さんは今までに色々なキャラを演じてこられたと思うんですが、演技をする際にいつも意識されていることはありますか?
松本:その役を通じて言葉を届けたいと思っているので、そこを大事にしています。例えば、私の母はもう亡くなってしまったのですが、どれだけ「ありがとう」って言えたかな?っていつも思っていて、生きてるうちにちゃんともっと言ってあげたかった。映画でもドラマでも、キャラがドラマチックに「ありがとう」って言ってるじゃない?だからこんな風に言えたら素敵だなーって。自分が演じるキャラのセリフを借りて、伝えられなかった言葉を伝えるようにしています。
金杉:深いですね……。
――貴重なお話ありがとうございました。それでは松本さん、7月14日の最終審査に向けて皆さんにエールをお願いします。
松本:今回はオーディションだけど、みんなには普段からどんなものにも本気で向き合ってほしい。そして最終審査では、全身全霊で挑むみんなの雄姿が見たいな。私も審査員として気持ちよく審査できるからね。あと、絶対に受からなきゃ!って考えすぎるとガチガチになっちゃうから、自然体で受けるのがいいと思いますよ。
参加者一同:ありがとうございました!
――皆さん、松本さんと対談してどうでしたか?
鬼塚:松本さんの話は大変参考になりましたし、もう、これ以上感動したことはないんじゃないか、っていうぐらい感動しちゃいました。最終審査までの2週間、ホドになりきるだけじゃなくて楽しむことを意識して練習したいです。
信太:何かを求められることの大切さに気付かされましたね。今までは自分がやりたいことばかりやっているとこがあったので、これは変えていかなあかんなあ、と。最終審査に向けても、特に気負わずに自然体で過ごしていくつもりです。
丸山:最後の方で語ってくださった、自分の言葉を「誰に届けるか」というエピソードが胸に刺さりました。オーディションで落ちてしまった人たちの分までちゃんと戦わないといけない、でも気合を入れすぎても上手くいかない。だからそこをしっかり考えていかないといけないな、と思いました。あと、最終審査に向けてとにかく健康に気を付けてコンディション維持を重視したいです。ホドを演じる際も、ホドがどんな人生を送ってきたのか、とか内面を想像しながら演じたいですね。
小沢:素直になることは大切だな、と思いました。相手の求めていることを受け入れつつ、自分をさらけ出せたらいいなと思います。これからそれを意識していきたいですね。
白那美:どのお話も貴重だったんですが、特に最後のエピソードが印象に残りました。自分も「ありがとう」ってもっと伝えなきゃって思いました。
釘崎:初めてオーディションを受けた時のエピソードが印象的でしたね。自分で台本を書き変えてしまうなんて、とても勇気のある方だな、と。やはり、やらずに後悔するよりやって後悔する方がいいんだな、と気付かされました。
末吉:松本さんの僕たちに対する真摯な向き合い方が、そのまま松本さんの演技に反映されてるんだろうなあって思いましたね。僕は台本、芝居、言葉、いずれに対しても松本さんみたいに真剣に向き合ってないんじゃないかって考えてしまいました。
川口:両親に感謝ですね。私がオーディションを受けることには決して肯定的ではなかったけれど、反対せずに応援してくれた両親にありがとうと伝えたいです。あと、とにかく体調をしっかり整えて全力で演技できるように気を付けたいです。
金杉:僕は声優という仕事に対して、いかにキャラになりきれるか、というところばかりを意識してきたんですが、松本さんのお話を聴いて、キャラになりきるというよりは自然に向き合っていく中でキャラになる、というのがポイントなんだと感じました。最終審査までの残り2週間では、演技力はあまり変わらないかもしれないけれど、考え方を少し変えるだけで大きく成長できるかもしれないですね。
――ありがとうございます。それでは皆さん、最終審査に向けて頑張ってください!
最終審査は、7月14日に幕張メッセで開催される「XFLAG PARK 2019」内ステージイベントで行われる。当日、特別審査員の松本さんは9名の成長した姿を見ることができるのか?そして選ばれる3名は一体誰なのか? 9名全員がそれぞれの想いを胸に、ステージの上で全力を出し切ることに期待したい。
「天聖声優オーディション」開催概要
主催:株式会社ミクシィ XFLAG
協力:代々木アニメーション学院
【最終審査】
2019年7月14日(日)@「XFLAG PARK 2019」Grand Stage
※当日の様子は、XFLAG公式 YouTube チャンネルで配信が予定されているほか、視聴者投票も実施されます。なお、事前にアニメ「モンスターストライク」公式Twitterをフォローすることで、当日スムーズに投票できます。
■XFLAG公式 YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=rqw-3dC-akc
■アニメ「モンスターストライク」公式Twitter
https://twitter.com/monst_animation
■「天聖声優オーディション」特設サイト
https://anime.monster-strike.com/tensei_audition/
「モンストアニメ」とは
「モンストアニメ」は、2015年10月10日(土)より配信を開始し、現在配信中のモンストアニメはスマホアプリ「モンスターストライク」に登場する多数のキャラクターが主人公となって、さまざまなストーリーを描いていくオムニバス形式の作品です。また、モンストアニメ全シリーズの世界累計再生回数は、昨年8月4日(土)に公開した「ルシファー 反逆の堕天使」の第5話までの合計で、3億回を突破。
配信方法: YouTube にて配信
配信時間:本編1話約10分
配信対応言語:日本語、英語、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)
※ YouTube 字幕機能対応:韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語(カツリアン)、スペイン語(ラテン)、ポルトガル語(コンチネンタル)、ポルトガル語(ブラジル)
配信スケジュール:毎週土曜19:00配信
■アニメ「モンスターストライク」公式サイト
https://anime.monster-strike.com/
■アニメ「モンスターストライク」 YouTube 公式チャンネル
https://www.youtube.com/c/AnimeMonsterstrike
■アニメ「モンスターストライク」公式Twitter
https://twitter.com/monst_animation