飯田里穂が、自身もエリーゼ役で出演するTVアニメ『キングスレイド 意志を継ぐものたち』の新エンディングテーマ「One Wish」をリリース。シングルとしては前作「いつか世界が変わるまで」から2年4ヶ月ぶり、CDリリースとしても20周年記念セルフカバーアルバム『rippihylosophy』から1年2ヶ月ぶりとなる今作について、本人が語ってくれた。
――ニューシングルの「One Wish」は、久しぶりのCDリリースとなりますね。
今回は八木沼悟志さんと初めてご一緒させていただいたんですけど、初めて聴いた時から八木沼さんワールド全開の曲だなと思いました。もともと八木沼さんが作る曲が好きでずっと聴いてきていたので、最初はファンの皆さんと同じような目線というか、「これこれこれ! 八木沼さんの曲!」みたいな(笑)。そこから聴き込んでいったんですけど、これは難しい歌だなと思いました。今までの自分のソロでは今回の「One Wish」のような曲調の歌を歌ったことがなかったので、歌えるかな、大丈夫かなという不安も生まれました。もちろん、不安の裏側には期待もあるんですけど。
――結果的に「One Wish」は力強くて凛々しい印象の楽曲に仕上がっていますが、不安を克服するために試みたこともあったんでしょうか?
レコーディングをする前に、ボイストレーニングに行きました。そこで、いろいろと試行錯誤して、レコーディングに臨んだ形です。ボイトレをしたのは、自分の中の不安要素を解消したかったということもありますし、「One Wish」という曲が私にとって新しい挑戦だったからという理由もあります。新しい挑戦をするということは、今まで応援してくれているファンの人たちだけではなく、まだ私の歌を聴いたことのない人たちにも向かって、また違う広がり方をする可能性があるということ。だったら、しっかり準備して、初めて聴く人にも興味をもってもらいたい。「おっ!」って思ってもらいたい。それで、自分からボイトレに行きました。
――レコーディング前は、よくボイトレに行かれるんですか?
今回が初めてかもしれないです。今までもライブ前には行っていたんですけど、楽曲のレコーディングのために行ったことはなかったと思います。
――しっかりと準備をして完成させた「One Wish」に対しては、どんな手応えを感じているのでしょうか?
自信をもってお届けできるなという感覚は、いつもよりさらに強いですね。「One Wish」は楽曲のテンポがすごく早くて、ずっと高いキーでブレスをするポイントもあまりないまま歌っていく歌です。そういう楽曲でどう聴いていただく方たちが心地良いと感じるリズムの乗り方をするか。そこは特に意識したので、ぜひ聴いてみてもらえればと思います。
――そもそも、飯田さんは新しいことに挑戦するのが好きなタイプですか?
そうですね。どんどんどんどん、新しい分野を開拓していくのが好きです。以前からの私の音楽活動を知っている人は、今回の曲を聴いて「飯田里穂は、まだまだ新しいことの挑戦するんだな」って思って、さらに応援してほしいですね!
――「One Wish」の歌詞は、TVアニメ『キングスレイド 意志を継ぐものたち』のエンディングテーマとして、作品の世界観にも寄り添ったものになっていますが、飯田さんはどのような解釈をされましたか?
作詞をした八木沼さんと答え合わせをしたわけではないんですけど、『キングスレイド~』に登場するフレイの目線なのかなと思いました。フレイは、主人公のカーセルを常に後ろから見守る女性らしい女性なんですけど、「One Wish」の歌詞からはそんなフレイのキャラクターを感じました。自分のことじゃなくて、相手のことを思う。多くの言葉は交わしていないけど、心はいつも繋がっている。そんなふうに、表面的には激しくないんだけど青い炎が燃えている女性というか、実はすごく強い女性像をイメージしながら歌いました。
――そういった女性像は、飯田さん自身とも重なりますか?
いや、私は真逆かもしれないです。後ろからそっと見守れないタイプというか、何なら勝手にやってくださいっていうか(笑)。
――MVも、これまでの飯田さんのMVにはない仕上がりですね。
シンプルだけど、かっこよくてきらびやかなMVになっています。どう動けば、一番かっこよくきれいに見えるんだろうって、いろいろと試行錯誤しました。最終的には、衣装のニーハイブーツから女性騎士やジャンヌ・ダルクをイメージして、そのイメージで動けたら男性にも女性にもかっこいいなと思ってもらえるんじゃないかな、見てハッとしてもらえるんじゃないかなって。
――MVのメイキング映像では、「回転するステージで歌っているときは、回転寿司になった気分だった」とコメントしていました(笑)。
本当に回転寿司の気持ちになりました(笑)。「こうやって回されて、それを人に見られているって、もう回転寿司じゃん!」って。しかも、回るスピードがこれまた絶妙だったんですよ(笑)。それはそうと、今回のMVには八木沼さんも出演してギターを弾いてくださっているんです。しかも、一緒に回ってます(笑)。その姿も、ぜひ見ていただきたいです!
――メイキング映像では、「回転寿司の寿司役を演じるときは、このときの気持ちを思い出します」というコメントもありました。
今までいろんな役をやらせていただきましたけど、寿司役はまだないんですよね。アニメには無限の可能性があるので、寿司役もありえない話ではないですよ。もし寿司役をいただけるなら、私はマグロがいいですね。やっぱり、マグロには主役感があるので(笑)。
――カップリングの「Won’t lie never ever」は、飯田さん自身も作詞に参加されたエレクトロナンバーです。
作詞は、PA-NONさんと共作させていただきました。20周年を迎えた去年は、取材でも「20年やってきて、どうでしたか?」的な質問をさせることが多かったし、事務所の後輩たちから「20年で学んだことは何か、教えてください」と聞かれることもたくさんありました。その中で、私自身もいろいろと考えて、自分で出した答えがこの曲の歌詞には綴られています。そして、自分で出した答えでもあるけど、後輩たちからの質問への私なりの回答でもある。そういう歌になりました。
――今、何かに思い悩んでいる人がふと気づかされるような歌にもなっているなと感じました。
私なりの後輩たちへのメッセージという意味合いが強いんですけど、結果的には今のコロナ禍の状況で皆さんが抱いている思いを、少し後押しできるような歌になったかなと思います。
――ニューシングル「One Wish」にかけて、今の飯田さんの「願いごと」を教えてください。
もちろん状況次第ではありますけど、せっかく新しい曲を発表したので、みんなの前で歌って、どう伝わっていくのかこの目で確かめたいです。多くの人に私の歌を届ける機会である、ライブがしたい。それが、今の私の願いごとです。久しぶりだから緊張しちゃいそうだけど、進化したライブは見せたいですよね。いつか、戦いが終わったあとの宴のようなライブができたらいいかな。本当は、去年の6月に開催する予定で日程も決まっていたのに中止になった、ハワイでのファンクラブイベントも絶対にいつか実現させたいです!
■Information
飯田里穂「One Wish」
2/10 Release
初回限定盤【CD+特典DVD】
1,800円+税
通常盤【CD only】
1,200円+税
▼CDのご購入はこちら!
https://lnk.to/onewish_CD
■MV
■Profile
飯田里穂【いいだ りほ】
埼玉県出身、B型。
放映新社所属。2000年子役としてテレビドラマ『百年の物語』
2002年NHK「天才てれびくん」において、
2013年に人気アニメ「ラブライブ!」
以降は2015年4月アニメ「レーカン!」上原佳菜役、
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