2019年5月11日に東京・豊洲PITで開催された、1stライブ以来約2年ぶりとなる久保ユリカさんのワンマンライブ『VIVID VIVID LIVE』が、Blu-ray&DVDとなって11月20日にリリース! 最新ミニアルバム『VIVID VIVID』を引っ提げ、「魅せる」をテーマに歌とダンスで観客たちを熱狂させた渾身のステージを映像化。リハーサルや舞台裏を撮影したメイキング、さらには幕間に流れた「くぼゆりかのクッキングTV」の完全版など特典映像も収録。今回はそんな『VIVID VIVID LIVE』の思い出や、Blu-ray&DVDの特典映像について久保さん本人からお話をうかがった。
映像化したことで、『VIVID VIVID』という作品が完結しました
──前回のライブと比べて、心境やパフォーマンスへの意識に変化はありましたか?
「声優として歌う」という、私にとって大切な部分はそのままに、音楽に対するアプローチの仕方が変化したような気がしています。例えば、前回の『久保ユリカ Birthday LIVE2017』はどちらかというと素に近い「ナチュラルな私を見てほしい」というコンセプトで作っていったものでした。でも今回はそれとは打って変わって、「魅せる」をテーマにして私が表現したいものを作る、ということに徹底したライブだったんです。私が本当にやりたかったことをギュッと詰め込んだアルバム『VIVID VIVID』を軸にしながら、4人のダンサーをバックに歌とダンスパフォーマンスで客席を盛り上げていく、まさに“THE LIVE”といえるようなステージとなりました。そうした2年間の変化も、映像を通して楽しんでいただけたらと思います。
──ミニアルバムと同じく、ライブのセットリストも「VIVID VIVID」でスタートしていますね。
そうなんです! さらに、1曲目に続いて、アルバムの2曲目に収録された「Instant@Heart」が来るとは、私自身もちょっとビックリでした。やっぱりこの2曲が今回のライブのスタートを飾るのにふさわしい曲だと私も思っていましたし、「アルバム『VIVID VIVID』があっての今回のライブなんだ」ということが、最初の2曲でより強調されたのではないかと思います。実は、今回はダンスパフォーマンスに力を入れたライブにしようということで、この2曲については徹底的にダンスの練習をさせていただきました。なので、ライブ開始早々盛り上がってくれたのはとてもうれしかったです。
──久保さんオススメの曲はありますか?
オープニングの2曲に隠れがちなんですが、「幸せの雲」には注目してもらいたいですね。ハンドマイクを手にしてのダンスというのは私もあまり経験がなくて、たくさん練習をしました。でも本番直前に「マイクの長さが練習のときより長いぞ」っていうことが判明して(笑)。「練習でできた手の動きが、このマイクじゃできない!」ということで、本番ギリギリまで調整することになって……。本当に大変でした(笑)。
──「しかししかじか」はほかと毛色の違うパフォーマンスでした。
この曲は、かなり不思議な歌詞を私が真面目に歌う、というのが面白いポイントなので、今回のライブでも真顔でフラットに感情をあまり込めずに歌いました。でも、私は真顔なのに両隣のダンサーが満面の笑顔というギャップがおかしすぎて(笑)。練習から笑いそうになるのを耐え続けて、いざ本番を迎えて真顔をキープしようと頑張ったのですが、最後の最後で無意識に笑ってしまったのはちょっと失敗でした(笑)。 後で気づいて「大丈夫かな? 映像に映ってないかな?」とドキドキしながら確認したんですがバッチリ笑顔が映っていたので、ぜひ皆さんも映像を観ながら「笑ってるやん!」とツッコんでもらえたらと思います(笑)。
──ライブ用にリミックスされた楽曲もありましたね。
「SUMMER CHANCE!!」「Happy Cuty My Snow Man」の2曲は、リミックスされたバージョンをメドレーで歌わせてもらいました。最初は2曲をくっつけてリミックスするつもりはなかったんですが、『VIVID VIVID』に収録されているほかの曲と並べたときのバランスも考えたときに、「テンポを早くしましょう!」という話になって。さらに、せっかくだからと振りも新しく付けることになった結果、かなり難しい曲になってしまい、歌うのに苦労してしまいました(笑)。自分で自分を追い込むことになりましたが、結果的に面白い魅せ方ができたのでとても満足しています。
──そんなライブ『VIVID VIVID LIVE』のBlu-ray&DVDが発売となりますが、映像を観てどのように思いましたか?
見返して「いいライブだったな」としみじみと思えるくらいに、素晴らしいライブ映像に仕上がりました。「魅せる」というライブのテーマについても、自分なりにお届けできたと思いますし、今までの自分の殻を破れたこと自体にすごく満足しています。また、ミニアルバム、ライブ、そしてこのBlu-ray& DVDまで含めて『VIVID VIVID』という作品だったんだなと、改めて思いました。「ここでついに『VIVID VIVID』が一回完結したんだ」という感覚がじんわりとありました。最初から壮大な計画を立てていたわけではなかったんですが、こうしてじっくりと長い時間をかけて一つの作品を完成させていくという作り方は今までのアーティスト活動ではしたことがなかったので、とても楽しい経験でした。
──映像特典として収録される、ライブのメインキング映像についてもお聞かせください。
ライブの練習風景からリハーサル、ライブ終了後の様子などが収録されているのですが、全体的に非常にユルい内容で、「まったくカットされてないんじゃない?」と思えるくらい素の私の映像が盛りだくさんとなっています。でも映像のそこかしこから、「いいものを作りましょうね」と、私とスタッフさんがお互いをリスペクトする関係性が感じられたのは、すごくうれしかったです。順番的には、このメイキング映像を観て、ライブ映像を観て、もう一度メイキングを観直して、という順番でご覧いただければ、ライブをより楽しんでもらえるかなと考えています。ぜひお試しください!
──ライブの幕間に流れた「くぼゆりかのクッキングTV」の映像も完全収録されています。
そっか、完全収録されてるんですね……(笑)。私がアクアパッツァを作るのにチャレンジする、という内容だったのですが、途中から私がヘルプを出さなくても先生がずっとフォローしてくれていて、ホントに申し訳なかったです。いやー、親には絶対に見せられない映像ですよね(笑)。結局このとき以降、全然料理はしていないです……。でも、包丁はこの前ようやく通販で買いました! このライブパッケージの発売イベントのときまでには何とか時間を見つけて料理したいです(笑)。
──ご覧になる方には、どのように楽しんでもらいたいですか?
先ほど話したように、ライブの構成にもこだわりを詰め込みました。なので、もちろん好みに合わせて好きな楽曲を選んでチェックしていただくのもいいですが、できることなら「観るぞ!」って決めたときに90分ちょっとの時間をまるっとキープして、頭から最後までじっくりと楽しみながら観てもらえたらうれしいです。
プロフィール
くぼゆりか●5月19日生まれ。主な出演作は、アニメ『とある科学の一方通行』(エステル=ローゼンタール)、『異世界チート魔術師』(エアリィ/シルフィ)、『グランベルム』(林寧々)、『魔王様、リトライ!』(モモ)、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(梓川かえで)、『ラブライブ!』(小泉花陽)ほか。
INFOMATION
『KUBO YURIKA VIVID VIVID LIVE』
ポニーキャニオンより11月20日(水)発売
Blu-ray/DVD 各8,000円+税
きゃにめ限定版Blu-ray 9,000円+税
★共通特典
・ライブフォトブック
・映像特典 Making of KUBO YURIKA VIVID VIVID LIVE
・映像特典 「くぼゆりかのクッキングTV」完全版
★きゃにめ限定版Blu-ray 追加仕様
・5月19日開催「くぼゆりかおたんじょうびかい」ブックレット
・「SUMMER CHANCE!!」「Happy Cuty My Snow Man」VIVID REMIX収録特製CD
★法人オリジナル特典
●全国アニメイト(オンラインショップ含む)
A4クリアファイル(複製サイン&コメント入り)
●ゲーマーズ全店(オンラインショップ含む)
ポートレート(6PWサイズ 305×203mm予定)(複製サイン&コメント入り)
●TSUTAYA RECORDS(※一部店舗除く)/TSUTAYAオンライン
L判ブロマイド
●アニメガ(一部店舗除く)
A4クリアファイル(複製サイン&コメント入り)
●とらのあな全店(一部店舗除く)・通信販売
2L判ブロマイド(複製サイン&コメント入り)
●キャラアニ.com
L判ブロマイド(複製サイン&コメント入り)
●セブンネットショッピング
2L判サイズブロマイド(複製サイン&コメント入り)
●HMV全店・HMV&BOOKS online
L判ブロマイド
詳細は久保ユリカ公式サイト(http://shikaco.jp/)をチェック!
取材・文/川畑 剛